4月以外の時期に大学教員に着任することについて

学生から大学の教員になった.着任は随分遅い時期だったので,研修等はなかった(同時に着任したのは,その学部で自分を含めて二人だけだった).

中途半端な時期に着任することについては二つ言えることがある.一つは,いきなり講義を持つ必要がない(制度上持てない場合が多い)ことで,もう一つは,本来知っているはずの情報を知れないことだ.

講義をいきなりやれと言われても当然困るわけだけど.中途半端な時期に着任すると,次年度が始まるまで,講義の進めかたをこっそり窺うことができる.これは結構大きな差だと思う.

本来知っているはずの情報を知れないというのは,正しくは,知るための導線が細いということだ.本来は,着任後に研修プログラムがあって,大学について色々学ぶことができる.しかし,着任が中途半端な時期だと,いきなり放り込まれて,「やってね」とか「知ってるでしょ」とか言って仕事を依頼される.これはひどい.大学の制度や設備,システムについて何も知らない着任したて(前職なし)の教員に研修もなしに仕事をやらせるのは,教員じゃない人に仕事をやらせるのと同じだと思う.これには本当に頭にきた.他の先生に聞きながら仕事をするのだけど,初歩的なことが大事なのに,聞けば聞くほど,聞いた相手は不機嫌になるのだ.相手にとってみれば当たり前のことを改めて長々と説明させられるのだから不機嫌になるのは分かるが,組織として働く以上,初期の着任直後の研修制度が整備されていないのは非常にまずいし着任した身としては不愉快だった.

大学は企業と違って営利目的で運営されているわけではないので,効率化の進みが遅い.新人研修にあたる制度の運用が柔軟でないのもそのせいだろう.

某国立研究所に行ったときには,様々な情報の取り扱いや情報の見方が一括でまとめられたページがあって,そこを見れば大体のことはわかったことを考えると,私が着任した大学は非常にまずいな,と感じた.改善の余地がおおいにあるけど,誰に依頼すれば良いのかも分からないのだった.

One clap, two clap, three clap, forty?

By clapping more or less, you can signal to us which stories really stand out.