髭を伸ばしている。
2015年11月ぐらいにヒゲを剃るのをやめてからおよそ10ヶ月ほど。一番長い部分で12センチほどになりました。
もともとはインド一人旅で、インド人にナメられないよう旅慣れしているバックパッカー風を装い現地入りするための対策として髭を伸ばしたのですが、帰国してから現在まで髭を剃っていません。（ちなみにインドでは騙されまくりました。）
なぜ伸ばし続けているかというと、毎朝のヒゲ剃りに時間を掛けたくない、日々伸びるヒゲに愛着が湧いてきた、後期ビートルズのような人生におけるヒゲ期がほしかった等いろいろあるのですが、最近読んだ本「みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議」に書かれていた一節にハッとしました。
それは、「なぜ人はふと寂しくなる瞬間があるのか？」という問いに対しての、みうらじゅんの回答です。
寂しさに打ち勝つ方法があるとしたら、それは”変態”だ
ここで言う”変態”とはエロ関連ではなく、昆虫がサナギから成体になるような変化の過程をいいます。
みうら：まあまあ、そう言わず（笑）。もし仮に宮藤さんが今みたいな格好とは全然違う、70年代のエルトン・ジョンみたいなファッションを努めてしたとするじゃない？すると突然、みんな「どうした、アイツ？」って言うでしょ。だけど宮藤さん自身はその瞬間、寂しさを忘れることができると思うんだよね。
宮藤：そりゃそうですよ！まわりの人に「どうしちゃったの？」とか「頭、大丈夫？」とか質問攻めにされるだろうから、ほとぼりが冷めるまでは寂しくないでしょう（笑）。
みうら：もちろん周囲の反応もあるんだけど、以前とはすっかり変わってしまった新しい己れに対して、驚きと同時に楽しさを感じてる自分にも気づくと思うんだ。若い頃の変態は”目立ちたがり”とかいってバカにされるけど、寂しさに抗うために変化を選んだ年寄りは”正しき変態”って呼んでいいんじゃないかな。
（「みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議」より）
そうか、あたくしは寂しさに抗うために変化を選んだ年寄りなんだ！
顔面を覆い尽くすヒゲ面の自分に楽しさを感じていたのだと！
死ぬまでにしたい10の髭のこと
髭が8センチを超えたあたりから、いつか剃ってしまうだろうヒゲのことを思い、髭を使った思い出作りをするようになりました。これも寂しさに抗うための行為なのかもしれません。
やってきたことの多くはヒゲの先輩たちがやっていることなのですが、髭を剃る前の記録として晒しておこうと思います。
１．首に鼻と口を描いて髭を頭髪にみせるやつ
どこかのニュースサイトで奇妙なほど顔の小さい人という記事をみて、実際にやってみました。アゴ髭を頭髪に見せるために、思いっきり顔を上に向けなくてはならず、めちゃくちゃ苦しかったという記憶しかない。
２．拾ったセミの抜け殻をアゴひげに絡ませて持ち帰る
夏季休暇で妻の実家に行った際に、姪っ子や甥っ子にめちゃくちゃ喜ばれた。妻の家族にはめちゃくちゃ気持ち悪がられました。
３．髭虫カゴ
採集した昆虫を髭に絡ませれば、虫カゴの代わりになります。
４．髭コピー
コピー機で顔面を取るだけですが、年寄りのあたくしは白髪が多いので、コピーするといい感じにメリハリが出て、デスメタルバンドのジャケットのような感じになりました。
５． 髭パーマ
髭が10センチを超えたあたりから、どうもおさまりが悪く、生え散らかった感じになるのが悩みでした。海外の髭の先輩たちは、揃いも揃ってクルクルしたカーリーヘアーだったので、髭にパーマをかけてみました。
人生初のパーマが髭だったのですが、パーマ液がしみて痛いわ、薬品の匂いが直に鼻にくるので大変でしたが、仕上がりには大満足でした。価格は2500円でした。
６．髭ラメ
海外サイトで髭の先輩がやっていたのを発見して、死ぬまでに絶対にやりたいと思っておりました。
参考サイト：http://hellogiggles.com/glitter-beards/
コツはラメをまぶす前に髭全体にヘアーワックスをつけておき、ラメは躊躇せずに大胆に振りかける。
ラメが鼻に入って息ができなくなり苦しかったけれど、妙におめでたい気分になりテンションが上りました。
と、ここまで書いたところで６つ。書き出してみると、辛い、苦しいと言ってばかりのような気がする・・・。
でもあと４つやらないと髭は剃れません。
今後やりたい４つのこと
７． 髭染
パーマは体験済みなので、次は染めてみたいですね。赤色に。
８．髭逆ナン
髭が好きすぎる奇特な人から逆ナンされたいですね。男女問わず。
９．髭SM
顎ひげを掴まれて引っ張り回されたいですね。
１０． 半分髭だもの
偶然インスタでみつけた投稿に衝撃を受けて、思わずキャプチャーを撮りました。やるのに勇気がいります。でもここまでやってこそ変態です。
ああ正常、半分髭だもの。
