小田 恵
5 min readJul 24, 2018

そこに垣根は必要か

個人と集団、団体の違いについて考えてみました。

集団とは、目的があるない関わらずただ人が集まった状態で

団体は、組織化された人の集まりのことを言うらしい。

先週、少しだけ頭と気持ちがバラバラになってしまった数日間があって

その理由であるホームスクーラーマップの在り方の変化と

その変化に伴う周囲からの反応

普段、感覚だけで生きているような私には処理しきれないくらいの言葉や情報のやり取りがあり

おかげで、ずっと個人でいることを大切にしてきた自分を振り返るきっかけとなりました。

私は、幼い頃から一人でいるのが好きでした。

買い物も映画を見るのも、どこかに行くのも家で過ごすのも

いつだって一人で平気でした。

今でも、人生を終える瞬間もきっと一人なんだと

それしか想像できないくらい、自分は一人で大丈夫だと思っています。

一人が好きな人、集団が嫌な人にとって

団体というと、それだけで良くないイメージを持たれることが多いようです。

なんだか得体の知れない、風通しの悪そうな

自由がない、自分らしくいられない感じだったり

関わると良くないことが起きそうな、不安な気持ちになってしまうのでしょうか。

マップがホームスクールジャパンで運用してもらうことになって

良かったね、一人じゃないんだねと喜んでくれる方

裏切られたような気持ちにさせてしまった方

特に反応はなく、ただマップをシェアしてくださる方

ご連絡のやり取りの中で、「不安なんです」と漏らした私に

「自分を信じて」「一緒に進んでいこう!」と背中を押してくださった方・・・本当に様々で。

個人情報の扱いに関して慎重に進めていかなければと思う気持ちを持ちつつ

もともと一般公開することを前提にご登録を呼びかけていたので、

リスクのあるなしを重視する人は最初から登録しなかったり

イニシャルだけという形で参加してくれたり、

リスクはあってもそれ以上の価値を感じた人は登録する

ただそれだけのことだと思っていました。

マップに名前を登録しないなら見せません、というやり方は私は嫌いで

それは、周りにどれくらいホームスクーラーがいるのかという情報は、

お子さんが学校からホームスクールに移行する際に最も知りたいことの一つであることと

その時期の方々の多くは学校や周囲とのやり取りで疲弊されています。

その人たちにとって、「マップを見たいならあなたの情報も載せてください」「あなたが怪しい者じゃないことを証明してください」と名前や住所、メールアドレス電話番号を登録する手続きを求めることは大きな負担になると思うんです。

そして、どんなに頭で想像ばかりしていても、やってみなきゃわからない。リスクばかり恐れていては、前に進まずにいる間に子どもたちはどんどん成長していきます。

やってみて、みんなで色んなことを共有して変化しながら作り上げていくので良いのでは、と思っています。みんなのマップなのだから。

集団・団体・組織に嫌悪感があった私が、今こうしてホームスクールジャパンの一員として名前を置いていただいているのは

「ホームスクーラー同士を繋ぐ架け橋になりますよ」と佐々木さんの言葉に、勇気を出して挑戦してみたい気持ちになったから。

そして他のメンバーのみなさんと交流するうちに、ホームスクールジャパンは私の大好きな居場所の一つになりました。

マップ自体は何も変わらないけれど

管理するのが個人ならOKだったり、逆に心配だったり

佐々木さんは協会の理事・編集長・ルミオハナと幅広くお名前を知られているので

そこをはっきりさせないと不安に感じる人たちもいて

不安な人たちの気持ちにどうやって寄り添っていけるかなと考えています。

マップの制作と、私が個人的に動いている「ホームスクーラーとお出かけ企画」を通じて

今まで個人のホームスクーラーさんたちの他に、団体を運営する方々、団体に属する方々と繋がり交流する機会もありました。

その中での経験から、今の私は団体・組織というものに対して拒絶感はなくなり、どの団体の方も個人も、みんな同じ思いで繋がっている仲間だと感じています。

そして、佐々木さんが団体の垣根を越えみんなで大きく繋がっていこうと両手を広げている姿勢に、「私もそっちにいきたいな」と思いました。

個人情報の記載について、ご心配のご意見があるのはごもっともで慎重になるのも大切です。そういうことに気づく人は必要で、一緒に繋がって力や知識を貸してほしいと思う。

でも、リスクを恐れてばかりでは良い企画もどんどん潰れてしまいます。

私は、このマップを「今」必要としている人たちに届けたい。

佐々木さん始め、他のメンバーさんも他の団体の方々も私も、

みんなそれぞれ掲げる目標に向かいカラダを使って毎日動いている

新しいシステムや繋がりを生み出しています。

私はなるべく、人を見るときに「どこの団体の◯◯さん」というよりも

自分の前にいるその人が何を言っているのか、何をしているのか

ただそれだけを自分の目で見て、行動を共にするかどうか判断していきたいと思っています。

誰でも、どこかに所属してもしなくても、どちらでも良いのです。自分自身で選べるなら。

みんな自分の好きな景色を見ていたらそれでいい。それだけだと思うんです。

誰かが何か素敵なこと楽しいことを生み出し広げていこうとするときに

個人か団体・集団か。そこに垣根は必要ですか?

小田 恵

埼玉県越谷市で、ストレスフリーな生活目指してホームスクール満喫中♪