「ホームスクールを読み解く」

Umi
3 min readJul 9, 2018

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こんにちは、Umiです。

シリーズ「ホームスクールを読み解く」を始めたいと思います。

題材とするものは国内外のホームスクールやそれに関わる論文や本などです。

今回は、「読み解く」前に、現段階の日本でのホームスクールに関する研究の情報量について記述したいと思います。

インターネットが普及するに伴い、多くの方がホームスクールについて触れる機会は広がっています。

それでは、学術的には研究はどれほど進んでいるのでしょうか??

まず、国立情報学研究所が運営する学術論文や図書・雑誌などの学術情報データベースの「CiNii(サイニィ)」を見てみましょう。

「ホームスクール」という検索ワードを入れると出てくる件数は46件でした。

「ホームスクーリング」では26件、「在宅教育」では9件、「ホームベースドエデュケーション」「ナチュラルラーニング」「アンスクーリング」といった検索ワードでは0件でした。

では、やっと名前が浸透してきたのではないかな?と思う「フリースクール」ではどうでしょう。269件です。また、派生して「不登校」というワードを入れてみたところ、5939件もの論文等がひっかかりました。

検索数を見る限り、まだまだホームスクールに関する研究は少ないといえるでしょう。

特徴的なのは「日本に関する」ホームスクールの研究は46件中の半分にも満ちていないということなんですね。ホームスクールが進んでいるアメリカに関する情報が多くなっています。また、1995~2005年の論文が多くなっています。特に2000年前後に集中しています。

次に、googleで論文の検索ができるgoogle scholarで見てみましょう。

「ホームスクール」という検索ワードでは181件。「ホームスクーリング」では275件です。(タイトルにホームスクールと入っていない記事も出てくるため、ホームスクールについて書かれていない記事も含む)

ちなみに、「フリースクール」は1,270件。ホームスクールに比べると多いです。

Google scholarでは海外のものも検索できるので「homeschooling」で検索してみたところ12,300件!やはり研究が進んでいますね。

とまぁ、ざっとホームスクールに関する研究や情報量ってどうなっているのかについてお話ししましたが、まとめると

・ 日本におけるホームスクールに関する情報はまだまだ少ない

・ 2000年前後に情報が多い(なぜここで研究がさかんになったのか…?)

・ 日本ではアメリカのホームスクールの研究が半数以上を占めている

という感じになります。

今回はCiNiiとGoogle Scholarから情報を収集したので偏りはありますが…

ホームスクールジャパンライターさんのリアルなホームスクール情報がどれだけ貴重かということもわかります!

私はホームスクール実践者ではないので、みなさんとはちょっと違った角度からにはなってしまいますが、これからシリーズ「ホームスクールを読み解く」で情報を提供していきたいと思います^^

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