自分の仕事をしよう。

Toshiyuki Oka
7 min readSep 16, 2014

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私は、新卒1期生としてアトラエという会社に入社してから、雑用半年(内定者時代)、テレアポ1年、新規営業2年、既存営業1年、エンジニア3年、経営1年といよいよ仕事は何をやってるの?と聞かれると、俄には答えられない状況にあるw

今現在は、エンジニア半分、新規事業企画半分といったところです。

ただし、未だかつてモチベーションが下がるということで悩んだことは一度もない。私を良く知る人に聞いてもらえば分かるはずです。

理由は複数が絡み合っているんだと思うが、私が認識している最も大きな要因は、全て「自分の仕事にする」ことだろうと思っている。

人に仕事を依頼されてから、動き出すまでに何を考えるか?

ここがめちゃくちゃ大事。

依頼される仕事はどんなにつまらない内容でもいい。

具体的な例を紹介すると、私はアトラエという会社で内定者として働いていたときの仕事は、封筒の印刷、ゴミ捨て、入力作業、机やロッカーの組み立て、資料の印刷 、テレアポなどなど、いわゆる何でも屋でした。

無論、上述した通りどの仕事もめちゃくちゃ楽しくやっていたわけだが、特に面白かった事例を紹介したいと思う。

私と同期入社の梅村くんは、封筒に会社のロゴを印刷するという仕事を依頼された。

通常であれば、封筒なんて印刷会社に頼んで届くものだが、その当時は、本当にお金がなかったので、自前の安いプリンタで自分たちで印刷していたのだ。

特殊な形をした封筒という物体を安いプリンタで印刷すると何が起こるか分かる人はいるでしょうか?

私もやり始めて驚きました。

封筒が筒の形状をしているため、プリンタから出てきた封筒は片側に日本の折り目ができて出てきてしまった。

しかもその確率は100%。

さぁ困った。。。

まだ何も知らない学生二人がとった行動は、

「しわができた」→「しわを取ってやろう」だった。

しわを取る方法で、思い浮かぶのはもちろん「アイロンw」

偶然会社にあった、めちゃくちゃ小さい小型アイロンの電源を入れる。

紙だから焦げちゃうだろうということで、ティッシュに水を付けて、アイロンをかける前に折り目にティッシュで薄く水をつける。

アイロン役にパスして、軽く濡れた封筒の折り目にアイロンを力強く当てる。

ご想像の通り、二人掛かりでこの作業をしても、しわは40%くらいしか伸びません。それでも、お客さんに出せないレベルから、出せるレベルにはなっていたので、その方法を貫きました。

これが最初の「自分の仕事」でしたw

この二人の名前は確か「バカ」と「アホ」だったと思います。

ただ、二人ともめちゃくちゃ楽しそうに仕事をしていたことは確かです。なぜなら、自分たちが考えた今考えうる最も最高のソリューションだと思ってやっていたからです。

人から言われたやり方ではありません。社長や先輩社員から、「よくそんな非効率なことやれるな〜」と笑われても、むしろちょっと嬉しい感じがしたくらい、純粋に自分たちにしかできないことをがむしゃらにやっているつもりだったんだと思います。

あれは、定期的に来る封筒印刷業務の3,4回目位だったと思う。

二人は「さすがに非効率すぎるんじゃねぇか、これ?」って思って、

「しわができた」→「しわを取ってやろう」

から、

「しわができた」→「しわがよらない方法はないのか?」

という思考に切り替わった。

そこでイノベーションが起きた!

封筒を印刷するときは、プリンタの横に付いている特殊な用紙をセットする場所があるのはご存知だと思う。

そこにセットされているプリンタに、どこにでもあるクリアファイルを封筒の口に入るちょうどいい大きさに切って、封筒の口にくわえさせた状態を作る。

その封筒がプリンタの中に吸収されていく。

次の瞬間、目の前に現れた封筒を見て、二人は驚愕!

なんと、全くしわがよらずにスーパーきれいな状態で出てきたではないか。

もちろん、しわがよるということは、プリンタ内の摩擦で筒がねじられ、それをプレスされることでしわがよる構造になっていると仮説を立て、摩擦を減らすことでしわが出来にくくなるんじゃないかということでクリアファイルをいれるという決断をしたが、まさか全くしわがよらず、しかもプリンタを壊すことなく成功するとは思ってもいなかった。

こうなると、今まで私がティッシュで水を付け、梅村がアイロンをかけるという2人のベルトコンベア方式ではなく、一人がプリンタの前に張り付き、出てきた封筒からクリアファイルを抜き、セットされている封筒の口に差し込む。

そうです。かかる労力は1/2以下になり、出てくるアウトプットのクオリティは200%になったのです。

そりゃそのときの感動とか盛り上がりといったら、半端じゃなく、俺らは天才なんじゃねぇかとか、この技術はプリンタ会社に売れるんじゃねぇかとか、騒ぎまくってました。

と、具体的な事例がかなり長くなったので、結論をまとめます(汗)

よくやりたい仕事ができないから、モチベーションが下がっているとかパフォーマンスが上がらないとか、会社の仕事とは別に個人でやりたいことをやっているとかいう話を結構な頻度で聞きますが、自分に与えられたメインミッションを自分のやりたいことに変える力のほうがよっぽど大事だし、人間として根本的な強さを生み出すのではないかなと個人的には思っています。

やっている仕事が楽しくないなら、その仕事に楽しいゲームを取り入れればいい。

彼女がめんどくさいなら、面白い表現方法で「今めんどくさい」よってことを伝えられる方法を考えればいい。

最近成長実感がないなら、どんなに小さなことでも100%これをやれば成長することだけに一回フォーカスをしてみればいい。

お金がないなら、お金がなくても楽しめる場所や食べられる方法を、めちゃくちゃ知っている人になればいい。(ブログとか書いたらちょっと見たくなると思うw)

今会社の中でパフォーマンスが出ていなくて負け組な雰囲気なんだったら、いきなりトップを目指さずに、ここ1年の伸び率でNo.1になればいい。おそらく次の年も伸び率でNo.1になれれば、実際のトップになれているはず。

どんな環境でも必ず楽しい状態は作り出せる。

別に私のようなレベルの低い仕事をやれと言っているわけではなく、何事も楽しめるような目標やゲーム性を取り入れたり、仲間を巻き込んだり、無駄にレベルの高いところを目指してみたりと、色々な方法で自分のパフォーマンスを高める方法はあるはずだということ。

それを会社組織や他人に依存することなく、自分が作り出せる人になるとストレスもなくなるし、モチベーションが下がるということもなくなると思います。

あっ、あともしこのブログを読んでくれた人の中で、「これはイノベーションだ!」的なエピソードをお持ちの方がいたらコメントか何かで教えてくださいw

完全に個人的な興味ですが。

では、また!!

Atrae Inc.
取締役 岡 利幸
新規事業企画&エンジニア
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