問題解決としてのデザイン力
「デザイン」は様々な定義ができる単語です。
僕にとっての定義は、2つあります。
「デザインは問題解決」と「デザインはコミュニケーション」です。
この記事では、「デザインは問題解決」について書きます。
経験上、優れたデザイナーは、仕事だけではなく日常生活においても問題解決力を持っています。(個人的には日常生活での問題を解決できないデザイナーはチームメンバーとして信頼できません。)
反対に、常に問題解決マインドを持って生きることで、仕事でのデザイン力は確実に上がります。
それは、世界と自己のインタラクションのさせ方を磨けるからです。
だから、仮にも「◯◯デザイナー」と名乗るであれば、日々問題解決者であるべきです。
問題解決としてのデザインには、反復しながら解決に向かって進むための3段階の能力が必要とされます。
1. 問題把握力:問題を発見し、理解する力。
2. アイディア力:問題を解決するアイディアを多角的に出す力。
3. 実行力:アイディアを実現する力。
さらに、
リフレーミング力:物事を捉え直す力
も常に必要になります。
この4つの能力について、「掃除」で例えてみましょう。
問題把握力
問題把握力は、3つの段階に分けられます。
1つ目は、「汚い」「ゴミが落ちている」「散らかっている」「恥ずかしい」「環境として心地良くない」などの問題を発見して集める段階。
2つ目は、集めた問題をつなぎ合わせ、理解する段階。
3つ目は、最終的に解決すべき本質的な問題は何かを仮説として特定する段階。例えば、「利用者の美的意識が低い」という問題を仮説にします。
ここでは、リフレーミング力は問題をできるだけ先入観無く捉えるために必要になります。
アイディア力
アイディア力は、2つの段階に分けられます。
1つ目は、フォーカスして取り組むべき課題を特定する段階です。「問題」と「課題」の違いは、「起きている不具合(障害)」と「不具合を解消するために修正可能な箇所(バグ)」のような関係です。
2つ目は、「ゴミを拾う」から「アウトソースする」や「場所を無くす」など、解決方法を出す段階です。
どちらも、正解かどうかよりも、とにかくどれだけ多様な視点/視座/視野で解決方法を出せるかということの方が重要です。リフレーミング力はそのために必要になります。
実行力
実行力は、把握した問題を解決できそうなアイディアを選び、実行しきる能力で、失敗もあり得えます。
もし失敗したら、そこからさらに問題把握を進め、成功するまで取り組み続けること自体も実行力と言えます。
リフレーミング力はここまでの過程によって、自分の仮説の正しさを疑う力が弱まることを防ぐために必要になります。
この中で最も重要なのは、実行力です。
いくら問題を把握してアイディアを出しても、現実化できないなら全く意味が無いからです。デザインやリーンスタートにおいてプロトタイピングが重要なのはそのためです。
反対に現実化してしまえば、そこからのフィードバックで把握やアイディアの質を高めることができます。
問題を把握して、アイディアを出し、実行する。そしてそれを絶えずリフレーミングする。という4つの力はデザイナーにとって必須の能力です。
問題解決はユーザーに対する本質的な価値を生み、価値の無いものはつくる必要も無いからです。
問題解決者として自分を成長させ、世界に提供できる価値を生み出せるデザイナーになることができます。
「本質的な意味でのデザインって理解している人少ないよね。」とか言うなら、その問題を解決するアイディアを出して、実行すればいい。僕はそうしてきたし、これを読んでるあなたもデザインマインドを持っているならそうするべきです。
一緒に世界を良い方向に前進させましょう。