2017年、さくらで次にやりたいこと。

Osamu Ogasahara
3 min readDec 25, 2016

--

去年の12月23日のアドベントカレンダーで「役員会通ってたら書ける」改め「さくらインターネットでやりたいIoT」というのを描かせて頂きました。

えぇ、1年間更新しませんでしたね…Medium…orz

さくらのIoTとかって発表して1年なんですねぇ。
この頃はまだ江草くんは執行役員ではなかったし、現在のさくらのIoT責任者の山口さんもniftyに居られたんですよね。時間経つの速すぎ。
とか言っててもしょうがないので、いまさくらでやりたいなぁと思っていることを。

情報銀行と情報信託銀行

Real Data Bank

なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、情報銀行ってワードは結構前から様々検討されてまして、今になって復活の兆しです、はい。
さくらのIoT Platformは順当に行けば情報信託銀行の方を担うことになるのではないかと思っています。もちろんさくらだけがとかって話ではなく、いろんな企業がこの分野でデータの分析や解析、予測をぶん回してくれることで多くの価値を生み出していくだろうと期待しています。

かたや、その手前で個人の情報をしっかりと預かり守る存在が必要なのではないかと考え始めました。
個人のリアルデータの保存、非改ざん性、利活用の記録、トレーサビリティetc…これから必要な個人の情報の安全と利活用のバランスを取っていく。そういう事業と企業が必要だろうと思っています。
この部分は、さくら1社で出来ることではないので、個人の安全を守ってこられた信用力のある企業さんとご一緒できればと思い、私のアライアンスチームで検討しています。

ご興味ある方は是非ご連絡ください。

情報銀行が個人から様々なセンシングデータを預かりBlockchain化(Private)し非改ざん性を担保しつつ保管します。
情報銀行は個人が払い出したパーミッションに従いサービス企業にデータの参照を許可し、それらのログを口座名義人にも提供できるようにします。
この参照あたりは今のECサイトがクレカ番号を持たないのと近いイメージです。
また、情報銀行は匿名化加工を施したデータを情報信託銀行に信託します。
情報信託銀行は信託されたデータを利活用企業に貸し出し、その対価をレベニューシェアなどにより得ていきます。
情報信託銀行はこれらデータの投資から得たリターンを分配します。

なぜ、情報銀行と情報信託銀行をわけるのか。
営利活動の行動原理が別れていたほうが良いと考えたからです。
などなど、まだまだ考え始めたばかりなので、ご意見などあればいただけるとうれしく。

また、来年も違うことやりますとか書いてられますように。

あ、ちなみに経産省の新産業構造部会の資料にも掲載いただきました。情報銀行に限らず有益な示唆が多く含まれている資料なのでお正月休みにでも、普段の目線から離れて読んでみられても良いのではないでしょうか?

--

--

Osamu Ogasahara

㈱nomad 代表取締役 / ㈱ABBALab 代表取締役 / ㈱Cerevo 取締役 / awabarオーナー / DMM.make エヴァンジェリスト / さくらインターネット㈱ フェロー