仕事の道具がプログラミングツールではなくなってきた

今年の年頭にプログラマー廃業宣言をしたわけだけれども (書き出してから気がついたけど、その話題はここじゃなくて日記の方に書いたんだった)、これはもちろん自分を単なる「エンジニア」と規定するのはヤメたということで、もちっと本来やろうと思っていたいろいろなことに本業も含めて活動の幅を広げようという所信表明だったりもしたわけだ。

んで、実際ここんとこシゴトの道具がほとんどプログラミングツールではなくなってきていたりする。

というわけで、最近シゴトで主に使っているソフトウェアを以下に列挙してみよう。もちろん Emacs とか Atom とか Docker とかもガンガンつかってるけども、それ以外ということで。

OneNote

とにかく会議のメモから思いついたことからガンガンこれにメモする。なにがしか書類を作るための下書きとか、なにがしか検討するための叩き台とかもここに書く。

もちろん、今までは Evernote を使っていたのだけど、無料アカウントで同期可能なデバイス台数の制限が発表されたのでサクっと引っ越した。

Evernote もたいがい UI/UX のヒドいソフトだけど、OneNote もかなりクセの強いソフトでちょっと戸惑うことは少なからずだったりする。

特に Mac の無料版は、ページのエクスポートが PDF でしかできない上に、エクスポートした PDF はなんか用紙から微妙にはみ出してて白紙がいっぱいできちゃうのが実用に耐えなくて困っている。Windows 版は Word 形式で吐き出せるのでなんとかなるのだけど。

最初は「(Evernote も) Markdown で書ければいいのに」と思っていたけど、そもそも清書するわけでもないのにマークアップ的なことに思考を遮断されるのは結構非効率だということに最近気がついた。

あと、天下の Microsoft Office の一部であるというのが良い。勤務先の他のひととノートを共有するにあたり、Evernote だと、そもそも Evernote とはなにかという説明からはじめて、Evernote のアカウントをとってもらうのが敷居が高かったりするけど、Office であれば「どうせ Windows 10 で新しい Office 使うようになれば Microsoft のアカウントいるようになるからこの際とっといて」と言うことができる。もちろんそれが正確かどうかはこの際おいといていただく (うぉい!)。もし勤務先が Office 365 使っていればもっとハナシは早いよね。ワシの勤務先は使ってないけど。

Slack

とりあえずこの「分報」というヤツを個人でたったひとりではじめてみた。

Slackで簡単に「日報」ならぬ「分報」をチームで実現する3ステップ 〜 Problemが10分で解決するチャットを作ろう

チームがどうこうはおいといて、とりあえずなにをしたとか、どう思ったとか、はらへったとかだるいとかねむいみたいなことを書いてみた。

で、わかったのが、それってまるで Twitter だし、よく考えたらこういうことって Twitter に書くべきことじゃないじゃんねってこと。「なんとかなう」みたいの。

そういうことを書きたきゃこういう誰も見てないところに吐き出せば良い。誰も見てないのに書いてどうするの?と思うかもしれないけど、そもそも「日記」て誰にも見せないのに書くものじゃん?

いずれにしても思ったことをどこかに吐き出すことはストレスの解消になるし、もちろんそれは記録になるので後で見返すことでいろいろと気がつくこともある。

だいたいある程度の分量のあるメモは OneNote に入れるんだけど、それほどではないちょっとしたひとことメモやらそのときの「気持ち」を書き留めておくカンジですな。

使いようによっては Twitter をはじめとした SNS 依存症の方の治療にも使えるんじゃないだろうか。

で、だいたいコツがわかったので、本来の Slack の使いみちにのっとり、勤務先にも導入してみたのだけど、いまのところ「分報」を書いているのはワシだけだったりする。いちおー説明はしたのだけどね。

しかし、この手のツールを入れると、いわいるハヤリもの好きのテック系なひとというか、まあギークなひとしか使わないのではないかと思いがちだけど、ワタシの勤務先ではプログラミングするひとよりコンテンツ製作を主に担当している (一般には「デザイナー」というかもしれない) 女性陣のほうが活用していたりする。これはウチだけのことなのか、もしかして一般的に言えることなのかちょっと興味深いと思っているのだけれど、そこんとこどうなんでしょうか。

