喫煙者同士のコミュニケーションについて。

タバコを吸わない人には、喫煙者の世界がわからないと思うのでご紹介。

●喫煙ルームで、何を話しているのか?

だいたい職場の喫煙ルームでは、仕事の話をしています。仕事の続き、といった感じになります。そのため、喫煙ルームには職場と同じ序列や人間関係が、そのまま持ち込まれることになります。

●喫煙者同士、仲がよいわけでは、決してない

よく「喫煙所はコミュニケーションには最高の場所だ」などと言われますが、それは、仕事でも仲が良い人同士のお話です(笑)

だいたいの場合、自分の嫌いな人が喫煙所に居る場合は、時間をずらして吸うか、別な喫煙ルームへ向かいます。

だって、嫌いな人と一緒に吸うタバコは美味しくないんです。気分転換にもなりません。最近は、喫煙タイムは限られてるので一緒にならざるおえない、のは辛いところですが。

僕はできれば、喫煙所では1人で吸いたいのです。他の人の副流煙を嗅ぎながら、タバコは吸いたくないので・・・

●だけど、嫌いでない人、とは仲良くなれるものです。

ですが、例えば違う部署の人だったり、顔くらいは知ってるけど、という人とはタバコの銘柄や本数をきっかけにして会話を始められたりします。

タバコで距離を縮めることはできるのです。

●喫煙所にいる人は、主に二種類

喫煙所に居る人は、タバコを吸う人。それは間違いないのですが、主に二種類に分けられます。

ひとつは、単純にニコチン中毒の人。タバコを吸わないと、仕事にならない人です。

もうひとつは、孤独になりたい人。そこまで一日に吸う本数は多くなくて、自分でコントロールもできます。僕もこのタイプですが、1人になれる場所を求めて喫煙ルームに行く人です。

実際は1人になれるチャンスも少ないのですが、人数の少ない部屋に行ける、というのは考えを整理することもできてありがたいです。

●規制が強くなるほど、連帯感は強くなる

さて、1人になりたいとはいえ、やはり喫煙者は心の底では連帯感があるのです。ただでさえ、吸える場所も時間も少なくなっているのに、これ以上規制されたらきついのです。

そのため、仲は悪くても、タバコをお互い吸い続けたいので仕事の面では協力しよう、という気持ちになることも、あったりします。

今のご時世、仕事で成果が出ないと「タバコ休憩の時間が多すぎるからだ」と言われかねません。そうすると喫煙所そのものがなくなってしまう事もありえる、と喫煙者同士はわかっているからです。

(余談ですが、喫煙ルームの場所や、タバコ休憩がどれだけ許されるかは、完全にその職場のトップの人がタバコを吸うかどうか、にかかっています。

少数者でも、社長・部長等が喫煙者の場合は喫煙ルームは保持されることが多いです。人数、ではなくて上の意向で決まるものなんです。)

●だけど、本音が漏れる時はある

飲みニケーションと言われるくらい、仕事では飲み会こそが、本音を聞ける場所である、と言われます。それは、喫煙所でも同じです。

なぜかというと、飲み会と違って喫煙所は密室なケースが多いからです。階段や外に灰皿だけあるような場所は別ですが。

喫煙ルーム、といった喫煙場所が独立した部屋になっている場所は、密室です。そこで、2人だけ、3人だけ、となれば、当然外では話せない話題は出てきます。

まあ、ネガティブな話題がほとんどなのですが、誰とうまくいっていない、取引先が苦手、とかの話はたくさん出てきます。喫煙所が存在する一番大きな意味、はそこかもしれません(笑)

●最後に

タバコを吸わない人も、これだけは知っておいてほしいな、と思うことが1つだけあります。

すべての人に当てはまるわけじゃないですが、職場での喫煙者は

タバコを吸っているときに、本来の自分に帰っている

ということなのです。

仕事をしているとき、というのは、職場での顔で、職場での自分です。けっして、本来の自分の姿ではないのです。

ですが、不思議なものでタバコを吸い込んでいるときだけは、本来の自分に帰れるのです。

喫煙者は、ニコチンを摂取するだけでなく、無意識のうちにタバコを吸うための一連の動作を大切にしています。

タバコをの残り本数を気にしつつ、箱から1本出して、火をつけて、煙を吸い込んで、残りを確認しつつ1本吸い終わるまでの時間を過ごす。

この時間は、誰に強制される訳でもない、自分の意志で行う自分だけの時間です。喫煙者は、こうやって他者との関係の中で自分を取り戻しているものなのです。タバコを吸うことで、自分自身とコミュニケーションを取っているといってもいいでしょう。

会社では、喫煙者しかわからない世界というのが間違いなくあります。

タバコを吸わない人向けに今回の文章を書きました。
分煙と、タバコ休憩の問題をうまく調整して、吸う人と吸わない人が共生できる職場が多くなってほしいな、と思います。

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