カナダへの橋をかけてくれたあなたへ ②

出かけるとなると、びっくりするくらい遠出を提案された。
彼と会う1日は、ちょっとした小旅行だった。

2年前の夏、上田までドライブをして美味しい本格インドカレーを食べた後、あるお寺にいこうとなり、(そもそもなんで寺だったのか)そこからまた車を走らせた。着くともう真っ暗で、勝手に入って捕まったらどうしようかと冷や冷やしながら境内に入った。大きなものものしい蔵がドンとあり、上り道をさくさく歩き、振り返ると遠くの上田市街の光が見えた。

そこからまた車で山の上の方へ昇っていくと、キャンプ場の駐車場についた。8月半ばだったけど、平日だったせいか広大な駐車場には車は一台もおらず、私たちのデミオだけがぽつんとあった。

冷たくて硬いジャリの上に敷いたビニールの敷物の上に腰を下ろしてみる。敷物はあるけど、それでもおしりはいたい。敷物の大きさは不十分だったけど、なんとなく開放的になったので、二人ゴロンとジャリの上に背中と頭をくっつけ、寝転った。

絵に描いたような空一面の星空。というか、いい大人ふたりが寝そべって星を見ている。空に手を伸ばしてみたりなんかして、ワントーン高い声で星に届くかなあとうっとりしていると「おまえ、何歳だよ!」と日本語で軽くあしらわれた。

それでも彼だってiphoneでacross the universeを流し始めるから、なんていい選曲だとくうっとなった。

その次の日、彼は1時間半の睡眠後、念願だったインド(ヒマラヤ)へでかけた。