大傑作だった庵野秀明監督のシン・ゴジラ

シン・ゴジラ

ちらほらレビューも出始めているエヴァンゲリオン庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」を観てきました。YouTubeの予告編を見る限り不安しかなかったのですが、予想を裏切る大傑作でした。

常に第1作目、1954年「ゴジラ」から繋がっていた過去の作品とは異なる設定。オマージュを含めつつも全く新しい作品になっており、過去の特撮シリーズと比較しても一番じゃないのかなぁ。一度でも特撮を観たことある人なら観に行く価値はあります。

現実(ニッポン) 対 虚構(ゴジラ)

子どもの頃から特撮が好きでゴジラやウルトラマンなどを見ていましたが、どちらかというとヒーローというより怪獣の方が好きで、造形とか壊される町のミニチュアとか演出とかの方が関心の度合いが高かったんですね。

そんなためか、庵野秀明監督が“館長”を務めた特撮博物館、「エヴァの原点はウルトラマンと巨神兵」やその時公開されたスタジオジブリ最新特撮映画「巨神兵東京に現る」はとても印象に残っており、今思えば「シン・ゴジラ」にも繋がっていくストーリーだったように感じます。

エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。

映画館で初めてゴジラを見たのは1991年の「ゴジラvsキングギドラ」でした。当時としては割りとSF色が強い作品で平成ゴジラシリーズとしてのエンターテイメント性もあり子ども心にはとてもヒットしましたが、リアルさとか現実性からはだいぶかけ離れてしまい、TVで放映されていた前作「ゴジラvsビオランテ」の方が大人の特撮ファンからの評価は高かったようです。

ゴジラvsキングギドラ 予告編

今回の「シン・ゴジラ」はまさに”現実(ニッポン) 対 虚構(ゴジラ)”というキャッチコピーが示す通り、1984年版「ゴジラ」やその後の「ゴジラvsビオランテ」、平成ガメラシリーズ「ガメラ2 レギオン襲来」のような現実性を追求した作品です。

完全に大人向けとも言えますが、どうしても過去のゴジラシリーズの大半が子ども臭さが抜けきれなかっただけに、よくぞ作ってくれたというか、徹底的に無駄な部分を排除し、ここまでリアル(現実)に向き合った作品は初めてだったのではないでしょうか。

シン・ゴジラ 予告2

「ゴジラvsデストロイア」以来、ほぼ20年ぶりに映画館で観たゴジラ映画でしたが、物語のスピード感といい、何なんだよあれ?と常識を覆すような形態進化といい、火炎から放射熱線に変わる時の絶望感といい、エヴァネタも随所にあってBGMも懐かしかった・・・。改めてじっくり観てみたい作品ですね。