3.1.2 北海道オホーツク海側地域におけるインタビュー調査

オホーツク島
3 min readFeb 3, 2017

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2016年3月9日〜29日、北海道オホーツク海側地域を中心にインタビュー調査を行った。オホーツク海側地域の11組15名に調査を行い、一部オホーツク海側地域とは関係なく、北海道でも特にクリエイティブな活動をしていると筆者が考える若者として、札幌在住の2名にも調査を行っている。

インタビュー詳細は別添の資料を参照のこと。※個人情報が多数含まれているため個別の資料は公開できません。

調査を経て、旧来の市議会やライオンズクラブ、商工会や青年団などのような政府セクター、および民間セクター寄りのコミュニティに加え、イベントに集う人々や(自治体からの干渉が少ない)自治会のような、かつてから存在してきたコミュニティがあることを知る一方、facebook やYouTube、店舗やzine、大学が行ったセミナーや市民が主催するイベント、プロダクト制作・ 販売、楽曲制作プロデュースなどを介して様々な形態で発生しつつあるコミュニティが多くあることが分かった。そして少数の例外を除き、それらのコミュニティや制作物は、離れた地元の人、オホーツク海側地域内で別の活動をしている人、およびオホーツク海側地域外の人にあまり知られていない(知られるほどの発信力が個々にはない)場合が多いことが分かった。

また調査活動を通じて得られた調査対象者からの反応として、いずれの形態においても「刺激を受ける仲間が欲しい」「協力者が欲しい」という声、「オホーツク地域内の離れた場所の人でも、協力できることがあるなら是非協力したい」という声が多くあった。他にも筆者が調査を行った他の方々の話をすると「別の地域・別の取り組みでうまく行った話も聞きたい」という声を受けることが度々あった。

この調査を経て、北海道オホーツク海側地域において、既存のコミュニティだけでは、特に地域の外に向けた活動に限界があることを改めて確認することができた。これにより、研究課題の「インターネット上のコミュニティからオフラインのコミュニティに何らかの影響を与える」ということ、「北海道オホーツク海側地域にかかわるクリエイティブ・コミュニティを形成する、そのためのメディアを制作する」ということにそれぞれ必要性があることを確認することができた。

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