シンガポーリアンの英語

日本人は英語が苦手なため、英語と中国語両方を話せるシンガポーリアンを尊敬している人が多い。私が感じるシンガポールにおける言語事情は以下の通りだ。

  • 英語は話せるが発音はお世辞にもネイティブとは言えず中国語なまり(いわゆるシングリッシュ)
  • シンガポールが建国して50年余りということもあり、高齢者は英語がうまく話せない
  • 英語を第一言語にしたため、中国語で中国人と難しい会話はできない(IT用語の場合、ウィンドウズやライセンスなど、英語がそのまま日本語になっている類の言葉は、中国語では別の言葉があるため)
  • 中国語を書くのは苦手な人が多い(特にTraditional Chinese)

つまり、二つの言葉をネイティブに話すことは難しいというのが私の結論だ。

但し、シンガポーリアンの努力には関心させられる。自らのアイデンティティを捨てて、生きるために自分の母国語まで変えたわけだから。しかもシングリッシュとはいえ、日本人よりはるかに欧米人とスムーズにコミュニケーションができる。日本人に同じことができるかと言えば、答えはNoであろう。

また、言葉だけではなく、コミュニケーションに対する心構えでも日本人を上回っている。おそらく故郷を捨てて華僑としてシンガポールへ渡り、中継貿易を主な仕事として生きてきたアイデンティティが影響しているのであろう。多少言葉は通じなくても、言いたいことを伝える/理解しようとするコミュニケーション力は、日本人も見習うべき点があるはずだ。

もちろん日本人には日本人の良さがあり、シンガポーリアンの全てを真似をすることが良いとは思わない。英語学習へ時間を割いたシンガポーリアンは、英語も中国語もある面では中途半端になってしまった。また、日本人は英会話は苦手だが、文法や単語は良く知っており、少し練習すれば日常会話レベルの英語力はすぐに身につく。そういう意味では、自分たちの英語力をそこまで悲観する必要もない。自信を持ってコミュニケーションすべきである。

Like what you read? Give Masy a round of applause.

From a quick cheer to a standing ovation, clap to show how much you enjoyed this story.