湘南T-SITEへの道

大学生の頃、研究で遅くなってもいいようにと車で往復した甲州街道を使い環八へ。

環八は学生時代から何も変わっていない。車線によって混雑が異なるので曜日、時間帯、天候、さらには交通取り締まりの有無を予想しながら車線を選ぶ。毎回異なる様相はまるで環八は生きているかのようだ。

第三京浜に入ると一気に車速が上がる。元々戦後高度成長期に電車路線として計画されたが、来るべきモータリゼーションの時代を先読み、しかも当初から三車線で建設。当時の東名高速が二車線だったのに先見の明があり、開通からこのかた渋滞知らずである。

第三京浜の覆面パトカーをチェックしながら山や谷を越え、一気に横浜へ。

そこから横浜新道へと流入する。藤塚は昔合流渋滞が酷かったが三車線に拡幅して、保土ヶ谷パイパス、横横と繋いだことで流れが良くなった。

横浜新道もまた起伏のある山や谷を越えてゆく。途中モーテルのはしりであるニュー京浜が見え、小学生の頃無邪気にフリータイムって何? と親に聞いて返事に困らせた思い出が蘇る。

料金所渋滞もETCの導入で過去のもの。

一般道になったことを気づく間も無く戸塚警察署前へ。

左右に振られるS字コーナー、ここだけ中央分離帯が緑になっていてアウトランを彷彿とさせる。

一昔前までこの先は渋滞のメッカと呼ばれた原宿交差点。ドリームランドの看板が目印だったが、ドリームランドも無くなり、立体交差化により風景は一変したし渋滞もなくなった。

ここからはもう湘南の風が吹き始める。

左車線は新湘南バイパスへのバイパス、追尾取り締まりのメッカで随分と知り合いがやられたものだ。

右車線は藤沢市内、遊行寺を経由して江ノ島へ。ここからは流石に混雑が目立つ。

我慢して市内へ直進すると藤沢警察署の分岐。ここは免許の更新から速度違反の出頭まで、苦い思い出の場所だ。

そして殺風景だった工場の高い壁は綺麗になくなり、かわりに地中海を思わせる白い戸建の住宅地が広がる。これが藤沢サステナブル・スマートタウン、工場跡地に出来た新興住宅地である。

湘南T-SITEはその中にある。

心地よい日差しとヒンヤリとした風。広い空と白い雲。湘南は実は冬がいい。富士山も良く見え、人も少ない。

夏はダメだ、暑いし渋滞もひどい、特にこの目の前の道は慢性渋滞だ。

約50キロの道のり。藤沢は中学生の頃から住んでおり、社会人になってからはこの丁度裏の寮に住んでいたから勝手知ったるわが街のような場所。

なんべん走ったかわからない横浜新道、第三京浜。それでも毎回飽きもせず走れる。

その理由は明白だ。地形を、自然を感じられるからだ。F1で言えばオールドコース、鈴鹿やオールージュをもつスパム・フランコルシャンのような面白味があるのだ。

晴れの日、くもり、雨。春夏秋冬。それぞれ違う一面をのぞかせ、また景色も素晴らしい。

昨今のトンネル、高架で構成され、防音壁が高くそびえる無味乾燥な高速道路では味わえない走る楽しみがある、と改めて気付いた。

また行こう。

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