雨の後は、良い日になる
未曾有の豪雨がフランスを襲った。一週間降り続いた雨は、セーヌ川さえも反乱させた。ロワール渓谷では数千人規模の住民が避難をしていた。隣のドイツでも多くの避難者が出ているほどだった。そして、その雨はパリも襲った。
セーヌ川が氾濫し、5区や6区は家が水浸した。道路は数十センチほどの水で埋まり、多くの道が川となった。アメリは、そのうちの家の1つに住んでいた。幸い、彼女のアパートは2階だったから、部屋まで水が入ってこなかった。しかし、アパートの周りは川となり、どこにもいけない状態となった。避難したければできたけれど、アメリはマンションにこもることを選んだ。