リヨン光の祭典 に行って来ました。

Matu Yuri
6 min readDec 17, 2017

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リヨン光の祭典 Fête des Lumières に行って来ました。

http://www.jp.lyon-france.com/node_5584/node_5792/node_127545

フランス、リヨン市で毎年行われている「光の祭典」で、街全体を会場とし、歴史的建造物や空間をキャンバスに、ライトアップやインタレーションが行われます。

リヨンは歴史的に古い都市でフランス美食の首都と言われ、赤いレンガの建造物の景観の美しい都市です。パリよりものんびりしていて治安も良く、料理店や雑貨店のセンスも素敵です。ただスイスに近く山がちな土地なのか寒いです。

寒そうだけど綺麗な街並みのリヨン。川が中心街を二本走っています。

この時期はクリスマスマーケットもやっています。現代的なオブジェもありますよ。

ノートルダム寺院もあり、歴史的観光も十分できます。

リヨン光の祭典には観光客だけではなく、照明デザイナー、インテリアデザイナー、モーショングラフィッカー、ビデオグラファー、都市景観デザイナー、建築家、etcetc、たくさんの人間が集います。

事前カンファレンスも多く、仕事関係で行かれる方は予定をやや前倒しに、お昼の予定を開けていくことをお勧めします。ヨーロッパに拠点を置くアーティストや会社、団体などが参加することがあるようです。

アルスエレクトロニカとの違い

  • 人の多さ
  • 問いの有無
  • 娯楽性

人の規模と求めるものが違うといのが大きいかと思います。イルミネーションとして展示された作品は基本的に人々を楽しませるものです。

問いを投げかけるものもありますが、美しさや楽しさ、新しさ、懐かしさなど、より直感的に提供して楽しませるものだと思います。どちらがより良いと言うわけではありませんが、自分が見たいものを選んで行くのが良いと思います。

スピードやクオリティに関しての感じ方

  • 発想の柔軟性
  • テストケースでも走り抜ける突破力

上記二つが印象に残ったことでした。

逆に言えばやりたいことがあり、現実に展開するのは60%しかないかもしれないが、人に見せる。と言うことをよくやっている土壌なのだと思います。

確かに安全性やクオリティでは下がるかもしれませんが、別に今100%でなくても良いと言う考え方はスピード早く展開する今後の世界で重要なことだと思いました。またそれができる土壌や環境も模索していくのがビジネスの上でも一つの流れになっているとも思います。

得たデザインでの感想

ライトや映像でも思いましたが、掛け合わせと反応と言うのが物語やその場にしかない価値を生むものだと思います。

例えばプロジェクションマッピングであれば

建物、投影映像(メインストーリー)、演出(ライトアップ)、によって多重構造になることが、その場でしかできないものの価値を上げると言うことです。

なぜそこで、その時間、その演出で、その物語を人に見せるのか、が上手く表現できているものはとても価値が高く、再び見たいと思わせるものだと思います。

人とコンピュータの反応に注目した作品は少なかったのですが、それは人の規模と屋外という不確実性の高い環境がそうさせたのかもしれません。

逆にこれは人とコンピュータの反応を展示する場合の今後の課題や、扱うテーマになってくる可能性があると思います。

作品群振り返り

日本のクリエイターの今後

今回スタジオ訪問や、カンファレンスに出て思ったことは、自らに専門性があり作りたいものを作ってる人は、エンジニアであれデザイナーであれ、十分違う国で勝負できると感じました。

寧ろ今までの環境や自分の限界を自分で決めている節があるのではと思うくらい門戸は開かれているのかもしれません。

挑戦して海外のコンテストなど、どんどん応募してみるのが良いと思います。

以上今後追記していきますが、リヨン光の祭典の感想になります。

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