9/13 色のイメージについて
in Cafe comme ca
参加者6名
「色のイメージについて」
この問いは、私も普段から気になっている「みんなどんな世界を生きているんだろー」シリーズの一つです。
ある事柄について感じることはみんな同じなのでしょうか?美術館に行って感じること、音楽を聴いて感じること、人それぞれで違います。でもそれはいったい、どのように、なぜ違うのでしょうか?
今回は少しだけ、不思議な世界観に触れました。本人にとっては当たり前なのに、他の人にはない経験。「自分にはない世界観」に触れる経験です。
o:意見opinion q:質問question a:解答answer
q.たとえば「赤は情熱的」みたいに、私はあんまり色にイメージがついてないんですけど、みなさんにはそういうのありますか?
a.ありますよ。好きなものは「赤」に、嫌いなものは「青」に分類します。赤にはプラスイメージ、青にはマイナスイメージがあるのかな。
a.「赤」にもポジティブなイメージとネガティブなイメージありますね。たとえば、ポジティブなイメージなら「太陽」とかで、ネガティブなイメージなら「血」とか。
o.赤は文脈によるってことですか。
q.色の生活への応用例って思い浮かびますか?たとえば、信号機の赤のように危機感を煽るとか、教室の色はクリーム色にすることで落ち着きを与えるとか。
a.トンネルの色が黄色なのは、遠くまで見えやすいってことらしいです。けど、本当に遠くまで見えるのは赤なんです。
どうやら、赤の光がトンネル内で続くと興奮させてしまうから、トンネルでは光が黄色みたいです。
q.そうした色への反応って本能的なものなんですかね?それとも思い込みなんですかね?
a.黄色と黒の縞模様なら、トラやハチなど危険を警告してますよね。あと毒キノコとか。
動物によっても見える色が違うらしいですけどね。犬は二原色、鳩は四原色の世界を見ている。
o.私は絵を描くときの色の使い方がおかしいかもしれない…空を描くときに、赤とか紫とか緑で描く。
q.んー!?それはどんな気持ちで描いてるんでしょう?気分ですか?そんな風に見えてるんですかね?
a.見えているわけじゃないんですけど、そう描きたくなります。
o.赤の受け取り方も人によるというか、男の人は赤が見えにくいから黒板に赤はあまり使わないらしいです。
o.あと国ごとにテレビの色彩の強さ変えてるようですよ。海外のテレビを日本人が見ると、目が疲れるそうな。
o.確かに、アメコミとかビビットカラー強めですよね(笑)。
o.食事もそうですよね。パプリカとか。どっかの国でお米着色して、お米だけでキャラ弁みたいな感じになってる写真見ました(笑)。
o.日本人の色の感覚って、自然への尊重があるのかなと思いました。赤なら炎、青なら海、みたいに。だから赤は情熱的、青は冷静。
q.黄色はなんでしょうね?
a.もみじ…たんぽぽ…ひまわり…は外来種かな?
a.うーん、光とかどうでしょう。光に照らされた地面や山々は黄色がかってます。でも、「何かについての色」ではないですよね…それを昔の人は取り出せたのだろうか?
o.文化的な色もありますね。男は青、女は赤みたいな分け方。トイレの男女マークもそうで。
でもどこか外国で、形はそのままで色を取り替える実験をしたら、ほとんどの人は間違えなかったようです。日本人のほうが間違いやすかったとか。
o.色の識別感覚が豊かな人は、絵の色彩も豊かなんだとか。モネとかそうだったみたいです。
影に多くの色彩を見れる人は、立体感の表現も変わってきます。
o.見える光の波長は、赤外線と紫外線の間。赤外線のほうが波長が長いから、遠くまで届くとか。
でも、色相を取り出すと円環になるんですよね。光は、図にすると線形に色が変わっていくのに、色相は一周してしまう。これいかに。
q.透明って色?
a.色じゃ…ないと思う。
q.じゃあこの絵を見てみて。この前撮ってきたんだけど、透明の水を描いている。ってことは、透明も何かしらの色なんじゃないか?
a.うーん…色ではないけど、区別してるよなぁ。ガラスの透明と水の透明は違うし。
q.その区別のところに、色の違いがあるんじゃないの?
q.例えばさ、白の絵の具で塗りたくったキャンバスに、全く同じ絵の具で一部をさらにさらに塗り重ねたら、そこと別のところの白に色の違いは出現するかな?
a.光の変化率でものの区別をしているんかな…?
o.光の波長は色に関するけど、振幅は光の強さに関する。光が強いと白に、弱いと黒に近づく。
q.ん?白黒は明るさの色ではないでしょう?反射率じゃないですか?
