自転車デビューと交通教育

中学一年生になって、ようやく、初めての「マイ自転車」を手に入れた息子。

これまで何度もいってきたように、野間家は「公道二輪禁止」でした。その理由はかいつまんでいうと血気盛んな野間家は限界を超えて走行するため危険、日本の、都心の交通環境は劣悪、ルールもマナーも最低レベルのために事故を避けるために「限定的な解禁」にとどめていました。

今回は息子と協議の結果、以下の条件により購入に至っています。

・原付免許取得と同レベルの交通ルールを学ぶこと

もともとの予定では、16歳で自動二輪の免許を取得後、マイ自転車を解禁すると言っていたので親としてはずいぶんと譲歩、息子としては大前進した和平交渉です。

なぜ原付免許取得レベルなのか?

自転車が軽車両として、車道を走ることが改めて定められたこと。これをうけていろいろと調べると、ほぼ原付と同じような運転方法が求められます。車道走行で危険を感じた場合、歩道を走ることが可能な点が原付と大きく異なりますが、その他交通ルールは同じと言って差し支えないでしょう。もちろん「自転車をのぞく」といった指定がある場合は別ですが。

あまりにも交通教育がされてない現状

この世の中、自転車が特にそうですが、あまりにもルールとマナーに対して無知、無関心すぎます。自動車免許をもっているだろう人間であっても、歩行者、そして自転車になったとたんにアウトロー、暴走族まがいの走行が横行している現状。

何も知らない息子に、そのまま二輪車を与えたら、みんながやっているからと同じようにアウトローになるのは自然。そこで交通教育の一環として原付免許取得レベルの勉強を条件としました。

交通教育の不在

ところがこの原付免許取得の勉強がまた酷い現状です。原付免許は基本的に一発免許、学科試験のみとなっているために「試験勉強のための参考書、問題集」しか世の中に存在せず、交通はどうあるべきか、交通ルールを網羅的に勉強可能なルールブックが存在しないのです。え、まさか!? と思いますが、このルールブックはいわゆる「交通教本」として普通免許取得時や免許更新時に配布されて存在はするのですが、原付向けということででているものはありません。

その理由は上記のような試験一発だからで、試験を突破するために特化したものになっているからです。これはまさに日本の受験勉強、塾と同じ現状。教育、そして知育、教養といったものは抜き。

本来であれば小学校や中学校できちんと交通とは何か、交通ルールとマナーとは何か、教えてもいいのですが義務教育の中にそんなものは存在しません。

そして家庭内であっても交通ルールをいかに無視して得をするか、ということばかりに関心が向いておりまったくの役立たずか弊害そのもの。そもそも駅前の違法駐輪を平然と行う主婦たちの傍若無人っぷりは、交通社会にとっては害悪でしかありません。なぜならそれを最初の交通体験として子供たちが覚えてしまうからです。その結果赤信号無視、一時停止無視、交通ルールムシムシ大行進となるのです。

交通ルールは国際的

この交通ルールは日本独自のものではありません。国際免許をとると諸外国でも運転できるように、ジュネーブ条約に加盟しているからです。そのため日本だけこうね、というわけではなくある程度最大公約数的なルールに準じています。それでもローカルルールは存在しますが、交通の基本概念は共通です。

一番大きな交通の概念は、事故を防ぐこと、そして円滑な交通です。

円滑な交通とは、簡単にいってしまうと渋滞がなく、スムースに目的地まで安全に到着することです。そのために低速車は高速車に道を譲ることが定められており、いわばこれは階級社会的でありますが、実際には階級的ではなく、速度差をどう吸収するかという話です。電車でも特急電車に各駅停車が線路を譲りますが、それと同じことが道路上でも行われるべきです。

また、この円滑な交通を支える大事なマナーが「譲り合いの精神」です。

ドケドケ、オラオラ、であってもいけないということで、メリハリのある走行が必要です。残念ながら日本ではどちらも実現できておらず、また今後実現できる見通しもありません。交通マナーを向上させるマインドがもはや存在しないからです。

マインドがないならいっそのこと自動運転技術の実現で、システム側でやったほうがよいでしょう、そう鉄道がやっているように。

自転車を原動機なし自転車へ

今回マイ自転車の購入にあたり、以下を装着。

・サイクルメーター

・LEDヘッドライト

・LEDテールライト

・バックミラー

サイクルメーターは速度を正確に把握するために。LEDヘッドライトは夜間の点灯義務があるため、LEDテールライトは被視認性をあげるため。そして一番大事なのはバックミラー。

原付自転車には義務付けられているバックミラーを装着することで、周囲、後ろまで注意をさせることが交通社会の一員としての第一歩。自転車は交通社会の中ではもっとも低速車であり、他の車両に道を譲らなければならない存在。前を走っているからオラオラ運転、とうせんぼ・じじいになっていいわけではありません。それを息子に理解してもらうための重要な装備。

実際バックミラーをつけると息子には好評。視野が広がったようです。

教育はさまざまですが、交通教育も社会生活のひとつとしてきちんとケアしておかないと、特に学校も警察も、ひいては社会もまったく手放し状態ですから。


Originally published at nomano.shiwaza.com.

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