XMind

簡単にいえばマインドマップの作図ツールである。

マインドマップは何度か挑戦して挫折している。

そもそもマインドマップを推進しているひとたちが陶酔的というか自己啓発みたいな、正直関わりたくない類のヒトビトが多くてなんかヤダってのもある。

そうは言ってもイメージしたものを表記のめんどくささで阻害せずにとにかく表現する手法としては良いものだろうとは思うわけで、まあ手書きすればいいんだけど、この世の中で自分が手書きした文字ほど2度と読めないものはないというていたらくなので、それなりにツールで描けないかしらんと思うわけだ。

で、よくいわれるのが FreeMind とその派生ツールなのだけど、正直アレは使ってて全然楽しくない。

なにがしか工夫しないで単純に描いていくと、できあがっていくマインドマップが全然華やかでないというか、描けば描くほど「うわーなんだこの地味なセンスないの」と気が重くなっていくので、ちょっとヤメたほうがいい。

で、僕が最近使っているのはこの XMind である。おっさんお小遣いがないので無料版である。

操作性は FreeMind とまったく同じだけど、なにも考えなくてもそこそこ華やかで楽し気なマインドマップが描かれるので、どんどん描いてこうという気になるのがポイント。あんまりおカタくない顧客にならこれなら見せてもいいんじゃないかと思っている。いやすでに見せてるけど (ォィ)。FreeMind のマインドマップだと、「なんだこれ」と思われるのが関の山なのでヤメた方がいい。

XMind で描いたマインドマップは Evernote に保存する機能もあるのだけど、上に書いたように Evernote を使わないことにしてしまったので、ちょっと保存先を考えないといけないな。

Yaoqiang BPMN Editor

ぶっちゃけなんて読むのかよくわからん。

BPMN (ビジネスプロセスモデリング表記法) 図を無料でけっこう本格的に描けるので使っている。

BPMN はデータフォーマットも決まっているので、これで図を描けば対応しているワークフローエンジンとかにくわせて処理を実行することもできたりするのだそうだけれど、そういう立派なワークフローエンジンを使ってみるようなお金がないのでやったことない。

最近 UML でビジネスプロセスというか業務の分析をするのはちょっともうヤメたほうがいいな、という気がしている。

よくいうのがまずユースケースで分析して…みたいなことだけど、ユースケースってユースケースってなもんで、まず「なにかを使う」ことが前提で、その使うなにかにいきなりフォーカスしてしまいがちなんよね。もちろんその「なにか」とは情報システムなんだけど。

既存のシステムのここが問題でさーとか、いまシゴトでこういうことで困っているからこういうシステム作ってほしんだけどさーというハナシがよくあるけど、それって実はもう作るものが決まっていると「思い込んでいる」場合がほとんどだと思う。

ユーザーさんはそういうかもしれないけど、「その部分」は、あるもっと大きなシゴトの流れのなかの一部分だったりするわけだ。例えば「経費精算」というシゴトの中の一部として「経費を入力して蓄積して計算する情報システム」がある。

でも、そもそもその「経費精算」というシゴトには、まず領収書を集めてきてストックしとくとか、それらがどういう科目なのか分類するとか、ほかにもいろいろなことをしなければならなかったりする。

その「おシゴト」全体をとりあえず図にしましょう、そして、今問題になっているのはどこで、まずどこを解決するのが本当に効果あるか考えましょう、というお話をさせていただくようにしている。

このハナシはまたなにかの機会で書いたりしゃべったりするかもしれないけれど (もちろんしないかもしれないけど)、そういうことを整理したり見える化したりするのに、UML はちょっと厳しい。すくなくともユースケース図は違うと思うし、アクティビティチャートとかシーケンス図とかなら表現できるこたできるけど、それらはあまりに設計図すぎて、いわいる「エンジニアじゃないひと」との会話ツールとしてちょっと厳しい。

というわけで、最近は BPMN を使うことが多い。で、それを結構しっかり描けて、データ形式も標準形式だっつーので、もしこのツールがぽしゃってもなんとかなるんじゃないかしら?と思っていたりする。どうせなら上の XMind みたいに楽しげに描けるともっといいのだけどとは思うけど。

惜しむらくは、印刷機能が図ではなくて BPMN データ (XML) を印刷してしまうこと。いちおー図としてのエクスポート機能はあって、PNG か SVG で出せるのだけど、PNG はもちろんビットマップなのでちょっと印刷するには解像度が…というのはあるし、SVG は思いの外扱いがめんどくさい。

今は SVG で出して Mac の Safari にくわせて、PDF にエクスポートしてひとに渡したりしているのだけど、結構メンドい。SVG→PDF 変換をもっと簡単にできる方法 (もちろんカネをかけずに) をどなたか教えてください。


Originally published at コはコンピューターのコ.