a.でも光が多いと白っぽく、光が少ないと黒くなりますよ。
o.光量ですか。でも光の量にかかわらず、物体は白黒ですよ?
q.空気は透明?空気には色がない?
a.空は青いけどね。光が空気に触れて拡散すると青色が支配的になる。
o.謎なのはさ。光が物にあたって、それが反射しているのを見て、物の色を頭で作っているって説明するんだけど、色って物についてるんですよね。目の内側に色がつくわけじゃない。
だから、空気は透明なんですよ。さえぎりがあると、そこに色が見える。ライブ会場とかで霧をつくって、そこにカラーのライトを照らすことで光の筋が見えるようになるわけだし。
o.水にオレンジジュース一滴垂らしても透明だよね。混ぜすぎるとオレンジになっていくけど。
q.盲目の人に色はあるんですかね?
a.概念としてはあるけど、体感としてないんじゃないでしょうか。
光の強さは感知できそうだけどなぁ。目を閉じていても、暗いところと明るいところはわかるし。でも、視覚ある人が目を閉じるのと盲目は、随分違うのかもしれないけど。
記憶、イメージ、夢の話へ…
q.記憶に色ってある?
a.よく思い出せないけど、何となく色はついているなぁ。
a.でもぼんやりですね。「この色が印象に残った」という記憶なら別ですけど。
o.感動した記憶の場合、一人称の場面だけじゃなくて、自分が写っている三人称のイメージが残ってる。
o.三人称視点で見たことないのに、何でそんなイメージが…。
でも、明日の予定を覚えておくために、明日の予定を遂行するイメージに自分を登場させると、覚えやすいみたいですよ。それを活用しているのかも。
o.記憶は「感触」で覚えますね。「この感じ」で覚える。人の顔みて「見たことある」とか、「この音聞いたことある」とかの感触。「この感動」とかね。
三人称イメージを使う彼も「感触」は活用しているはず。ただ、イメージが伴うほうが彼には覚えやすいんだと思う。
o.かつて「りんご」と言われて、イメージが浮かばず文字しか出てこない人がいて衝撃だった…。
q.え?小説はどうなるんですか?
a.イメージが想起できないらしいです。言葉のつながりだけで理解しているみたいですね…哲学特化の頭ですよね。
o.「〈善のイデア〉イメージできなくね?」という言い分。
o.経験的な情報を抜いた最高善ですからね。イメージできないことに帰すところが哲学っぽいわ〜。
q.その人の反論なんですけど、「丸い三角」と言われたときどうするのか?という。
a.え、角の丸いおにぎりみたいな三角…。
a.俺は「丸」が出てきたあとに「三角」が出てくるんですよ。言われた順番に出てくる。「丸」が思い浮かぶけど、「三角」が共存できないから、「丸」を消して「三角」を出す。
q.そういった例って他にありますか?
a.うーん…「赤い緑」
o.ああ、確かに共存できないから、「赤」が出てきてから「緑」が出てくる…!
q.夢にも色ついてます?
a.具体的には覚えてないけど、常識的についているだろうな〜って思う。
a.白黒の夢見ますね。
q.!?それはどんな感じなの?
a.普通に色だけない感じです。色は会話の内容より重要じゃないので。
o.重要とかそういうことなのか…?
o.白黒映画とかもありますからね。その影響もるかもしれません。
o.三人称視点の夢とかも見ますよ。あと、おもしろかった夢の続きも見れます。思い通りに展開をコントロールすることも。
o.明晰夢ってやつか。トレーニングすれば誰でもできるらしい。睡眠不足になるからやめたほうがいいけど。
o.一週間シリーズものの夢を見る人は見たことあるけどな…。
感覚の世界、イメージの世界、理念の世界…。それは人それぞれ違います。今回はそれがなぜ違うかの理由までは問えませんでしたが、どのように違うかには少しだけ触れられたと思います。紫色の空を描きたくなる気持ち。白黒の夢。常識の世界観とは何でしょうか?
今回は「共感覚」の世界には触れられませんでした。文字に色がつく。音に色を感じる。一体どんな世界を生きているのでしょう。音に「色を感じる」というのは、色が広がるイメージが沸くのでしょうか?それとも、色の感触があるのでしょうか?
私は色が視覚イメージで沸くのではないと考えています。音楽の話になりますが、作曲家が音で場面を表現しようとするとき、視覚イメージを音に変換しているとは思えないのです。むしろ、場面に出会う「感触」や「感情」を音にしているのではないでしょうか。共感覚の世界も、そんな気がしてならないのです。色の感触のあとに、色のイメージが想起されるのだと。
