
果物を、焼いたり揚げたり炒めたりしたものが結構好きだ。酢豚のパイナップルは勿論、串揚げ屋によくあるリンゴとかバナナとかも、デザートピザも、ホットオレンジジュースも。中でも、バナナのフリッターとか、串揚げとか、味付けそのものは、ちょっと塩辛い感じで、でも、甘さもあって、というものが好きだ。あと、鴨にグランベリーソースとか、ミートボールにジャムとか。辛いんだか甘いんだか、みたいなのが好きなのだ。ホットバタードラムとか。
時々、俺が書いたレビューなどについて、辛口と言われる事がある。実際の所、基本的には悪口は書かない事にしているし、悪口しか書けないようなネタは選ばない。出来るだけ、作り手が考えていないような「良さ」や「便利さ」を書くようにしているし、欠点に見えるような場所でも、何故、そうせざるを得なかったのかを推理して書く。簡単に修正できそうな欠点なら書くし、欠点でなくても、利用上、注意した方が良さそうなら書く。基本姿勢は、「正しく褒める」だ。まあ、できる限り、だけど。
辛口のレビューって何だ、とも思うし、甘口のレビューってあるのか、とも思う。批判だけするレビューも、ただ褒めてるレビューも、プロが書いてる場合、まず無いし、ブロガー的なレビューの場合は、アフィリエイトの関係か、よく分からないけれど、あまり自分の意見や考えが書かれていない。そして「辛口」と呼ばれる場合の俺の文章は、大体、良い部分と、使いにくい部分を切り分けて、それぞれについて考えた事を書いたものが多い。そして、それは普通の、ありがちなレビューの形だったりする。
むしろ、時々やる、もう徹底的に絶賛するスタイルの方がレビューというスタイルとしては異形だ。褒めるだけで3000文字とか、広告ではなく、リアリティを保ったまま書くのは、途轍もなく面倒くさいから。ずーっと悪口を書くのが、一番楽で、次が、両方書くスタイルで、褒めるのは難しいというより大変。どちらにしても、大事なのは、欠点でしかない部分と、欠点と利点が表裏になっている部分、やむなく選択したであろう部分、機能として便利な部分、そういう切り分けだったりして、結局、それは、甘いし辛いしみたいなことだ。
かつて、博多の天神ビルの地下にあった「サムソン」というカレー屋では、辛さの説明表があって「甘口…甘ちゃんのあなたに」とか「中辛…何事もほどほどのあなたに」とか、妙に挑発的な事が書いてあって、初めてだと、甘口とか中辛が頼みにくいせいか、カップルの男性が、辛口を頼んで無口になったりしていた。だって、甘口でも十分な辛さの店の辛口だ。美味いカレーだったから、よく行っては、甘口を頼んで、でも辛いわー、と思いつつ、美味しく頂いた。この場合の甘口って何だろう、と思う。

コーヒーあんぱんとか、月寒あんぱんの季節限定「ショコラ」とか、何だか甘いものに甘いものを重ねたような商品だけど、これ、ほろ苦くて、あんこの甘味を抑えるのに、コーヒーなりチョコなりが使われている。こういうのも、辛口って言うのかなあ。
まあ、辛口レビューとかいうのも、レッテルのようなもので、特に、内実は無いというのは分かってるんだけど、だったら甘口レビューというレッテルも出てくればいいのに、と思う。俺の文章は、どっちかというと甘口寄りだし。ふわふわ。バナナのバター炒め、明日も食おう。
追記:しかし、ココアシガレットって変な食べ物だなあ。材料は、砂糖、ぶどう糖、デキストリン、ココアパウダー、加工でん粉、乳化剤、香料。さして甘くなく、ココアの味は奥に少し過ぎて分かりにくく、薄荷の風味もするし、ラムネっぽい味もする。全てがぼんやりしてて、もう懐かしさそのものというか、美味いか不味いかさえ不明。昔は、もっと粉っぽかった気がするけど、これは改良なのか?
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