クラフトビール vs クラフティビール
2013/11/1(金)から、BlueMoonというビールが全国発売となった。
「全米No.1クラフトビール「ブルームーン」が日本にやってくる!」
上記の記事にも見られるように、BlueMoonは”クラフトビール”として売られている。
ところがこれには異論がある。BlueMoonは”クラフトビール”ではなく”クラフティ(ずる賢い)ビール”とする意見だ。
“クラフトビール”を明確に定義するのは難しいが、基本的には「マイクロブルワリーで職人が造る(craftする)高品質なビール」といったイメージがあるだろう。
BlueMoonは米ビール大手のミラー社が”クラフトビール”のイメージを利用して販売しているビールだ。ラベルにはミラーのミの字も記載されていない。
このため、”クラフティビール”だと揶揄されているわけだ。
ブルックリン・ブルワリーを率いるブルワー、 ギャレット・オリバー の意見を紹介しよう。
多くの人々はクラフトビアで成功するために長年にわたる貧窮に耐えてきました。そこに、ある意味で彼らの姿を装った工業的製造業者が現れるのです。
ある部屋に入ってみたらそこに私の帽子と服を身に着けた男がいて私の名前を名乗っている、というようなものでしょう。もちろん、その男は私ではありません。しかし消費者が必ずしもその違いを理解できるとは限りません。
特に、工業的な醸造業者とのつながりを一切表に出さないビールは不誠実です。彼らは一般大衆が自分をそれほど好きでなくなったことに気付いて別の誰かになろうとしているのです。「ブルックリン・ブルワリーやストーン・ブルワリーのふりをしようじゃないか」というわけです。
というわけで私はBlueMoonは飲みません。