「わたしたちの体は寄生虫を欲している」を読んだ

またまたロブ・ダン先生の著書、「わたしたちの体は寄生虫を欲している」を読んだ。

ロブ・ダンの著書の中では一番読みやすいと思う。ひょっとして彼がその前に書いた「アリの背中に乗った甲虫を探して」を読んだ後かも知れない、その本のエピソードもちらっと出てくるし。

いつものように歴史の紹介、最初は異端とされてきた研究者の紹介から始まり、最後は進化をベースにしたスケールの大きな話まで持ってくる。

今回は最後は都市論まで展開されている。元々線虫の研究者だったディクソン・デポミエが研究資金がゲットできなくなって仕方なく始めた教育の過程で学生達と議論していくうちにできてきた都市の中の垂直農場、その中には様々な生物も共存して、都市に住む人の食料を賄うとか。

そういえばディクソン・デポミエの垂直農場ってなんか記憶にあるなあと思ったらこの本を買って読まずにいた。改めて読んでみようと思った。

表紙がカッコよくて買った本。後キューバの都市農場なんかも調べてた頃かも。

内容のメモ

人間を含め様々な生物は他の生物との関係を元に進化、発達してきた。今の清潔とされる都市に住む人間は昔に関係のあった寄生虫、トラなどの捕食者なんかから切り離されているが、免疫のシステムとか、捕食者を恐る脳の仕組みは依然としてそのままの事が多い。

他の動物と同じく人間は寄生虫とかいる前提で進化してきたので、現在の清潔な環境ではクローン病という過剰に免疫が反応してしまうという症状があるらしい。
今の所、それを解決する治療方法は無いけど、体に寄生虫を住ませることによってバランスを取るという事を実践している人が居る。

乳牛と人間の話。
大人になった哺乳類は基本的に乳を消化できないが、ある時に大人になっても乳を消化できるような遺伝子の変異がおこり、そうした人間が生き残るようになった。乳牛の元になった牛も人間に依存して生きる種以外は人間に追い払われたりして絶滅した。

虫垂は人間の役には立っていないとされているが、実は細菌の住処になっており、例えばコレラ菌なんかで下痢になって腸の細菌が失われた時も虫垂から細菌が出てきて復活するとか。

体毛の話、人間が体毛を失った原因は諸説あるけど、集団で生活をするようになって病気を媒介するシラミが移りやすくなったり、服を発明したからということらしい。さらに人間は集団の他の人を避けるという意識があるのは病気を避けるという反応に基づいているそうだ。他の人が新しい病気を持ってくる危険性がある。

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