私が学んだ「マネジメント」のまとめ

Nishiyama Osamu
6 min readFeb 20, 2017

今年からプレイングマネジャーを改め、マネジャーとなった。エンジニアとしてコードを書くことを一旦止め、マネジメント業務に専念することにした。

エンジニアがコードを書かなくなってマネジメントに正面で向き合うとはこういうことか!、と実感する。これまで仕事の相手がコードだったものが、人間になるのだから全く別の仕事が始まったと言っても過言ではない。

そんなマネジメントをスタートさせるにおいて、いろいろな方々から指導頂き、また本などでインプットして、私なりのマネジメントのまとめを書いておこうと思う。

【マネジメントの役割】
他人を通じて成果をあげること

マネジメントとはそもそも何か?ということを調べてみたのだが、「他人を通じて成果をあげること」というのが一番しっくりきた。
自分がやってしまったほうが早いことがある。それこそ伝える時間で完了してしまうような仕事もたくさんある。しかしそこはぐっと堪えるのだ。自分でやってしまうのはマネジメントの仕事ではない、他人を通じて成果をあげなければ意味はないし、レバレッジも成長もない。

【マネジメントの達成】
人を育て、すべての仕事を委譲する

SL理論というものがある。部下の成熟度によって取り組み方が変わってくるという理論だ。SL理論には4段階ある。

■S1:教示的リーダーシップ
具体的に指示し、事細かに監督する。意思決定はリーダーが行う。

■S2:説得的リーダーシップ
自分の考えを説明し、疑問に応える。

■S3:参加的リーダーシップ
部下を認めて意見を聞き、部下が適切な問題解決や意思決定をできるよう取り計らう。

■S4:委任的リーダーシップ
部下と話し合い、合意の上で目標や課題を決め、部下に任せて成果の報告を求める。

引用:https://allabout.co.jp/gm/gc/313285/2/

マネジメントにおいては、S1からS4のレベルに部下を育てあげ、自らの仕事を委譲していくことが達成すべき目標である。全てを委譲出来るようになった時、マネジャーはさらなる次のステージに進むことができるのだ。

【マネジメントの要素】
人・もの・金・時間 × チーム内・チーム外・お客さんのマトリックス

この12個のマスに関わる事柄がマネジメントすべき要素である。例えば、「チーム内×人」であれば、各自の成長であったり、プロジェクトの人数が充足しているか?「チーム外×時間」であれば、経営陣からどのくらいの時間があたえられているか?足りなければもう少し伸ばしてもらうように調整するなど。「お客さん×金」であれば、取引の金額が適切か?など。上記のマネジメントの達成は、これらの12マスを部下に委譲していくことである。

【マネジメントの心得】
自分自身に満足している人は、満足できる結果を生み出す(書籍:1分間マネジャー)

私がマネジメントの基礎においている書籍、1分間マネジャーからの引用である。自分に満足している人間は成果も高い。よって、マネジャーはみんなが自分に満足するように助けることが仕事だと言っている。そして目的を明確にして走りやすくすることもマネジャーの仕事である。

【マネジメントの資質】
人望と質問力

ここに関しては少々乱暴だが重要な2点として考えてみたい。まず人望であるが、人として尊敬出来る人、頼りがいのある人、信頼の出来る人でなければマネジャーとして十分に機能できない。それらを高めるにはどうすればよいかというのは、また別の機会に考えることにしよう。
次に質問力。マネジャーが部下の能力を最大限引き出すのであれば、部下本人の口から答えを引き出す質問力が必要になる。

先に紹介した1分間マネジャーでは、問題が起きたことを報告しにきた部下に対し、
「問題はわかった、ではどうしたいのか?」とマネジャーが尋ねると、
「わかりません!」と答える部下に対し
こう言っている。

「何を変えたいのか言えないのは、まだ問題を把握していなくて、単に文句を言っているだけなのです。”現実に”起きていることと、起こってほしいという”願望”の間に差がなければ、問題が存在しているとはいえません」

この現実と願望を差を明らかにし、いくつかの質問によってその道順を自ら解いていくことを手助けするのがマネジャーに求められる能力である。自ら答えを見出だせることを繰り返すことで、いずれは部下は自問自答で、勝手に解決まで進む人材へと成長していくというものである。

ではどのように質問すれば、課題解決の道筋を手助けできるだろうか?課題解決というのは以下の要素で構成されているという。

「原因」「解決方法」「阻害する要因」「いつやるか」「だれがやるか」

これが全てクリアになれば、部下は明確になって前に進むことが出来るというのだ。

以上、私が最近学んだ「マネジメント」のまとめである。まだまだ新米マネジャーであるから、足りない部分も大いにあると思うが、まずはここに書いたことを実践していくなかで、身につけていき、さらなる理解が深まった時に、また自分の言葉で色々書いてみたいと思う。

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Nishiyama Osamu

株式会社エバーセンス 開発部マネージャー:エンジニア、マネジメント、プロダクトマネージャー、プロダクト思考、キャリア、採用、リーダーシップ、WEB/アプリ開発、国際協力、家族などのテーマが中心