「最近、記事かかなくなったね」
と言われることが増えました。
実はいろいろ思うところもあって書くことを休んでました。(他のことで忙しくもなったのもありますが)
主な理由は書くのが少し怖くなったからです。
事実のみを発信する報道とは違い、ライターの主張が混ざるコラムのようなものは、大きな危険性をはらんでいます。
なぜなら、読者にとっては、テレビであれ、新聞であれ、インターネットであれ、それら全てを真実と捉えてしまう可能性があるためです。事実だけならいいのですが、ある特定の個人の意見でさえ、それが普遍的な真実であるかのような錯覚に陥ることもあります。
なので、ライターという存在は、自分の書く文章1つ1つに責任を持たなければならないと思うのです。
しかし、世の中の難しいところは、正解が1つだけではない、むしろ正解と定義できるものがないことも往々にしてあって。誰かにとっての幸せと、誰かにとっての不幸せがトレードオフなんてこともあります。
「いつか、自分が書いた文章が、誰かにとっての不幸を招くことになるかもしれない」
出会いを繰り返し、影響を与えてしまう範囲が大きくなることで、日に日にその心配をすることが多くなりました。
しかしつい先日、尊敬している恩師に
「お前はこのままじゃ、いつまで経っても人を動かすことはできひん。たとえ間違っていたとしても、自分の信じる道をまっすぐ見つめて、みんなを巻き込んで、世の中の正解になるまで走りきる。そうじゃないと、お前が描く世界は実現しないよ」
みたいなことを言われ、ハッとしました。
確かに自分の意見や信じるものは違う角度からみたら間違ってるかもしれない。むしろ、ほとんどがそうだろう。自分のつくりたい世界は、他の信条をもった人間からすれば不幸な世界なのかもしれない。
けれど、その世界を自分が信じている限り、自分が悪だと思うことは正し、自分が善だとおもうものを賞賛しないといけないのだと思いました。
前置きが長くなりましたが、
今回は僕が目指す世界観と、今、僕が向き合っている解決しなければならない悪について書きたいと思います。
この頃、IT界隈の集まりに参加して自己紹介で
僕「不動産の賃貸部門で新規事業の企画やってます~」
IT界隈の人「なんか珍しいですね~、理由でもあるんですか~」
というくだりをよくします。
実際に働いてみて気づいたことですが、不動産業界というと、営業のイメージが強く、職場の雰囲気もどうやらITには馴染みが薄いようです。
なぜ僕が新規性の馴染みが薄い不動産業界でやっているかというと、ある問題意識をこの業界にもっているためです。
その問題とは、家というものは人々のライフスタイルに大きな影響力をもっている。しかし、不動産業界は近年おこっているライフスタイルの変化に対してとても不寛容だということです。
ライフスタイルの変化について、もう少し詳しく説明したいと思います。
Airbnbというサービスをご存知ですか?
Airbnb「エアビーアンドビー」2008年8月創業。世界中のユニークな宿泊施設をネットや携帯やタブレットで掲載・発見・予約できる信頼性の高いコミュニティー・マーケットプレイスです。
Airbnbという宿泊予約サービスは、既に世界190ヶ国以上、通算4000万人以上のゲストに利用され、いま世界を大きく動かしています。
僕はこのサービスが掲げるスローガンがとても好きで、その言葉がまさに人々の、これからのライフスタイルを表していると思っています。
「暮らすように旅しよう」
暮らすような旅。「暮らし=ライフスタイル」と「旅」の距離がとても近いように感じないでしょうか?
僕はこれからの時代、旅をするようなライフスタイルを送る人がもっと多くなるのでは、と考えています。
・シェアリングエコノミーの普及によって、家は所有するものから共有するものになるかもしれない。
・e-ラーニングの普及によって、学校も通うものではなくなってくるかもしれない。
・クラウドソーシングの普及によって、仕事も場所にとらわれなくなるかもしれない。
(特に働き方に関してはWORK SHIFTという本に詳しく書かれてあるので是非読んでみてください。)
このように、もっと自由なライフスタイルを個人が選択できる時代が、今後来ると思うのです。
そして、不動産はそんな自由なライフスタイルを支える存在にならなければならない。
しかしこの業界は、最近でこそ変化しつつあるかもしれませんが、基本的には何十年も前から同じビジネスモデルを続けています。そしてその構造は「自由なライフスタイル」を阻害しているように見えるのです。
例えば、賃貸でいうと、基本的には部屋を借りる人はそこに長く住むことを強要されることになります。
具体的にはこんなことです。
・◯年という賃貸契約を結ばされ、期限がこないと敷金が返却されない。
・土地のオーナー、管理会社、仲介会社などステークホルダーが多いことで、ユーザー側は多額の初期費用・仲介料を負担しなければならない。
つまり、ある程度長く住まないと初期費用がもったいないし、そもそも引っ越しするのって何かと高くつくよね~という状態なのです。
僕自身、ここ2年で8回ほど引っ越しをしたため、痛いほどこの不便さを味わいました。
だから僕は、多様なライフスタイルを支えるサービスをつくろうと考えています。具体的には、
「タダで住める家」
を実現させたい。
いつまで住んでもいいし、いつ引っ越してもいいよ、てゆーかタダで住んでいいよ。そんなサービスです。
住むことがタダになる。
これができれば、ライフスタイルの多様化を一気に推し進めることができます。
考えてみてください。
就活生
東京の学生に比べ、関西・九州・北海道など地方大学に通う学生にとって、就活は難を極めます。特に、ベンチャー企業を志す学生は、ほぼ必然的に東京に来なければならない上、交通費を出してもらえないケースも多々。もし月3回往復することを考えると、交通費で約90000円。さらに連日の企業説明会とかで宿泊しようものなら、プラス5万円なんてことも普通。
もし東京にタダで住めたら、宿泊費はもちろんのこと、地方と東京を往復する回数も減り、より多くの企業説明会に参加したりできるわけです。
新卒1年目
東京で働くとして初任給は手取りで20万円くらいでしょうか。家賃が8万円として、光熱費、奨学金の返済、携帯代などで残り約8万円で1ヶ月生活することになります。これが、家賃がタダになることで、例えば自分を成長させるためにセミナーに行ったり、有給をとって海外旅行したり、もっと色々な可能性に投資できるようになります。
もちろんこれは、単発のPR企画ではなく、ビジネスとして考えています。つまり、継続的に利益をあげられる仕組みをつくりたい。そうでないと本質的な解決にはならないのです。
ここまで約2500字。かなり長くなってしまいましたが、最後に。
今回、僕が一番伝えたかったことは、