新たなビットコインが日本から登場…?

Oliver Malcolm
8 min readFeb 16, 2018

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ネットサーフィンをしたり、仮想通貨関連のブログを読んだりすると、少なくとも、“ユーザーによるある一つの確実な合意事項”に気づくことができます。それは、仮想通貨は現代社会でお金を稼ぐのに最適な場所だということ。

しかし、仮想通貨コミュニティは、ベストプラクティスの定義という点では、はるかに細分化されているように見えます。

自分の意見、そして最終的にはお気に入りのコインを宣伝するのは、言うまでもなく個人の自由です。インターネットでは言論の自由が認められており、仮想資産は恐らく人類史上最も“リバタリアニズム”な発明でしょう。ビットコインの年齢は10歳にもならず、今後どこへ向かうのかは誰も知りません。

急速に増加する投資家の数は、仮想通貨の世界を再編しています。より多くの資金が投じられ、より多くの人々がその意見を表明しています。ビットコインコミュニティが、幸せな少数のメンバーのための場所だった時代は、ずっと前に消失。それは今では、多くの人々の幸福に寄与する場所に!

数年前、ビットコインはすべての仮想通貨フォーラムの話の種でした。今日、初心者はしばしばそれを遅く、時代遅れで高価なものと見なします。スピードの理由から、イーサリアム、ライトコイン、リップルのような確立されたアルトコインを好む傾向が見られます。あるいは、毎週のように新しい白書が発行されることから、彼らはICOに投資します。

初心者は2つの理由から、敬意を払われる必要があります。まず第一に、私たちは必ず、初心者として物事を始めます。第2に、仮想資産はすべてネットワークに依存します。極端な言い方をするならば、膨大な数の愚か者によって支えられるコインは、数少ない仮想通貨の専門家により促進されるものよりも貴重なのです。

仮想通貨市場全体の時価総額におけるビットコインの存在価値は、過去最低の33%。リーダーシップに対して挑戦状が突きつけられているということです。実際、コミュニティの一部は、もはやビットコインのお家芸とは言えない要素である“有用性”を重要視しているようです。彼らの言い分もわかります。現に、ビットコインでコーヒーを購入すると、ワイン1本の価格になります。

ベテランの仮想通貨投資家は、価値の保存としてのビットコイン投資が好きです。稀少性があり、分散化されており、そのアルゴリズムは一度もハッキングされたことはありません。我々もその利点を知っています。

コミュニティの一部は、他のコインにも同様の特性があり、価値の保存としてもより優秀だと主張することでしょう。仮想通貨の時代はまだ幼少期であることを忘れないでください。何も固定されておらず、全てがネットワークに依存します。

現在、ビットコインは、最初に行動した人に対して優位性を届け、力強い支持者のコミュニティを誇り、そして投資家による投資があまりにも多くの異なるコインに依然として分散していることから恩恵を受けています。

ビットコインへの“挑戦者”が成功を収めるには、実用性、価値の保存、ネットワーク効果の3つの資質を持つ必要があります。

実用的な資格を得るためには、コインは迅速かつ安価な取引を可能にする必要があります。その技術の面から見たロードマップは明確な道を示し、開発者は輝かしい実績を誇る必要があるのです。

価値の保管の概念は、幾分主観的です。これまでのところ、希少性、分散化、堅牢なネットワークと公正なインセンティブのおかげで、投資家はビットコインを高く評価しているとしましょう。最後の点に関しては、POW(プルーフ・オブ・ワーク)に基づく通貨の作成は、大半の人の目にはPOS(プルーフ・オブ・ステーク)よりも公平であるように思われます。最後に、コインの流動性も価値をもたらしますが、その大部分はネットワークの規模と分散化に依存しています。

ネットワーク効果を測定するのは困難です。開発者、投資家、取引所、規制当局、事業者など、コインを支える全体の生態系を評価する必要があります。さらに、他のコインと比較したネットワークの潜在能力も重要です。何らかの理由で、あるコインが他のコインより素早くネットワークを成長させることができるかどうか。

このため、日本の市場、そして、この国の仮想通貨を支える法的枠組みについての言及は欠かせません。仮想通貨市場は現在、日本の機関投資家や個人投資家に対して広く開かれています。また、仮想通貨の法的な位置付けにより、日本の事業主は仮想通貨を受け入れやすくなり、その結果、潜在的に迅速な採用が可能になります。

