デザインとビジネスの間の溝が深すぎて、もがいてる系女子が多いみたい。

お久しぶりです。
前回の投稿(参考:25歳、東京の大きな会社から大阪の小さな会社で働くまで。)から2ヶ月以上が経ってしまいました。
面識の全くない方からFBで直接メッセージや友達申請が来たりして、想像以上の反応があり、大変驚いたのと同時に、「更新楽しみにしています!」の熱いメッセージに応えるこのブログのテーマというかポジションをずっと考えておりました。

木村石鹸での仕事の内容は、木村石鹸のブログに書いているし、雑多な内容を書くのもmedium的には何か違う気がする。ひとまず、自分の中で考えたことを綺麗にアウトプットしてまとめる場にしてみようかなと思っています。(結果すごい長文になっちゃった)

ブログのお陰で素敵な出会いがありました

前回の記事を見て、何人か直接話をしたいと言ってくれる人がいました。その中でとても素敵な出会いがあったので、ご紹介させてください。
彼女は京都の出版社で働く同い年の女の子でした。入社して強い意思を持って新しい雑貨のブランドを自分で立ち上げたそうです。入社1年目で会社にかけあい、ブランドを立ち上げてしまったその行動力とガッツには脱帽です。そしてそのコンセプトがまた素敵で。

誰にも祝われない誕生日をはじめて過ごした時、これが大人になるってことなんだと感じたことがあります。

さて、本題です。彼女が悩んでいると語ってくれた話に、わたしも共感する部分が多々あって。

最初は、誰でも気軽にサプライズできる商品、一緒に過ごす楽しい時間を提供できる価値を作りたいという一心で仕事に邁進したそうです。やっと発売ということになって、今度は売れた売れないの数字が露わになってきます。

今はもっとどうやったら売れるとか逆にどうして売れていないとかきちんと数字や仮説を持ってブランドを育てて行きたい。だけどうちはもともと作り手の想いを大切にして商品づくりすることで成功してきた会社。売り上げを伸ばすための施策を考えたり実行したりするよりも次の新商品のアイディアを出す時間が優先されてしまう。

これ、すごく日本的というか。ブランドを作るとか、育てるという概念がそもそも社内にない。こういう会社、いっぱいありそう。

木村石鹸副社長の面白いお話

ビジネスなんでどっちが良いとか悪かという哲学的な話ではなくて、ビジネス的にメリットがあるかないかという話だと思うんですけど、木村石鹸はアイディア商品ではなくブランドを作り育てる方向に舵を切ろうと決めた訳です。

うちはいわゆるアイディア商品・便利グッズを作って、売ってきた。今でも売上の大半はそうだけど。とにかくアイディアを出しまくって、作って、売る。その中でいくつか過去にヒットと呼べる商品があった。トイレノズルのクリーナーとか、あれは発売してめちゃくちゃ売れた。
確かにノズルを掃除するという概念が今までなかった

ほうほう。それが何故いま、方向転換をせまられているのか?

市場になかった商品だったから、出したら売れた。けれど売れたら逆に競合が何十社も似たような製品を発売した。同じようなトイレのノズルクリーナーというラベルで、それも大手さんが同じことをやると価格や信頼という点に置いてうちみたいな中小は勝てない。初年度は売れたけど、次年度からは、普通になった。

つまり、大企業と同じ土台で同じ商品を作っているうちは、例えどんなに良いアイディアで商品を一番に作っても、後発の企業に真似されて終わりということです。

特に商品のライフサイクルが短くなっていると感じていて、「愛される」もの作りをしないと、今後うちみたいな中小はどんどん苦しくなると思った。

サプライズファクトリーは、デザインもブランドコンセプトも素敵なのはもちろん、担当者の熱意がこもっているので、もっともっと愛されるブランドに育つと思います!

インスタには#サプライズファクトリーでハッピーになった方たちの投稿が沢山!

