A Day In The Life | Fukuoka

東京生まれ東京育ちの30歳。プログラマ。
2015年10月末に夫と二人で東京から福岡に移住。
福岡で暮らした1年間で感じたこと、考えたことを綴ることにした。

なぜ移住を考えたのか?

東京に飽きたからこれが本音であり一番の理由である。
東京で生まれ、東京で育ち、家族も友達も東京で暮らしている。
通勤電車の中でふと考えた。
このまま死ぬまでココで暮らすのだろうか。つまらないな」と。
私達夫婦は現状維持に強いこだわりを持っていなかったのかもしれない。海外で暮らすのもいいね、なんて言いながら「じゃあまずは国内でどこかに移住しようか」と、一週間位で決めてしまったような気がする。

移住先を福岡に決めた理由

私は東京生まれ、夫は大阪生まれ。小さい頃に「田舎」というイメージの場所で過ごしたこともほとんど無かった。「都会」と呼ばれる場所で何の不自由もなく暮らしてきた。正直なところ、いきなり雪国や山奥に移住して暮らしていく自信はなかった。多少の年収ダウンは覚悟しても、転職先の選択肢が狭すぎるのは困る。
最終的に移住先を福岡に決めた理由はこの3つ。

  • プログラマとしての転職先には困らない。勢いのあるIT企業もある。
  • 福岡の中心地(博多・天神周辺)は都会であり、生活には困らない。
  • なんだか美味しそうなものが沢山ある。

移住の準備・実行したこと

これについては長くなりそうなので、また別の機会に書くことにする。

福岡で暮らして感じたこと

とにかく人が少ない。渋谷や新宿で感じる「人に酔う」感覚を感じることが無い。通勤電車や街中で、他人のストレスが自分に向けられるような事も無くなった。街中を行き交う人々の表情には多少の余裕が感じられる。東京の人々の表情に見る「余裕のなさ」。常に監視し合うような感覚。ホームに響き渡る怒鳴り声。満員電車に揺られながら歪む表情。貧血で座り込む人、それを無視する人、他人からのプレッシャーを遮るようにイヤホンを差し込み、スマホの画面に目を落とす。福岡に移住してからはそんな窮屈な毎日を過ごすことは無くなった。

福岡で暮らすメリット

一年間、福岡で暮らして感じたメリットを幾つかあげてみる。

  • 家賃が安い。
  • 通勤ストレスが無い。
  • IT系のコミュニティ活動が活発。勉強会にも行きやすい。

なんだかあまりまとまりの無いメリットかもしれないが・・・。
生活コストで考えると圧倒的に家賃が安い。住む場所にもよるが、博多や天神まで電車で10~15分圏内に住んだとしても東京の半額位で家を借りることができる(東京駅・渋谷駅・新宿駅まで10分の範囲に住むのはなかなか難しいのではないだろうか)私達は家を購入する予定は無いが、1000万円程度でマンションや一軒家を購入することもできると思われる。
先程も書いたことだが、通勤ストレスが無いことはかなりのメリットだ。時間をずらしたり利用する路線を考えれば満員電車に乗る必要も無い(満員電車は存在する。JR鹿児島本線などは結構混雑している。山手線と比べる程では無いが・・・)通勤で体力を消耗しない分、仕事や遊びに体力を使うことができる。ただ、通勤で消費するカロリーが減ったので体重が増えた。これについてはいつかダイエット記事でも書くとしよう・・・。ちなみに月1度のペースで東京出張に行くのだが、博多から2駅の場所に空港があるので交通の便が非常に良い(残念ながら騒音の問題はある)
個人的には、IT関連の勉強会やセミナに参加しやすい、ということが大きなメリットになっている。実際のところ、東京の方がコミュニティも大きいし、勉強会やセミナの開催数は圧倒的に多い。
ただし「福岡は狭い」のである。大抵の場合、各コミュニティのメンバ同士に何らかの繋がりがあり、簡単に情報を共有することができる。いつもお世話になっている技術ブログのあの人にも簡単に会うことができる。そして大抵の場合、イベントは博多か天神周辺で開催されるので参加することに躊躇することがなくなる(東京は、渋谷・新宿・池袋・秋葉原など各地で散らばって開催されるため、職場から遠かったりすると参加できない場合も多い)
プログラマという職業上、近くに情報共有したり共通の話題ができるコミュニティがあるというのは、なかなか心強いものである。

