プレゼンで大切なことはみんな(勝手に)WHILLから教わった

Daiki Matsumura
5 min readApr 1, 2016

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先日すごく勝ちたかったプレゼンがありました。
半年間参加したTECH LAB PAAKのデモデイ(成果発表会)です。

会場に来てくださった方や普段から支えてくれている人たちのおかげで、ありがたいことに賞を2つ頂きました。

僕のチームは製品もローンチ前、デモもなし、トラクションもなしという状況だったので、プレゼンを見て評価(期待)していただけたんだと思います。

勝つために、勝ち方を知っている人から学ぶ

今回のプレゼンで何としても勝ちたかった僕は、「そうだ。勝っている人から学ぼう」と考えました。

そこで(勝手に)参考にしたのが、次世代パーソナルモビリティWHILLの杉江さんでした。

先週行われたPioneers Asiaでもそうですが、WHILLって以前から賞を取りまくっているんですよね。

これは何か勝つ秘訣を持っているに違いない。と思っていた僕は今回のイベントで試してみることにしたのです。

繰り返し見てわかった構成の素晴らしさ

まずは、2014年にWHILLが優勝したIVS Launch Padの様子がVimeoに上がっていたのでこれを繰り返し見ました。

その結果、このような構成になっていることが分かりました。

  1. コンセプトムービー
  2. ミッション
  3. なぜ始めようと思ったのか
  4. 三つの強み
  5. トラクション、進捗
  6. マーケット
  7. 競合比較

すごいです。短い時間に重要なことをギュッと凝縮しています。
動画やミッションなど、右脳的でハートに訴えるポイントで共感を集め、後半は事業性や市場など、左脳的な項目にも応えています。

(実際の狙いはわかりません。あくまで僕の勝手な想像です。)

IVSのステージとくらべて今回の発表時間は短かったので、内容を絞り、僕は以下のような構成にしました。

MagicPrice発表プロット(2016/03/28)

  1. ムービー背景で、タイトル
  2. ミッション
  3. なぜ始めようと思ったのか
  4. 3つの強み
  5. 提供予定
  6. PAAKでの成果(Before→Afterで)
  7. メッセージ(賞がほしいですと宣言)

もう、ほとんどそのまんまです。
コンセプトムービーはまだないため、イメージに近いものをCoverrから採用。

ステージに持って上がれるような製品が無いため、キーフレーズや印象に残りやすいミッション等で覚えてもらえるように工夫しました。
また、後半はイベントの趣旨に合わせて変えています。

あとは練習

発表は3分間。スライドは7枚程度でしたので、作りこむ必要はなく、あとは練習あるのみでした。

まずは開き直って完コピしてみようと思い、動画を見ながら同じような話し方を繰り返しました。

意志の強さを感じさせる目線や、言葉の切り方、声のトーンなど、気付いた様々な点で真似をして練習しました。
特に出だしのところは気合を入れて、繰り返し声を出して練習しました。(発表直前の会場のトイレでも。)

その成果か、とにかく勢いだけは伝えることができたようです。

結果:やってみてよかった

初めての試みでしたし、普段のスタイルとも違うプレゼンではありましたが、結果として賞を2つもいただくことができました。

受賞(目指していた勝利)自体も、もちろん嬉しかったですが

  • 会場で多くの方に声をかけていただき素晴らしい出会いができたこと
  • 受賞報告後に、こんな事ができないかと連絡をもらえていること
  • チームのために今後6ヶ月間の開発拠点を確保できたこと
  • このコミュニティに引き続き深く参加できること

がとても嬉しいです。

プレゼンで大切なことはWHILLから教わりました。
ぜひ、素晴らしい技術ですので、みなさんも参考にしてみてください。

(WHILLの皆さま、勝手に拝借してしまい失礼しました。もしこの投稿に問題があれば訂正・削除いたしますのでおっしゃってくださいませ。)

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Daiki Matsumura

I am the CEO of Harmonia, a company that works on pricing strategies and loss reduction in the retail and transportation industries.