30年30話 01 箭内道彦+鈴木康広

『30年30話 クリエイター30組の対話によるデザインの過去・現在・未来』(誠文堂新光社)の編集(森田真規氏との共編)とデザインを担当しました。

銀座にあるグラフィックデザインを中心としたギャラリー「クリエイションギャラリーG8」で開催された、展示とトークによる展覧会『30年30話』のトークを1冊にまとめたものです。

内容について、少しずつ紹介できたらと思っています。(更新は不定期になることが予想されます…)

本書には全30回のトークが収録されています。

第1回はタワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」キャンペーンや「風とロック」などで知られるクリエイティブディレクターの箭内道彦さんと、箭内さんの展覧会の会場構成を手掛けたこともあるという、アーティストの鈴木康広さん。

2015年はエンブレムのことがあり、世の中の人が「デザインって、なんだろう?」と関心を向けるようになった。デザイナーが自分たちのやってきたことを振り返るにはよいタイミングではないか。そんな対話からこの本は始まります。

箭内さんはどの仕事も「1回しかできない」と言います。

実際は、2回目以降もできるでしょうが、1回目とは確実に変化するものがある。箭内さんはそのことにすごく意識的なのだろうと思います。

ちなみに本書の掲載順はトークの順番と同じで、箭内さんが第1回目なのは、ご本人からの提案とのこと。

「これが第17回とかだったら、絶対にうまくやれないというか、いろんなことを考えてしまう」

学校や会社では「何回目にうまくやってください」とか言われるけれど、
そのタイミングでうまくできる人とできない人がいる。

そこでうまくできないので辞める、のではなくて、自分が活きるタイミングが、何回目くらいかを自覚しておくと、また違ってくるのでは、と箭内さん。

その他にも、助けてもらう技術や、「漂流」というあり方、自分のフォームは人が教えてくれる、など、客観的な視点の大切さについて、考えさせられる回です。

『30年30話 クリエイター30組の対話によるデザインの過去・現在・未来』
http://nununununu.net/info/20160802705