ほほえみチーム〜スクラムのアンチパターン〜
Sep 5, 2018 · 4 min read
ほほえみの絶えないチームは、スクラムチームにとって目的に適ったチームでしょうか?
ほほえみチームとは
小さい企業、小規模なチームのみを経験してきた人には「そんなことあるわけない」と失笑されるものの、150人を超える企業や部門を体験した人は思わず「あ〜…」と言葉を失ってしまう、そんなスクラムチームのとある一状況のことです。
おととい、久しぶりに人に説明していて、久しぶりすぎて自分でも細部を忘れてしまっていたので、思い出しつつ書き残しておきます。
乱暴な話なので適当にほほえみながら読んでください。
ほほえみチームの特徴
- みんなほほえんでいる
- 1チーム10人以上の人が会議室に入って、みんなほほえんでいる
- ノートPCを開いて、チーム外の同僚たちとSlackしながらほほえんでいる
- 会議後の個人のタスクの準備をしながらほほえんでいる
- 一部の職種の人たちが、一部の職種間でしかわからない問題について、一部の職種間でしかわからない内輪の表現で相談しているのを聞き流しながら、みんなほほえんでいる
- POが厳しい数字の話をしていても、みんなSlackしながらほほえんでいる
- チームメンバーの誕生日をよく祝う。しかし、夜や土日にチーム全員が集まることはなく、集まろうという声がかかるとみんなほほえんでいる
- PO/SMが残業と休日出勤の話をするときだけ、ほほえみが消える
ほほえみチームの問題点
- きまりの悪いテーマが議論に上がらない
- 「象・死んだ魚・嘔吐」が議論に上がらない
- チームやサービスを改善するヒントの詰まった宝物こと「愚痴」が、まず最初にチームの外に流れていってしまい、内部で議論されない
- 会議が時間の無駄
- そもそもチームとして集まっている意味がないか、実際的にはチームとして集まれていない
ほほえみチームができてしまう理由
- (PO/SMの能力、メンバーのコミットメントを超えて)チームの人数が多い
- (同じく環境のキャパシティ以上に)兼任のメンバーが多い
- (同じく)メンバーの所属する横断組織が多い
- (同)人事組織のマネージャーから求めらている役割・ゴールと、スクラムチームで求められている役割・ゴールに乖離があるメンバーが多い
ほほえみチームの解消法
時間がある場合
- 『アツシサカイシステム』を採用する。会議中にあえて喧嘩を誘発させ、喧嘩腰の議論をSMやディレクターが止めず、仕切らず、整理しない。それまでほほえんでいたメンバーがあたふたしたり、辛くなって退席するまでじっと我慢する。これを1年は継続する。でもこれ、すごく難しいです。
- (あえて無配慮に、ごくごく一般的にいえば)女性をメンバーに入れる。男性は上下関係や役割分担に気を使ってしまうことが多い。
- (真面目にいえば)年齢差や社歴に関係なくはっきりと発言するメンバーを民族国籍年齢性別関係なくメンバーに入れる。多様性。これによって、後から入ってくるメンバーもきまりの悪い発言をしやすくなる。POにとっては、きまりの悪い発言をする(けれどプロジェクトに対するコミットの高い)メンバーを迎えながらもチームをリードすることで、自分のリーダーシップを試すこともできる。
時間がない場合
- チームの人数を減らす(問題があるのだから、微減ではなく5人以下まで減らす。最大でも7人)
- 兼任を減らす(5人未満なら0人。5人〜7人なら1人)
- いくつかの横断組織から一時的に抜けてもらう
- スクラムイベントのいくつかでノートPC・スマホの持ち込みをやめる
- 短期間でいいので、専門職のマネージャーから、POに人事評価権を持たせる。嫌がるメンバーはそれを機にチームから外れてもらう
- というか、実は、そのチームがいらないチームなのではないか…解散する
