スタートアップにおける、ミッションとバリューの重要性(元クックパッド 山岸 延好氏、メルカリ取締役社長 小泉文明氏 )

Ogawara Daisuke
5 min readJun 2, 2016

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Skyland Ventures Meetup #19 スタートアップのOKRの運用と組織作りとは。に参加しました。タイムリーにこの日にメンバーと同じような話を議論していたのでとても参考になりました。※一部、私の解釈した表現があります。

数字とミッションどちらが先か

昨日は事業計画(複数のシュミレーション)を眺め、登る山の高さ、難易度、経路、期間、食料(コスト)について議論。創業者の初期の想いとユーザーのニーズは必ずしもイコールとは限らない。表現だけのパターンもあるし、タイミングの問題もある。先を行き過ぎたとしても、覚悟を決めてそこにフィットさせていくという考え方もある。

良くも悪くも創業者には僕には見えていない何かがある。
そこをうまく引き出してグロースさせていくのが僕の役目でもあるのかもしれない。

まずは、エンジェル投資家 山岸 延好氏(元クックパッドCOO)の話しから。

  • このサービスは何のためにやってるんだっけ(企業理念を大切にする)
  • そのために、役員・マネージャー陣が一つのテーマについてプレゼンする機会を継続して設けることによって目線を合わせる。
  • クックパッドが成長できた要因は完全に人の問題。採用が上手くできていればもっと早く成長できていた(かも)。
  • オフィスのシンボル(キッチン)はインパクトあった。

続いて、メルカリ取締役 小泉文明氏

  • ミッションとバリューはプロダクトに紐づく。(グローバルで共通)
  • 役員で合宿を行い、ミッションとゴールを決めた。期間は2日。最初、山田さんの理念はバクッとありきたりな感じだった。(インターネットで世の中を便利にする)
  • mixiでの経験が活きている。ブランド価値が下がった時に社員の目線を合わなくなる。
  • フォーカスandインパクト(ツリー構造で一貫性を重視)
  • 継続させるために常にKPTについて話す。マネージャー陣へ「あの数字どうなっている」「あの●●はいつリリースされる」というような、数字と期間の会話からスタートする事が多い。(とてもシンプル)
  • 常に高い成長(200〜300%)を目指す。120%成長だと死に近い。

成功を計画して失敗を早めに起こす

プレゼン終了後のミートアップで小泉さんに「事業計画はどれくらいの期間でひいているんですか?」と質問しましたが、事業計画はひいていない。すぐに変わるので意味がないとのことでした(本当にひいていないわけではないと思いますが)

どんな数字を見て経営しているのか気になるところです。

ピクサー・アニメーション・スタジオ共同創業者のエド・キャットムさんがインタビューの中で「成功を計画して失敗を早めに起こす」と伝えています。

成功するには計画が必要です。ただ気をつけべきことがあります。
第一に、どんなに計画しても、物事は予定通りに進まないと認識することが必要です。

第二に、いずれにしても間違いや失敗はそのうち起こるのだから、手が打ちやすいうちに起こしておいたほうがいい。間違いなどないというふりをしていると、後でもっと大きくなってから対処しなければならなくなります。「失敗は早めに犯せ」というのは、そういう意味です。

そうやって常に目を光らせていても、みつけられないことがあります。
我々もずいぶん工程が進んでしまってから映画作品を作り直したことがありました。

メガベンチャー出身の僕は肌感があるので、その経験を活かして立ちまわっていきたい。

気合いの入った優秀な若手も多く熱気に満ち溢れた良いイベントだと感じました。

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