上海視察旅行記(無人コンビニ編)

Nakahara Kunehito
3 min readSep 25, 2017

何かと話題の無人コンビニ、BingoBoxも当然行ってまいりました。

まず、どこに有るか分からなくて苦戦。場所はこちらが目安になります↓

東旅大廈
中華人民共和国 上海市 浦東新区 陸家嘴 邮政编码: 200085

近くまで行っても結構わかりにくいちょっと入ったところにある。おそらくこの目の前のビルの入居者向け。

専用アプリがあるんですが、ダウンロードや起動に苦戦してもはや入れないか?!と思ったんですが。

入り口にはwechatに対応しているよ!と書いてあって、wechatのQRスキャンで無事解錠。喜びのあまり皆でぞろぞろ入ってしまう。

店内はいたって普通のコンビニ。結構品揃えはある。商品には一つ一つRFIDが貼ってある。

別に飲みたくないのに仕組みに感動して買ってしまった。

こちらがレジ。商品のRFIDを読み取ってQRコードが出現する。

読み込みむとpaymentの画面に飛ぶ。

これで決済して会計は終わり。動画はこちら。

説明なくても使えるくらいスムーズ。複数商品置いたらどうなるのか試さなかったのが悔やまれる。

なお、一度コンビニに入ると鍵が閉まってしまう。会計が終わってない商品持ち出そうとすると検知されて閉じ込められてしまうらしい。

なお、解錠には、入場と同じIDが必要。

そもそも、決済とひも付けられた個人情報が肝では有るけれど、その他は、「QRコード」と「RFID」と「監視カメラ」の組み合わせ。

仕組みとしてどれも枯れた技術で実現してしまっている。何もAIだ画像解析だセンサーだと言っていなくて、個人的にとても好感が持てた。中国はこの手の掛け合わせ系がとても多くて、その使い方も合理的だ。

なお、商品に貼り付けられているRFIDは特に回収もしないで使い捨て。24時間人を張り付けるより、RFID使い捨てたほうが安かったということなんだろう。

コンビニも、唐揚げ揚げたり、おでん出したり、宅配出せたりと多機能化していなくて、物を買う場所という割り切りが気持ちよい。

UX自体やそのUXによってもたらされる価値がイノベーションであって、必ずしも技術自体がイノベーティブである必要はないというのを思い知らされる事例だった。

--

--