AI(人工知能)は次の10年、何を生むのか

iPhoneが米国で発売されたのが2007年、あれから10年の時が経ち、私たちの生活は大きく一変してしまった。生活習慣が変わり、産業が生まれ、まだその勢いは失っていない。

そして次の波は「人工知能だ」とあちらこちらから聞こえてくる。第3次AIブームと言うらしい。ことわざに3度目の正直というのがあるが、どうも今回は「本気」だという。何が本気にさせるのかというと、ディープラーニングという新しい手法(実際には古い)によって人工知能におけるブレイクスルーが起きたことが今のAIブームに繋がっている。

人工知能とは何か?機械学習、ディープラーニングとは何か?と色々これまで学んできたが、世の中にある情報は玉石混交で
「で、結局なにが出来るの?」
と掴みづらい事が多いのではないかと感じる。

専門家ではないので、どこまで正確に伝えられるかわからないが、もっと簡潔に伝えてしまうことにチャレンジしてみよう。具体的になにが次の10年で変わるのか?ということを。

私の中には大きく2つある

  1. 人が目で見て判断していたこと
  2. 大量の事例から判定すること

次の10年でAIがもたらす新しいプロダクトの多くはこの2つではないだろうか。


人が目で見て判断していたこと

例えばGoogleが積極的に開発している自動運転は、「人が目で見て判断していたこと」を説明するのに容易い。人が信号や前後左右にいる車、歩行者などを目で見てハンドルやアクセル・ブレーキを(判断して)操作していたものが、自動化するという。

例えば、農業はどうだろう。育ち具合を見ながら、水や肥料や農薬などを調節していく。これはこれまで人が経験則によって目で見て判断していた仕事だ。これもきっとAIが代わりをしてくれるようになる。

お医者さんがCTスキャンやMRIなどの画像を「目で見て判断する」こともそうだろう。AIが瞬時に異常の有無を判別してくれるようになるだろう。その分野ではEnliticという米国の企業が最先端をいっている。

製造レーンで商品不備をチェックしている人もそうだろうし、モニター室で警備員が不審者がいないか見ている仕事もそう。電車がくるたびに見回りしている駅員さんもそうだし、スーパーのレジ打ちもバーコードの位置を目で確認してスキャンしたり、バーコードの無い商品を手打ちしたりしてお会計することもそれに近い。

周りを見渡して欲しい。人間によって目で見て判断している仕事が他にも無数に存在するはずだ。きっとそのリプレイスは(難易度の差はあれど)不可避と言えるだろう。なぜ目で見て判断していたことが変わるのかといえば、それはディープラーニングにおける画像認識が飛躍的に向上したからと言える。とにかくもうそこはブレイクスルーをしたらしい。よって、目で見て判断していたような仕事はきっと次の10年で変化を迎えるに違いない。さらには人の目では判別できなかったレベルのものも機械による画像認識によって可能性が広がることがあるだろう。

大量の事例から判定すること

これはマシンにとっては順当な分野である。いわゆるビックデータと呼ばれる分野の活用だ。ただ2010年くらいに言われていたビックデータは「構造化データ」の活用を指していた。それがAIによって、非構造化データの活用ができるようになってきたというものだ。

構造化データというのは、例えば年齢・性別・郵便番号・購入履歴などフォーマットが決まったデータのことである。非構造化データとは、例えば文章など、これまでマシンが理解するのが難しかった情報のことだ。

具体例でいえば、裁判における判例をAIが理解するようになり、判断のサポートがされるようになると言われている。

また判例でいうと、保険業もそれに近い。これは保険が適用できる事例かどうか、これまでは人の経験則によって査定していたものが、自動化できるという。すでにその動きも起きている。

「大量の事例」を得るためにはそれなりの情報トラフィック量が必要になるので、こういった分野では大量の顧客情報やデータを扱っている大企業がどう活用してくるのかが鍵になってくると思っている。


もっと様々な見解や活用方法はあると思うが、すでに大きく動きを見せている2つに焦点を当ててみた。Google HomeやAmazon AlexaあたりのスマートハブやIoT、ロボティクスなどもいろいろな形で今後の10年を変えていくだろう。それは組み合わせアイデアの方が強いと思うので、今回はあえて今の人工知能ブームの中心にあるのが、画像認識技術と非構造化データの活用であることを、このような形で説明してみることにした。わずかにでも、誰かの理解の助けになったら嬉しい。

もし観点が足りないや、面白い事例など他にもあったら、ぜひレスポンスして頂きたい。さらに私も理解を深めていきたいと思う。

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