超緊急and特殊ケースでのアメリカJ-1ビザ取得
自己紹介
こんにちは!木村直紀です!私について詳しくはここ見てください!
ジョージアテックで4ヶ月の研究留学をしています.まだ途中なので,留学自体についてはあまり書きません.終わった後でどこかに書くかもしれません.
今回はJ-1ビザの取得にめちゃくちゃ苦労した話をします.普通はそんなに苦労しません.苦労しないので周りの人はビザ取得についてブログはおろかツイッターにもあまり書くことはありません.
今回は僕のようなおバカに向けて書きます.
J-1ビザとは?
ググれば大量に出てきますが,研究員・インターンとしてアメリカに行く場合はほぼ必ずこれを取得することになります.普通はググって自分で進めるか,留学のプログラムが導いてくれるはずです.しかし僕はこれを取得するのにめちゃくちゃ苦労しました.
事の始まり(8月28日)
9月10日くらいから留学行ってくるよーと友達や家族,先生に伝えていていたある日,家族ラインでの母から質問がありました.
これは渡米約10日前です.
よくわからない返しをしつつ,ここでようやくビザという概念を思い出しました.知らなかったわけでなく,ESTAくらいのノリで取れるやろと思っていたのです.
しかしなんとなく気になって「アメリカビザ留学」と調べて見たところ,J-1ビザというのが必要らしいと知り,スクロールして行くと...
1分間くらい固まった後,救いを求めて,昨年留学していたはずの粥川さんに連絡をした結果..
絶望!!!
この時期めちゃくちゃ動揺してしまい,校内をただ歩いていたり座り込んだりしていました.自分の分野のトップカンファレンスであるACMCHIの提出間近でキャパが圧迫されていたのも拍車をかけました.
ビザコンサルティングサービスに泣きつく
東大にはとても便利なサービスがあります.ぜひみなさんも利用してください.具体的には提携している行政書士法人IMSの電話対応に大変お世話になりました.
状況の整理
本当に半分泣きながらIMSの担当の方と電話をし,状況を整理しました.
・実は書類取得のプロセスは進んでいて,DS-2019という書類を取得するためのレビュー待ちの状態(ので3ヶ月はかからない)
・2つの機関(3つかも)に連続で行く予定という特殊な状況
幸いにも,留学先の担当の人から言われたことをたまにやっていたおかげで,いくつかのプロセスは進んでいました.ことを複雑にしたのは「2つの機関を連続でいく」ということです.
複数の機関にJ-1で連続でいくためには?(本質情報)
これはあまりインターネットに載っていない本質情報です.結論から言うと,DS-2019のTransferという手続きで実現するのが最も現実的です.(曖昧な表現を使っているのは,まだトランスファーを実際に行ったわけではないからです.)
僕は当初,1つ目の機関に行った後日本に帰ってきて,即ビザを取りなおしてまた渡米する,というプランを考えていました.しかしビザコンサルティングサービスの人によると,これは「多分無理」らしいです.
ビザを連続で取る,ということに関して検索してみると,2 year ruleというものに行き着くはずです.2 year ruleとは,
アメリカで経験を積んだのちに最低2年間は母国で過ごさない限り(もしくは帰国義務免除が承認されない限り)、Hビザやグリーンカードなど、特定のビザに申請できなくなるというものだ。(リンク先のサイトから引用)
ただし,このルールは研究留学にはほとんどの場合適用されません.適用される場合とされない場合があります.
しかし,ごく短いインターバルで行く場合は別です.ESTAホームページによると,J-1ビザはそもそも,
J1ビザとは交換交流プログラムの一環で米国へ渡米する方に向けたビザとなります。
J-1ビザは実質的にインターンや研究留学によく利用されますが,実は文化交流という名分で設けられているものです.自国に帰った後は持ち帰った文化を広めることが期待されます.したがって短期間のインターバルでJ-1ビザを取ることはその目的に反します.
ちょっと説明がめんどくさくなってきました.とにかく,短期間のインターバルで連続で取ることはできない,トランスファーという制度を使うのが最も現実的,ということだけ覚えて下さい.あとはあなたのビザコンサルタントに任せます!
関係機関とのやり取り
アメリカの大学事務とのやりとりは大変です.
こちらからアグレッシブに求めないと動いてくれません.がアグレッシブ過ぎるとキレられます.
大意「こっちは忙しいんじゃ!お前の要求にばかり対応していられない!メールを連続で送ってくるな!以後返信しないから!」
でもこちらは緊急なのでアグレッシブに行くしかありません.耐えましょう.
時差のせいで,密な連絡を取るために向こうのオフィスアワーに合わせると,夜に起きておく必要があります.向こうから来た回答を,日中こちらのビザコンサルタントと検討して,また返信しようとすると丸一日が必要になります.
そのような状況にならないことを願います!
面接予約(9月5日)
向こうの事務と時に「意見をぶつけ合いながら」,ようやくDS-2019が発送されました!
どうやら予約していた面接までに届きそうだ!なんなら元の出発日にも間に合うかも!? 浮かれていました.
そして待ちに待った国際郵便が届き,DS-2019を確認.感動しながらも,少し気になる点が.
それはプログラム開始日時がやたら早くに設定されていたこと.
まぁいうて大丈夫やろ,と思いましたが,一応コンサルティングサービスに電話して見ました.すると,
「プログラム開始日時が面接の日時よりも前の場合,却下されるケースが多い.」
という返答がありました.絶望.また,
「ワンチャン可能性はあるけど,やめといておいた方が良い.ビザの審査に一度落とされたという履歴があると,その後ビザを取るのがものすごく大変になる」
とも言われました.
DS-2019を再度要求し,面接予約を変更する必要があります.
しかし,この時点ですでに面接予約を2回変更しているので,変更の選択肢はなくキャンセルするしかありませんでした.
さらにこの事実がわかったのが前日だったので,ビザ面接予約のキャンセルするしかない.つまり面接をブッチすることになる...
僕は一生アメリカで働けないかもしれない...
最終的には大丈夫でした.
面接予約をブッチすると,キャンセル扱いになり,審査に落ちた,という履歴は残りません.
その後DS-2019が再度届き,ビザ面接を取り直し,面接本番へ.
列に並んでいる時,前の人たちがかなり聞かれていたので,かなり緊張しましたが,3つほどの質問で終わりました.
留学用のJ-1やF-1は早く済む傾向がありそうです.
ビザが発行されたパスポートは,最速で受け取りたい場合,大使館へ取りに行くことができるらしいです.ただ郵送でも十分早かったです.どれくらいで受け取れたかは忘れた!!辛い記憶なので!
留学先での生活
サイコー!教授は僕の利益をすごく考えてくれるし,友達できたし,異文化体験してるし,教授宅にいる猫が可愛いし,猫は可愛い!
よくある話ですが,自分の環境を客観的に見られるようになることは大きいです.とても.
留学1回目はあまり深く考えずにとにかく飛び込んでしまえばいいと思います!