福岡で暮らすデメリット

大げさに書くことはないが、多少のデメリットもあげてみる。

  • 物価は安くない(知ってた)
  • 仕事上「え?」と思うような事がたまに発生する。
  • 食事がイマイチ。

「福岡いいよね。物価も安いし」というような声を聞くことがたまにあるのだが、内心「同じ日本国内なのに物価が安いってどういうこと・・・」と思っていた。実際、物価が特別安いわけはないし、競争が少ない分、東京に比べて高いものもある(ドラッグストアの商品など)
家賃や一部の交通費が安いということがあるが、物価自体が安いと感じることはない。ただし、激安スーパーやディスカウントショップは都心に比べて多いかもしれない。
仕事上、全てではないが、ビジネスのスピードが遅かったり、感覚が古めだな、と感じることがある。もちろん、最先端の技術を取り扱っている企業などもあるのだが、東京のビジネス規模・スピードと比べると多少ゆっくりしている印象がある。これについても具体的に書くのは時間がかかりそうなのでまた今度にしよう。
最後!そう!食事!
「福岡は美味しいものが多い!安くて美味しい!最高!」という声を聞きすぎているせいなのかもしれないが、正直なところイマイチ・・・。
味付けが全体的に甘かったり出汁の種類が違ったり。単純に、東京生まれ・大阪生まれの夫婦にとっては、馴染んだ味とは違うものが多いからかもしれない。が、恐らく東京の方が外食レベルが高い。もちろん美味しいお店もあるにはあるが、ハズレのお店もかなり多い。「安い!」と判断するのも難しいところ。外食をしてみて観察した限りでは、アルコール1杯の値段が東京の居酒屋より100〜150円安い位の感覚。ただし美味しいイカ刺しや馬刺しは、安く食べられる。これは◎。
「福岡は美味しいものが多い!安くて美味しい!最高!」この言葉・・・実は所謂「のんべえ」の人が言っている可能性が高い。美味しいものを探し求めて夜な夜な街に繰り出し、飲み明かす人たちにとっては、トータルコストで算出すると「福岡は美味しいものが多い!安くて美味しい!最高!」につながるかもしれない。タクシー代が安いので、終電過ぎても飲んでいる人も多い。そこまで飲みに行くことを重視しないタイプの人にとってみればなかなか判断が難しい問題かもしれない。
ただし、スタバやタリーズなどのチェーン店を含むカフェ・喫茶店に関しては、博多・天神周辺にかなりの数で存在していて、ある程度空いているのでお茶をするには困らない。
(余談だが・・・多くの福岡移住記事で語られている「福岡は美人が多い!」というのも・・・いや、これは自分の目で確かめて欲しい)

移住して一年

書きたいことはまだまだあるが、一旦まとめておく。
福岡に移住したことは正解だった。通勤ストレスがなくなり、充実した日々を過ごせるようになった。余計なことを考えずに、よりシンプルに暮らせるようになった。本をよむ時間・音楽を聞く時間・勉強する時間を増やすことができた。食文化には馴染めていないが、自炊すれば何の問題もないし、美味しいお店はゆっくり探せばよい。IT関連のコミュニティで良い人達にも出会えたし、これからやりたいと思えることが増えた。これからも福岡を好きになると思うし、好きなところを見つけていきたい。

移住をするということ

自分がどんな生き方をしたいか決めるときに、住みたいと思う場所に移動することは、(少なくとも日本国内ならば)意外と難しいことではないと知ってほしい。どこでも職に困らないように、自分のスキルや職業をよく考えておくことも重要かもしれない。現状維持に執着するあまり、窮屈な生活に妥協しているくらいなら、一度住む場所を変えてみるのもよいかもしれない。
どこに住むか、誰と暮らすか、どんな生き方をするか、全て自由だ。
決めるのは自分だ。

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