Startupにおける投資の現実

かなり前からですが、何社かのStartupをお手伝いしています。役割はCTOだったりエンジニアだったり技術支援的な役割だったりとかです。

そのポジションの仕事をしていると経営に関する話もちらほら聞いたり話したりもします。

他もどうなのかという話はよく出るのですが、やはり資金調達のいうのはかなり重要な話題となります。ちゃんと売上を上げていてメインのサービスで社員を食わせられるところはいいのですが、出来たばかりのスタートアップにそれは酷な話です。

そうなると会社としてはどうするかというと、1.銀行・公庫などから借り入れ(いわゆる融資)を依頼するか、2.VentureCapital(VC)から投資してもらう、3.個人投資家(エンジェル)から出資してもらう、4.自己資金+親族・友人の伝手をたどるといった形になります。

セオリーかどうかはわかりませんが、基本は4が最初になります。ちゃんと法人として会社を設立する場合は30万弱程度の設立にかかる費用を払って登記します。それ以外にもオフィスはどこにするのかとか、営業交通費やら自分への給料(0にする人もいるけど大変危険)とかですぐになくなってしまいます。特に学生とかだと自己資金が100万とかで起業というケースあるけど、これだと本当に数ヶ月しか持たないです。

ここで2とか3の出番になります。これらがいいのは返済の義務がないというところです。もちろん個人保証しているケースもあるから一概にいえないけど、投資してもらえばそのお金で人を雇ったり、PRに回したり、営業を増強したりとかが出来るようになります。

月々に会社運営にかかる費用をバーンレートとか言ったりしますけど、若い方はそれこそ毎日安アパートとかシェアハウス暮らしでコンビニ弁当やカップラーメンで生き延びれてバーンレート下げられるからいいってことで支援されやすいようです(事業内容によりますけど)。当然家族とか家のローンとかで月々にかかる費用が大きいベテランはStartup業界では敬遠されがちです。

しかし、実際の現場はニュースに出てくるほど景気よく投資してもらえません。VC担当者もその事業に詳しくない方だったりすることもしばしばで、謎のアドバイスしつつ結局出資に関しては様子見ってことも多いです。もちろん、こちら側も世のためになるサービスや技術であるというのをわかりやすく伝えつつ、お金にもなる(リターンがある)という風にならないと出しづらいのだろうとは思います。ちなみに返済義務がないと書きましたが、出資してもらったお金で会社の株を買ってもらうことになるからというのが正確なところです。この取得比率も議論のネタになります。多ければ経営権も奪われかねないとか、次回以降の出資(ラウンドという)で他の方が出しづらくなるというのもあります。

出資も1回で終わることはなくて、シード→アーリー→ミドル→レイターという順に回数を重ねていきます。大体エンジェルはシードに投資してくれてVCはアーリー、ミドルが多いようです。

VCやエンジェルは会社が大きく成長すれば株価も上がるため、その売却益で儲けることが出来ます。なのでその会社がどこをゴールにしているのか(上場?M&A?)でも株価は変わってしまうので短期にそこまで持って行かそうと無理やり尻叩くケースも多いとか。

私が驚いたのが、このエンジェルに会わせてあげるからお金くださいという商売の方がいるということを知った時です。もちろん投資が決まった時にその時の成約金額の数%なんですが、紹介でお金を取るっているのもビジネスになるんだということです。また、エンジェルのマッチングサイトも世の中には存在するようでこういったサービスには賛否が別れるようです。

この流れに最初から乗れない場合は更に自己資金を増やす(そのために受託開発とかコンサルティングやっているところは多い)か1の借り入れということになります。2,3のケースでも1をしてもらうことを前提にしていることも有ります。「銀行が出すなら」とか「VCがデューデリジェンス(査定)して出しているなら」ってことで出すところもあります。Startupの現場ではこれが一番きついところです。運転資金がないから融資もしくは調達したいのに積極的には出したくないという態度になるともはやフリーズしてしまいます。それでも中小企業庁の資本制ローンとか銀行の創業融資は比較的Startupには優しいと聞きます。

しかも2016年後半にはStartupバブル?も下火になるとの予想なのでますます厳しくなるってことでしょうか。

それでも自分にとっては「思い立ったが吉日」ってことで夢を追うのに世の中のタイミングを伺ってもしょうがないと割りきって突き進んでおります。是非熱い支援をよろしくお願いします!

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