シリーズ Aの資金調達と今後について

嶋田 光敏
Sep 2, 2018 · 7 min read

2018年8月7日にシリーズ Aの資金調達を発表させて頂きました。まだまだ自社のミッションに対して、何も成し遂げてないし、志半ばですが、まずは弊社サービスをご利用のお客様、ここまで一緒に事業を伸ばしてくれている仲間、シード期から支えていてくれている株主、取引先様に心から感謝しております。ありがとうございます!

▼シリーズA資金調達のプレスリリース

改めて、なぜ弊社がこの事業をやるのか、これから何をして行くのかを書きます。

背景 — RPA市場の現在

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、主にバックオフィス業務の事務作業に導入し定型的、反復的な業務をソフトウエアのロボットに代行させて自動化することを言いますが、その市場はグローバルでも急速な成長を遂げています。

企業がRPAを活用することにより、人件費のコストダウン、人間より処理速度が数倍早く、ミスも起こりづらいため、生産性の向上が見込めます。また、定型業務にかかる時間を削減することで、戦略立案や販売活動など人でないとできない高付加価値業務へリソースをシフトすることが可能です。

国内では、喫緊の社会問題である労働力人口の減少、その対策としての生産性向上や働き方改革の推進といった国家政策の推進にともない、業務の効率化を図るツールとしてRPAが注目を集めています。現在、課題先進国である日本には、国内外から多くのRPA製品が参入しその競争は激化しています。

クラウドRPA BizteX cobitの競合優位性

そのような中、他社RPA製品はオンプレミス型で構築されるものがほとんどで、要件定義から構築まで数カ月を要するものや、プログラミングの知識がないと利用できないツールが多く、誰もが簡単に使えるサービスではありませんでした。

「BizteX cobit」はクラウドを通じてソフトウエアを提供する国内初のクラウドRPAとして誕生し、インストールの必要がなく即日利用開始でき、プログラミングの知識がなくても使える“直感的な”UIを特徴に、情報システム部門だけでなく、幅広くさまざまな業務担当者にお使いいただけるソリューションとしてリリースしました。

クラウドRPA事業におけるシード期の仮説検証

2017年7月の「BizteX cobit」サービス開始(β版リリース)、2017年11月に正式版リリースを経て、現在2年目を迎えています。従来のオンプレミス型RPAに比べて“手軽に導入できる”というクラウドRPAのコンセプトが受け入れられ、この1年間で大手企業から中堅中小企業まで幅広い企業に導入が進み、導入アカウント数は1,150、作成されたロボット数は4,200、総実行ステップ数は1,411万ステップを超えました。
(ステップとは、ロボットに覚えさせる動作ひとつの単位)

シード期においては、仮説であった 下記の3つの検証を行って来ました。

▼シード期の仮説検証

  1. プロダクト:クラウドRPA のニーズ検証

2.ユーザーペルソナの検証:プログラミング知識がない実務担当者のニーズ検証

3.ターゲット業種検証:メインターゲットである広告代理店、IT、人材系企業様の業務とニーズ

結果としては、定性的にもニーズの強さと可能性を感じた事、定量的にも前述のトラクションを出す事に繋がりました。これらが概ね見えたタイミングで次なる非連続の成長をするために、新たなファイナンスを行おうと動き出しました。

▼参考:シード資金調達とβ版リリースのプレス

https://www.biztex.co.jp/posts/2017-07-20-cobit/

シリーズAラウンドの調達と進め方

今回ラウンドでも多くの投資家の皆様にお会いしましたが、いきなり調達タイミングに相談に行くのではなく、該当ラウンド開始の少し前のタイミングから事業戦略や進捗を報告しながら、各投資家の考え方や領域、お互いのフィット感なども感じながら進めることを意識しておりました。

また、弊社の強みでもある経営チームも見てもらいたく、私とCTO 袖山と財務経理 内橋にも入ってもらい、一緒に事業計画をブラッシュアップしながら投資家皆様へピッチを行いました。

弊社側も複数メンバーで投資家へお会いすることには、大きく3つのメリットがあります。

一つ目は、複数メンバーで投資家皆様と議論する事により私だけではカバーできない多様な視点が見つかり事業解像度が上がる事、二つ目は僭越ながら弊社側としても弊社とフィット感が高い投資家様を見つけれる事、三つ目は資金調達というスタートアップにおいて数少ない機会をチームとしてもノウハウ蓄積できることも重要なポイントでした。

そのような形で多くの投資家皆様の事業を見て頂き、今回ラウンドはWiL社を新しい株主に迎えることなりました。WiL社におかれましては、シリコンバレーを拠点とし海外企業や国内大手企業のネットワークをお持ちであり、それらを活かして弊社の事業成長において多くのご支援を頂ける事と、海外展開への基盤づくりを開始して行けることがメリットの一つだと思っています。

シリーズAの資金使途と加速

「今回得た資金を何に投資してくのか?」

一言で言えば、”お客様に喜ばれる機能追加・改善に投資して行きます”。理由は、弊社事業において日常行っている定型業務を直感的にRPAへ置き換えて頂くことが重要であり、そのためにお客様が日々触れるサービスのUIをもっと良いものにして、お客様のカスタマージャーニー全体のUXを改善して行きたいと考えています。

お客様に喜ばれる機能追加・改善を行える優秀なエンジニアの採用・開発費、お客様向けのカンファレンスやマーケティング・セールス体制の強化、仲間が働く環境や諸条件の整備などにしっかり投資して行きます。

それらを通じて、弊社のミッションである「テクノロジーで新しいワークスタイルをつくる」を実現して行きたいと考えています。

    嶋田 光敏

    Written by

    BizteX株式会社 Founder&CEO 「テクノロジーで新しいワークスタイルを創る」をビジョンに掲げてクラウドRPA「BizteX cobit」を開発・提供 https://www.biztex.co.jp/

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