ビットコイン、代表的なアルトコイン、日本のコインの属性は次の表にまとめられています。

ビットコインは、トランザクションの速度とコストを除けば、あらゆる面で強固です。さらに、それらの欠点はLightning Networksテクノロジーで大幅に改善される可能性があります。ただし、スケーリングの問題は残ります。アップグレードの歴史に目をやれば、コミュニティにおける緊迫感が垣間見え、B-cashのようなフォークに帰結しました。

イーサリアムの実用性は冴えていますが、価値の保存としては劣ります。イーサリアムは事前採掘され、分散化に影響を与えました。コミュニティは、DAO攻撃の影響を受け、これがEthereum Classicへのフォークにつながりました。また、イーサリアムブロックチェーン上にローンチされたICOの数が減速と過密の原因となり、スケーリングの問題が発生しました。最後に、将来の通貨作成メカニズムは、POSへの潜在的な切り替えのために依然として不明です。

ライトコインはあらゆる面で優れたスコアを叩き出しており、有望な候補だと言えるでしょう。しかし、そのネットワークはビットコインとイーサリアムに続き3番目で、おそらくB-cashと同程度です。ライトコインの最大の懸念は、ネットワーク拡大の失敗です。ただし、コインの準備はできています。ユーザーによる採用は、ライトコインを注視する上での重要な要素になります。

B-cashは取引費用においてビットコインを上回りますが、分散化(大きなブロックは大規模な採掘者にとって有利)とネットワークの規模では2番手に甘んじています。そのロードマップはまた、2018年に計画された2つのハードフォークで疑問を呈するかたちに。B-cashは、市場シェアの素早い獲得において、ライトコインの主要な競争相手です。

リップルは速さと安さを誇ります。しかし、膨大な供給量のある中央集中型コインであり、価値の保存としての長期的な可能性に影響を与えています。

この段階では、これらの主流コインの相対的なネットワークの潜在的可能性は等しいと言えるでしょう。市場での力と将来の技術開発によって、これらのコインは他のコインに比べて市場シェアを伸ばすことができます。

日本で人気のコインに意識を向けてみましょう。ネムは硬貨が大幅にアップグレードされたことがないので、安く素早く使える通貨であり、明確なロードマップ(Catapult)がありますが、注意深く観察する必要があります。ネットワークの強固さは、例えば、ネムを搭載したICOに高い需要が集まるような状況ではテストされていません。まとめて90億のコインが作成されました。初期の投資家がコインの大部分を所有しており、それ以上の流通がないため、これは分散化にとっては悪い知らせです。

モナコインはライトコインから派生しました。そのため、これらのコインは同じ特徴を有します。開発者はロードマップをあまり明確に発表していませんが、アトミックスワップはテストされており、モナコインはSegwitを実装した最初のコインで、技術的な進歩を示しています。このコインのネットワークは、日本を中心としています。

2018年にかけて、ネムとモナは自国の仮想通貨の明確な法的地位のおかげで、他の強大なコインよりも大きな成長の可能性を秘めることとなりました。どちらのコインも支払いに適しています。初心者に好まれる傾向が高く実用的です。また、日本の事業主は、国内での支持が弱い他のアルトコインよりも日本に根付いたコインを好む傾向があります。

価値の保存として、モナコインはライトコイン、B-cash、そして、潜在的にビットコインに対する確かな強敵であり、ネットワークと流動性を高めるならその可能性は高まるでしょう。

ネムはすでにライトコインと同じレベルの評価を受けています。ネムは、ブロックチェーン上ICOを成功させた場合、また日本での支払いの主なコインとなる場合、その価値を増幅させることになります。

モナはライトコインよりも45倍も低いと評価されていますが、短期的には同様の属性と大きな成長可能性を持っています。モナは現時点で著しく過小評価されているようです。モナコインの長期目標である、1モナコイン=一万円は正当なものでしょう。

モナは、日本の事業主や仮想通貨の初心者に人気のある実用性を誇ります。また、国内外のプロの投資家に対しては、魅力的な価値の保存といった意味での強みを示しています。

現在のビットコインの弱体化を考慮すれば、日本人はモナを今後数ヶ月、優先順位の最も高いコインにすることが考えられます。日本での投資家にはそれだけの利点が存在しているのです。

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Oliver Malcolm

Investment professional and crypto enthusiast since 2013. Follow me on Quora and Twitter @oliver_90210