大阪のEC大好きディレクター大内です。
初回投稿は、私が主催しているECのLT大会「関西EC交流会」で2018年末に発表したスライド「2019年のEC展望」について焼き直し投稿します。
展望と言っても2019年、自社ECが向かうテーマはなんだろう?
という、そういう話です。
2019年も早いもので1か月が経ちます。
2018年末から2019年頭にかけて様々なEC記事で2019年の展望が伝えられているので今更感や既視感のある内容も多いと思いますが、
「1ヶ月経ったおさらい」のような気持ちでご覧いただければと思います。
2018年は「販売手法の多様化」がテーマだった。
こちらも1ヶ月経っておりますが、おさらいを兼ねて。
2018年話題のトピックス
・スマートスピーカー ボイスコマース
・チャットボット AI接客
・動画広告 ストーリー広告、Youtube広告
・ライブコマース
・ソーシャルコマース #shopnow
・LINE 法人向けアカウント統合
・キャッシュレス決済 paypay
ECに携わるマーケッター、制作の方は何かしらに関与されてたんではないかなぁと思います。
実際、2018年夏から隔月で開催したECのLT会でも毎回上記のワードは登場していました。
では、2018年の各ワードが今年2019年どのように発展関与していくのか見ていきます。
2019年の市場規模予想と主なトピック
B2C市場 約110%成長 約19兆円規模
※参照元 株式会社野村総合研究所
2019年の主なトピックとEC周りで起きそうなこと
・5月 新元号
→システムやサイトの元号対応
→4月平成最後の大セール、新元号最初の大セール
・10月 消費税増税
→軽減税率対応、9月増税前駆け込みセール
・オリンピック前年
ー関連施設やサイトが続々オープン
→インバウンド・海外客向けサービス
2019年のECメインテーマは
「リピート購入のしやすさ」
これが、私の考える2019年のECメインテーマです。
理由は3つ
理由①スマートスピーカーの普及
理由②IoTによる自動注文
理由③デジタルとリアルのボーダレス
具体的に話していきます。
理由①スマートスピーカーの普及
「アレクサ、○ ○を再注文して」とだけ言えば、ユーザーは商品を購入できる状態になりつつあります。
2018年末段階で
・日本の普及率は2~3%程度
・自社ECのスキル対応はほぼ0
→11月末、Ecbeing、再注文を目的としたスキルが登場。
ここまでが、2018年段階での事実です。
では、2019年以降スマートスピーカー周りで起こることといえば、
・2019年 自社ECのスマートスピーカー対応開始
・202×年 スキルを開かなくても自社ECで買える
この状態になれば、ユーザーはわざわざサイトを開いて云々することなく、
「アレクサ、○ ○を再注文して」で買える
状態にユーザーは慣れ親しんでいくといえます。
理由②IoTと自動注文
何もしなくても自動で再注文してくれるようになる。
・Amazon Dash Replenishment対応のスマートマット
・商品の残量に応じて自動注文してくれる機能
・現在価格は2万。複数台購入はハードルが高い。
→簡易の安価版がでてシェアが広がるのでは?
理由③デジタルとリアルのボーダレス
スマホ一台でいつでもどこでも買える
2018年段階
・オムニチャネルの普及
・店舗内でスマホで情報を得る
・キャッシュレス決済拡大
2019年予想
・paypayは2月にオンライン対応
・無人店舗/AI接客の増加
・リアルで現金を使わなくなる
昨年末のpaypayに始まり、最近のEC界隈でも気になる話題はキャッシュレス決済だと思います。(現にEC関係の交流会でもよく話題に上がります)
今はまだ話題だけが先行し、実際のユーザーにまで落ちてきていない印象ですが、オリンピック前年の今年、海外観光客向けにキャッシュレス決済がどこまで普及〜浸透し、日本のECにも影響を及ぼすのか注目していたいと思います。
2019年は、リピート購入の方法が変わる革命期
顧客にとって「欲しい時に欲しいサービスをストレスなく受けれるか?」はサービス選定において重要なポイントです。
一度リピート購入の快適さを知った顧客は、今後さらに離れづらくなる。
よく使うサイトやブランド、メーカー以外を使うことの「ハードルが高くなる」。
2019年は、そういうユーザーをリピート沼(いい意味で)に誘ってしまうようなリピート購入の仕組みが整う1年と感じています。
顧客を理解し、繋がりをつくる
ここまで技術・ツールの話ばかりしましたが、忘れてはいけないのは、仕組みやツールの導入ありきになってしまい、肝心のサービス利用者自身(ユーザー)が置いてきぼりにならないようにすること。
2019年も目新しい仕組みやツールが多く登場すると思いますが、
一番重要なのは
自分たちのサービスの利用者は「何を求めていて、何を捨てたいのか」、
顧客の心理や行動(潜在意識も含めて)を深く考察し、理解し、その上で顧客と繋がることです。
仕組みやツールはあくまで手段ですので、
あまり振り回されすぎないように、
2019年は、商品だけでなく
サービスでも顧客のお気に入りになり
顧客のハートをがっちり鷲掴みしましょう!
EC大好きディレクター大内でした!
15〜20名ほどで、関西EC交流会を隔月で開催しています!
次回開催は2/22金です。
興味のある方、ぜひお気軽に足をお運びください。