上海視察旅行記(ネットスーパー編)

Nakahara Kunehito
4 min readSep 25, 2017

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長い文章を書く習慣がなく、書きたいことはたくさんあるのに後々になってしまった。twitterでつぶやいてまとめるとかのほうが早かったかな…。

ともあれ、小売編。

AmazonがWhole Foodsを買収し、生鮮宅配に乗り出すことは日本でも大変話題になっていた内容だろう。実はそのAmazonがやりたかったことを中国では実現されてしまっていた。

それが、阿里巴巴系のネットスーパー盒马生鲜だ。中国でもO2Oの未来形として注目されている。

僕らが見に行ったのはこちらの店舗。

http://j.map.baidu.com/B4XGL

色々すごいのだが、まず完全にオムニチャネルが前提。店舗の値札は全て電子ペーパーで制御されていて、アプリのECサイトとリアルタイムで連動している。

ちょっとぼやけてしまった。

そして、もちろん店舗でもこのバーコードを読み取って、セルフレジ化出来るらしい。店舗に来たユーザーもアプリで紐付けるのでデータが溜まるという。(Alipayをアクティベート出来なかったので、試せていない)

アプリで注文があったものは店舗から配送するため、店舗が物流センターになるわけで、ものすごい数の品揃えと物量。

醤油やつゆ関連でもずらり。

海鮮類は生け簀で用意されていて、シャコ、カニ、牡蠣、ヒラメなどが生きたまま陳列されていた。

生きてるんだから、鮮度すごい。

肉類も朝採れ野菜ならぬ、朝締め豚、朝締め鶏とでも言えばよいのだろうか、その日うちに肉になった物が並ぶ。(これ自体の流通どうしてるかまでは掘り下げられなかった。)

在庫管理と配送がし易いように、野菜などは全て小口包装されている。

そして、この全てを3km以内30分で配送してくれる!日本のネットスーパーも色々頑張っているが、さすがにこのスピードで配送できてるところは無い。

店舗内は買い物客より多いピッキング作業員が走り回りながら専用端末使って商品をピッキングしている。もはやこれは倉庫内作業に近い。

オムニチャネルなのでWMSとPOS上の在庫データがECサイトと連動しているということだ。

水色のシャツを来た人たちがそこらじゅうに。

ピッキングしたものは店内のベルトコンベアでおそらく裏側の配送センターに運ばれていく。もちろん生け簀のなかの魚介類も配送対象。

ベルトコンベアで次々運ばれる。

なお、レジは電子決済が前提で、英語で言えばキャッシャーなのに、キャッシュを入れるところは用意されていない。

レストランのメニューがアプリからしか注文できないとか、現金決済受け付けないとか、中国の割り切りは早いし素晴らしい。

利便性を享受したければ、用意されたフォーマットに消費者側が合わせろと…。正しい気がする。UX自体がサービスと言うかもてなしなので、UIに関しては着いてきてもらう。

ちなみに、送料は無料とのことなので、もう現地の主婦の方は相当にこれに頼っているそう。買い忘れたとしてもすぐ配送してくれるので、そんなときも便利だろう。

もし、中国に居住する事あったとしたら、このスーパーの配送圏内にしか住みたくないと思った。また長くなったので無人コンビニは次回に回す。

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