創業者は器用貧乏を早くやめよう

Daiki Matsumura
3 min readJun 20, 2016

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事業を成長させるには、創業者・経営者が器用貧乏から早く抜け出すべきだと思っています。

デザインや開発もできて、セールスもこなせる器用なひとが創業メンバーにいると、少人数でも必要なスキルがまかなえます。人を増やしたり、外に委託したりしなくても日々の業務を回すことができます。

スタートアップの初期、まだ事業内容が大きく変わる可能性がある時期には、バーンレートを抑えながらたくさんの試行錯誤がクイックにできるため有利です。

でも、事業が固まり、資金調達もして、あとは世界の競合とスピード勝負という時期には、器用さがかえってスピードを落とすことに繋がります。

出来る業務範囲が広い分、多くのタスクを抱えることになり、そのひと自身が全体のボトルネックになりかねません。また本来経営者がフォーカスすべき業務に充てる時間が取れなくなっていきます。

(自分でもできるのに)タスクを手放して新しいメンバーを入れると当然コストは上がるため躊躇しそうですが、勇気を出して実行しなければいけません。

自分でできることは何でもやる。それが創業期。

SORAでは、まさに僕がそんな器用貧乏です。

これまで、ロゴやUIのデザイン、デモ用プロトタイプの開発、顧客ヒアリングとセールス、事業とマーケティング戦略、など広い範囲を僕が担当していました。広く浅く。

これは実際のところ、(我ながら)めっちゃ助かってました。人件費も抑えられるし、仕様書を作成したりディレクションをしなくてもコトが進みます。

ですが、もうこの楽なやり方を止めていきます。

解決策は、やっぱりチーム。

CEOの仕事は、この3つだけだと言われます。僕も同意見です。

・ビジョン

・人

・戦略

このCEO本来の仕事に集中して、各領域に専門性の高いチームで事業をちゃんと加速できるよう、仲間集めも始めます。

スタートアップ初期において最高の採用手段は「社員や友人からの紹介」なので、思い当たる方がいたらぜひご紹介お願いします。

少しだけチームについての考えを書くと、SORAではすべてのメンバーがスーパーヒーローであるチームを目指しています。アベンジャーズみたいですね。

漫画や映画のスーパーヒーローには、ずば抜けた能力と共に必ず弱点があります。そしてそれを認め合い補い合うことで、良いチームができています。ルフィは泳げないし、ウルトラマンは3分間しか戦えません。

全員が個性的なスーパーヒーローなんだから、弱点よりも得意技を見よう。求められる役割もバラバラなんだから、働き方や評価も画一的にしないで、柔軟にしよう。

そんな、超個性的だけれど、一緒に戦うと超強いスーパーヒーロー軍団をつくっていこう。大量の戦闘員のショッカーとか、ストームトルーパーだらけの帝国軍じゃなくてね。

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Daiki Matsumura

I am the CEO of Harmonia, a company that works on pricing strategies and loss reduction in the retail and transportation industries.