チャットを業務で運用する際の心がけ

Hiroaki Kadomatsu
3 min readSep 24, 2014

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エンジニアの職場でチャット(IRC, HipChat, Slack etc.)はごく自然な連絡ツールになっているだろうと想像しますが、僕のように非エンジニア社会で業務にチャットを取り入れようとするとそれなりの抵抗を受けます。

抵抗を示す人がチャットに慣れていない、あまり経験がないという場合もあれば、「どうせこんな感じでしょ」という少ない経験がそのすべてであると思い込んでしまうという人類全般に見られるあるある現象による場合もあるでしょうが、たしかにチャットを使えばすべて上手くいくなどということもなく、その意味でそうした思い込みも一概に間違っているとは言えず、他のさまざまなツールと同様にチャットもまた副作用的な問題を少なからず抱えているとは言えるわけですが、そのような事々もいくつかの点に注意を払っておけば大した問題ではなくなる、というのが僕の考えです。

もしエンジニアの職場でチャットが上手く使われているのだとすれば、それは彼らが経験的に、あるいはもはや無意識的にその留意すべき諸点を踏まえているからだと思われ、よって以下ではそうした「チャットを業務で運用する際に押さえておくべきいくつかの事柄」について列記してみたいと思います。

1. チャット退出時のあいさつは不要
チャットで話を切り上げる際、毎回その旨の挨拶をする必要はありません。というより、積極的にそういったことはやめるようにしましょう。
なぜなら、もし退出直後に重要な伝達事項が頭に浮かんでも、一度退出の挨拶(ノシとか)をした後だとつい再入室を躊躇してしまいやすいからで、実際にはもちろん、そこで優先されるべきはそのような気まずさよりもふと思い出された重要事項の方です。
加えて、上記のような些細な心的負担の経験が積み重なることにより、チャットを使うこと自体への忌避感が大きくなりがちだということもその理由です。

2. 「リアルタイム」ではなく「書き置き」を意識して使う
チャットの最大のメリットは、自分のペースやタイミングで、メールよりも素早く「書き置き」できることです。無用な「お付き合い」のためにお互いの時間を無駄にすることはやめましょう。
初めのうちは、話の途中で急に相手の返答がなくなったら失礼じゃないのか(あるいは、そう思われるのではないか)と感じるかもしれませんが、「そういうものだ」という前提を持てばいずれ慣れます。
もし相手の時間を拘束したいのであれば、事前にアポイントを取って「チャットミーティング」として場を設定するか、素直に電話を利用しましょう。

3. 積極的に雑談する
上記と矛盾するようですが、「話を容赦なく切り上げる」前提があれば雑談はとても有用です。なぜなら、「何が本当に重要な情報なのか」は当の本人でも知らない場合が多いからです。
雑談をしていると、情報を持っている人間が知らず知らずのうちに一人で抱えて(隠して)しまっていた、本来共有すべき大事な情報を引き出せることがあります。
また、明確な答えが出る前の、検討段階にある考えを伝え合うことにより思いがけず新たな発想が生まれ、スピーディーに意思決定を行えることも少なくありません。よって、気軽な意見交換を積極的に行うことは推奨されるべきです。

以上に注意しながら、効率的&快適に業務を進めていきましょう。

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