ゲームとジェンダー

こんな文章を読んだ。

いや正直言うと込められた気持ちが重くって特に後半はちゃんと読めていないのだけど。ゲームのアイドルにハマって課金しまくったけど、その言動に裏切られてゲームをやめてしまった話。

起こってしまったこと自体は、この手のコンテンツにハマった人にちょいちょいあることだし、スターライトステージのキャラ描写が微妙という話は前にも聞いたことがあったのであーやっちゃたな運営、って感じの感想ではあるのだけど。

気になったのはこの文章の書き手が女性だったってこと。だからこそプロデューサーが男性だと思わせるような描写が気になったし、担当アイドルが別のアイドルに壁ドンされてるのが許せなかった。主人公と自分を重ねながらコンテンツを楽しむ人にはこれは重大な欠点だよね。でも、これについては個人的には運営が悪い!と言い切れない点があると思ってて。だってアイドルマスターってコンテンツは明らかに元は男性向けを想定して作られてるからね。アーケード版はよく知らないけどXBOX360版は間違いなく従来のギャルゲー(とかプリンセスメーカーとかの男性向けゲーム)を下敷きにして作られてるし、それ以降も基本的にはそのノリを変えていない。男性プロデューサーが担当アイドルと二人三脚で頑張る話。その過程でセクハラもするし恋愛っぽいこともしちゃうけど、これを女性プロデューサーがやったと解釈するのは相当に難しいと思う。女性ファンがこれだけ増えたんだから対応しろ、というのはもっともだし、聞いた話SideMなんかはそういう配慮があるらしいけど、いきなりの方向転換は難しいし、従来のファンからは文句がある可能性もある。アイドルマスターってコンテンツ自体作り手の思い入れがたっぷり入っているように見えるので、その作り手の我をある程度排除しないとその辺の対応って難しいのかなと思う。

で、こういうこと考えて思い出したのは、少し前のファイアーエムブレムってゲームに起こった騒動。このシリーズ、キャラクター同氏の友好度を上げていくと最終的に結婚して子供ができるシステムがあるのだけど以前のシリーズだと結婚可能なのは異性だけだったのね。それを不満に思ったユーザーが「同性とも結婚できるようにしろ!」と開発元に迫って、色々もめたらしいけど、結果最新作のFEifでは同性とも結婚できますよー、ってアナウンスがあった。それでめでたしめでたし、となったかというとそんなことはなくて、そのシステムの実装具合に不満が爆発(参考リンク:http://feifgannbare.jimdo.com/%E5%90%8C%E6%80%A7%E5%A9%9A%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C%E7%82%B9/)。自分は未プレイなので確かなことは言えないけど、どうもスタッフのLGBTへの理解が十分ではなかったっぽい雰囲気は感じるのというか、要望あったのでやりましたよ、というだけで作り手が何を望まれていたのかを掴めなかったように感じる。

つまり、「望まれているからといって、作り手が必ずしも作りたいわけじゃないものを出すと、結果要望には応えられないしうまくいかない」という風にもとれるわけで。同じことがアイドルマスターで起こらないといいなと思うと同時に、ポリティカルコレクトネスに対しての一定の配慮は必要だけど、それによって作り手が委縮しないでほしいな、と感じた一件でした。

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