ダンダンダン。タンタンタン。 近藤恵介・古川日出男(2)

2016年8月31日、イベント「「今、生まれる譚」が生まれたたタタン、ダン。」にて。左より河合宏樹氏、古川日出男氏、近藤恵介氏。

「ダンダンダン。タンタンタン。 近藤恵介・古川日出男」を観た。

どうにも落ち着かない作品だ。書かれている(描かれている?)文字を読んで(観て?)いると、支持体の色やテクスチャーや描線に気をとられる。上下左右の作品の気配も感じる。視線をズラすとそれまで読んでいたテキストと響き合うような文字が視界に入る。新たな言葉が思い浮かんだりする。思わず天を仰ぎ見ると、上方へとうず高く積み上げられた5つの塔に包み込まれるような感覚をおぼえる。例えばそのような体験が連続する。

展示初日に公開制作されて階段の壁に掛けられた珈琲にまつわる作品(展示会場の隣りが珈琲店で、仕切りがガラスなので会場から店内が見える)は、その下にあるフラッグのような作品と合わせて見ると、窓のフレームのようでもある。積み上げられた作品の一部も窓のように見えなくもない。いっそ何もかもすべてが開かれた窓だと言ってしまいたくもなる。覗き込むと思わぬ場所にリンクする窓。見るたびにリンク先は変わるから見終わることがない。

二人の作品に組み込まれて共存しているいくつかの石は、完成間際に会場の近くで(夜中に蚊に刺されながら)拾ってきたものだという。外部の存在により二人の作品が完成したとも言えるし、ちょっと俯瞰して見ると二人の作品が、石(意志・遺志)をまた別の場所へと投じるための装置、にも見えるような…?

「絵東方恐怖譚」、そして 「覆東方恐怖譚」と続いた3度目の譚。会期は9/3まで。

http://lokogallery.com/exhibition/current/

(写真はギャラリーより許諾を得て掲載させていただきました)

Like what you read? Give nu a round of applause.

From a quick cheer to a standing ovation, clap to show how much you enjoyed this story.