あなたは不適切会計を命じられたらどうするか?の講義メモ
講演内容リンク
サマリ
- 不適切会計というイベントタイトルに縛られず、幅広くビジネスの現場で起こるリアルな出来事について様々な話が展開された。
- 「ここでしか聞けない」と思える話が多く(ここには絶対書けないw)とても良いイベントだったと思う。
- 個人的な結論としては、いかに自然な(悪意はもちろん、善意も含めた、言葉以上の意図を過剰に持たない)コミュニケーションが取れるか?取れる環境をどう作れるか?それに対し誰かが改善の意思を持てるか?が重要に思った
講演者さんについて
・常見陽平さんの話がとりあえず面白い。普通の人の働き方に興味があるとのこと。僕たちはガンダムのジムである(書籍)という本のタイトルを見た瞬間に爆笑しちゃいました。
・端羽英子さんも何回聞いても面白い経歴(人生?)としゃべりのおもしろさは鉄板。ビザスクもとっても良いサービスだと思います。
・日比谷尚武さんも素晴らしいファシリテーションでした。よくあれだけ発散した話をまとめてくださいましたw
内容メモ
- 東芝の話で頭出し
- 観点1:発覚の経緯
- 観点2:告発者のその後
- 観点3:普通の人でも・・・(アイヒマン問題)
- 常見さん:まずいと思って受ける/まずいとそもそも思ってないなど、いつの間にか巻き込まれているパターンもある。現実的には難しいが、可能であれば全体像を掴んで動きたいところ。
- 端羽さん:会計不正って、ルールをどう適用するか?という範囲で、調整する中で、いつのまにか当たり前になっていってしまうのではないか?
- 日比谷さん:はじめに「そういうものだ」と教わっていた中で、あとになって不正だ!と言われた時に何ができるのか?
- 常見さん:入社した途端に不正受注のやり方を教わった、という時もそうだんが、もっと難しいのは「売上を上げるテクニック」として教授された場合に、成績を上げないといけない中何ができるのか?税金対策と脱税の狭間のようなケースは、はじめて教わる時に見極めることなどできるはずがない。
- 端羽さん:短期/長期でも違うのではないか。自分はベンチャーで人がいない中、長期意識が強すぎて無茶なダブルチェックフローを作ってしまったことがある。
- 常見さん:短期で成果を求める社会のひずみではないか?理研のモラル崩壊も、5年で研究成果を絶対出せ!みたいなプレッシャーが関係しているのではないか?
- 端羽さん:金融においてはインサイダーしない/着服しない、というところを、1週間休ませてチェックするとか、誰かが個人でやっちゃうかも?という前提で防ぎにいく。
- 常見さん:今回のケースは、誰かにはっきり白黒つけるのではなく、良い勉強材料にすべきではないか。昔ハーバードビジネスレビューに取り上げられたような、チームワークという部分が、今悪い方向に出てきてしまっているのではないか。
- 日比谷さん:個人の視点として、若い人はどう対抗できるのか?
- 常見さん:こういう事件は絶対個人攻撃になってしまう。ブラックバイト→嫌ならやめろ、という流れが多いが、ワークルールを知らない人に対してそれは成立するのか?着替える時間は時給発生する、パートタイムにも有給がある、みたいなことは誰も教えていない。これを企業でも教えなきゃいけないし、社会として教養にしなければならない。ただし気をつけないといけないのは、コンプライアンス研修があっても、形式的になりがち。これが研修やったでしょ?だからあとは個人のせい、ということになるのも間違っている。
- 端羽さん:エンロンは外から来た人が指摘している。日本で流動性が低い中、言える人はだれか?パナソニックヘルスケアは、ファンドに買われて外に出たときに、パナソニック以外のアイデアを現場の人が外に出て吸収していた。もちろんその時には摩擦も出ていたが。
- 常見さん:摩擦が出た時、見守る経営陣、管理者が大事。
- 端羽さん:新規事業は外の人を担当にしないほうがいい。なぜなら大抵うまくいかないので、あいつがだめだ、として仲間がいなくなってしまう。応援団が必要。
- 常見さん:プロパーと外様バランスを疑うべき。プロパーに思い切りやらせて、外様に客観的にみてもらうのがいいのかもしれない。
- 端羽さん:外の人のほうが空気読まずに言えるのではないか。
- 常見さん:買った会社から指摘を受けてコンプライアンスレベルが上がる、みたいなケースもある。特に海外の会社と接点ができると変わることがある。
- 端羽さん:めちゃめちゃ古くて、変わらないし、買収のきっかけもない場合、どうしたらいいのか?
- 常見さん:まず、それが悪いか否か?で言うと、実は良い悪いではなく違いかもしれない。もしできるとしたら外部のパートナーがなんとか示唆与えるか、失敗するかになりそう。
- 日比谷さん:気づいてしまったらどうするか?
- 常見さん:ナイスな内部告発って無いのか?
- 端羽さん:エンロンは1回目匿名、2回めは実名告発だった。
- 常見さん:てへぺろな告発ってないのか?東芝の件で焦っている企業はたくさんあるんじゃないのか?告発、というより、疑問出し、みたいな。リクルートの場合、リクルート事件があったので、以降にしっかりしている。
- 端羽さん:身近でインサイダーの話があったときも、パートナーは「まさかあの人が・・・」だけど、若手内では、みんな「あの人っぽいな・・・」となっていた経験がある。
- 常見さん:おかしいと思える感覚が持てるかどうか?が大事だと思っている。不正でなくても、カスタマーをハッピーにできていない状態にも敏感になれるのか?が重要。営業も醍醐味は、お客様を楽しませた上で、お金をいただく、ということだと思う。
- 日比谷さん:ネットを使った告発はどうか?
- 常見さん:ネットでの告発は相当慎重にやるべき。究極は健全なリークの仕組みがないとダメ。ただ実は告発してだめならもう会社やめる、みたいなケースはまだよくて、それにいつのまにか巻き込まれてしまった時が一番最悪なので、それを防ぐのはもしかしたら難しいかもしれない。