『ビジネスとデザインの狭間』問題はよく飲み会の肴になります

さてさて、これは言い換えれば、作り手(デザイナーサイド)のビジネス的視点の欠如ということかと思います。

これは相方のウェブデザイナーすーみんと良く酒の肴になる激熱テーマです。
わたしとすーみんは大学のゼミで出会いました。学部は商学部だったのですが、わたしはそのままビジネスの道を、すーみんはデザインの道をただいまよちよち歩んでいる訳です。
ビジネスはビジネスでもマーケティングという仕事は、デザイナーさんと協同して仕事をする事がとても多いです。前職の上司が言っていた言葉でとても印象に残っている言葉があります。

マーケターは自分で手を動かすのではなく、周りのプロを上手く使うのが仕事。

その言葉通り、商品のPOPを作るにも、ブランドサイトを作るにも、テレビCMを作るにも、ブリーフと呼ばれるデザイナーに渡す最初の依頼書と挙がって来たクリエイティブに対するフィードバックの仕方を徹底的に教えられます。
ブリーフは基本A4一枚のワード文章で。一枚に短くまとまっていて、余計な画やイメージはいれないことが重要とされていました。

でもなんか、上手くいった試しがないような…

最初の提案の段階で「…」となることが多いのです。
ブリーフの意図が伝わっていない、どうしてこのデザインでビジネスの目的が達成されるのか説明がない、何度フィードバックしてもクリエイティブが全然よくならない。そんな愚痴を私も言っていましたし、周りも手を焼いていました。わたしのスキル不足は否めませんが…。

ちょうど、すーみんが若手デザイナーのキャリアを語るイベントで使っていたスライド(参考:チームを停滞させる意識のズレをなくすには? 2年目UIデザイナーが考えた5つの答え)の中にこの時の状況を上手く説明したものがありました。

あー分かる、分かるわ
結局だれもハッピーにならない

多くの場合は間にディレクターや営業職の方が入りますが、複数の階層になることでフィードバックの意図することがデザイナーさんまで届いていないなと感じる事が多々ありました。
また逆にデザイナーさんの意図が分からない、むしろ意図なんてなかったりするのかもしれませんが、フィードバックする側の人間もデザインの知識がないのでチンプンカンプンなことを言っている節もあり、こちらにもかなり落ち度があるだろう…と日々感じていました。

まさにこんな状況です(参考:デザイナー 哀の劇場 無限修正地獄の罠)ラスボスである決定権のある人間が主観でデザインのフィードバックをすると、部下もデザイナーもディレクターも、みんなアンハッピーの図です。

共通言語としての「デザイン」「マーケティング」「プログラミング」

すーみんとも良く話すのですが、特にデザインの世界では芸大出身の人とか昔から画しか書いてきませんでしたみたいな人ばかりなんだとか。わたしの知り合いにも天才的にセンスがあって、なんでも手作りしてしまう子がいますが。デザイナーとしてデザインエージェンシーで働いていたときは「ただ可愛い物がつくりたいだけだったのに作れなくて辛かった」と言っていました。

すると、すーみんみたいな人材が必要となってきます。
デザインとビジネスの両方を分かる人です。
デザインのプロですからビジネスサイドの専門性を深める必要はないと思うんです。だけど、共通言語としてビジネスの話ができるデザイナーというのは大変重宝されると思います。

ちょうど最近読んだPARTY川村さんのインタビュー記事にも同じようなことが書いてあって、ハッとしました。(参考:「挑戦しないと文化は死んでしまう」NYで活躍する日本人、川村真司の強い執着

川村:いや、僕のプログラミング技術なんて、本職の人と比べると大したことないんですけどね。でもその「言語がわかる」というのは、今すごく重宝しています。「プログラム言語」というよりも「プログラマーとはなせる言語」という意味で。

色々考えていると似たようなテーマの記事が目につくものでして。
クーリエにも面白い記事がありました。(参考:これからの時代に求められるのは「T型ではなくH型の人材」

3つの円の交わりを実現する人材とは、自分の専門性がない分野についてもある程度相手の言語を理解して話すことができ、かつ簡単なプロトタイプくらいなら違う分野のものでもつくることができ、それをもっと専門性のある人に見せて動かすことができる基礎能力を持つ人のことです。

デザイナーの仕事はデザイナーに任せる、というのが前の職場でもルールのようになっていて。でもあまり良いアウトプットにつながったことが経験としてなかったので、このブリッジ人材という最近の記事にはとても共感できました。

LINE@つくりました

前回、メッセージ頂いた方の申請は受け入れたのですが、無言の方は無視した状態になっており…ごめんなさい!
代わりと言っては何ですが、新米チャンとしてLINE@やっております。

ちなみに11月7日までに木村石鹸をご登録いただくと、エコフレンドスターターキットが当たるキャンペーン中です。ご興味のある方はぜひこの機会に。

追加いただいた方は「お友達」ではなく一緒に商品づくりをする「バーチャル社員」と呼ばせていただくことにしました。
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