Amazon Echoと日本語

Sho Shimizu
7 min readDec 4, 2017

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このブログはFUJITSU Advent Calendar 2017の4日目の記事です。

ついに日本でもAmazon Echoが発売されました。私は、アメリカで初代のAmazon EchoがPrime会員限定で招待制で発売されたときに購入して以来、英語で使っているのですが、やはり母国語の日本語で使ってみたいということで、日本語対応を楽しみにしていました。

ハードウェア的には日本で販売するものもアメリカで販売するものも違いがないだろうし、Echoはほとんどの処理をクラウド側で行っているから、自宅で使っているEchoも日本語対応されると予想していました。しかし、色々と試してみると、これまでに発売されたEchoシリーズのすべてのモデルが日本語に対応しているわけでもなく、ネットを見ても断片的な情報が多いようなので、試した範囲でわかったEchoの日本語対応状況をまとめました。

TL;DR

  • 日本で未発売のEcho (1st Gen), Echo Dot (1st Gen)は日本語対応していない
  • 日本で発売しているEcho (2nd Gen), Echo Dot (2nd Gen)はアメリカ販売版もファームウェアのアップデートによって日本語対応する

これまでに発売されたEchoシリーズ

これまでにアメリカでは以下のEchoシリーズが発売されています。今回日本で発売開始されたのは、Echo (2nd Gen), Echo Dot (2nd Gen), Echo Plusの3モデルで、その他のモデルは日本未発売です。

私が持っているのは、Echo (1st Gen), Echo Dot (1st Gen)の2つで、どちらも日本未発売のモデルです。特に、Echo Dot (1st Gen)はEchoユーザ限定で音声ショッピングでのみ注文可能だったモデルで、発売されてすぐに売り切れになってしまったので、アメリカ国内でもユーザ数は少ないと思います。多分、現行のEcho Dot (2nd Gen)のためのβテスト的なモデルだったんでしょう。2nd GenのEcho Dotは1st Genからお値段半分、性能アップというコストパフォーマンスの高いモデルになっています(反面、表面処理などの質感がダウン)

Echo (1st Gen), Echo Dot (1st Gen)は日本語未対応

さて、日本語対応がされるというので楽しみにしていると、Twitterでちらほらアメリカで購入したEchoでも日本語が選べるようになっているというTweetをちらほら見かけるようになりました。

しかし、残念ながら、自分のAlexaアプリを開いて言語設定を見ても、英語とドイツ語しか表示されていませんでした。Echo (1st Gen), Echo Dot (1st Gen)ともに同じ状況で下記の画面が表示されていました。どちらも、ファームウェアは、このページで見たその時の最新のファームウェアにアップデートされていました。Twitterでは、最新ファームウェアで日本語が選択できるようになったという情報も出てきたのですが、自宅のEcho, Echo Dotともにいくら待っても、日本語が選択できるようになりませんでした。

Echo, Echo Dotともに一旦登録を解除後、登録し直すときに日本語を選択できるようになるかもしれないと思って試したのですが、最初の言語設定では日本語が選択可能なものの、最終的には、「まだ日本語はまだ利用不可で、24時間以内に行われるファームウェアのアップデートで利用可能になるまでは、使用言語は英語に設定される」というようなメッセージが表示されて、日本語は結局選択できませんでした。しかも、24時間以上経って再度、言語表示を見てみても、英語、ドイツ語しか選べないのは変わらず。

結局、このまま待っても1st GenのEcho, Echo Dotは日本で未発売のモデルだからたとえファームウェアが最新版であったとしても日本語対応はDisableされているのではないかと考えて、2nd GenのEchoとEcho Dotを購入しました。

ちなみに、この文章の執筆時点(2017年12月3日)においても、1st GenのEchoとEcho Dotの言語選択に日本語は出てきていません(ファームウェアのバージョンは、595457420)

アメリカ販売のEcho (2nd Gen), Echo Dot (2nd Gen)も日本語対応されている

おそらくハードウェアは同一だと思われるので、当たり前といえば当たり前ですが、アメリカで販売されている2nd GenのEchoとEcho Dotはともに日本語に対応していました。ただ、どちらもともに開封時にインストールされていたファームウェアのバージョンが古かったため、機体の登録時には日本語は選択できるものの、「日本語は24時間以内にファームウェアのアップデートによって利用可能になる」というような表示がまた出て、その場では英語を選択して登録作業を終えました。

EchoとEcho Dotを登録して、しばらく放置していると、「重要なアップデートが適用される」という趣旨の音声が流れ、自動でファームウェアのアップデートが適用されました。これによって、ファームウェアのバージョンが、Echoは592452720に、Echo Dotは59549620になりました。最新版のファームウェアになり、Echo、Echo Dotともに無事、言語選択から日本語が選択できるようになりました。

ちなみに、Echoの登録はAmazonのUSアカウントに登録することも、JPアカウントに登録することもできますが、どちらに登録しても使用言語に日本語を選択することができます。

スマートフォンのAlexaアプリから登録する場合は、USアカウントとJPアカウントのメールアドレスが同一でも、違うパスワードを設定している場合には、入力するパスワードを使い分けることで、USアカウントに紐付けるのかJPアカウントに紐付けるのかを変えられます。ただ、USアカウントにEchoを登録して日本語で使用する場合、リクエストに対して「私にはよくわかりません」と言われることが多いようです。

分かったこと

  • 日本で未発売のEcho (1st Gen), Echo Dot (1st Gen)は日本語対応していない
  • 日本で発売しているEcho (2nd Gen), Echo Dot (2nd Gen)はアメリカ販売版でも日本語対応している(ただし、ファームウェアのアップデートによって有効になる)

Echoは大半の処理をクラウドで行っていると思われるので、ハードウェアの差によって日本語対応の有無が変わってくるのは不思議ではありますが、以上のことから推測すると、ファームウェアのバージョンが最新であったとしても日本で発売していないモデルについては、日本語対応は今後も行われないのかなという気がします。

少なくとも、現時点で日本未発売のEcho ShowやEcho Spotを買ったとしても、日本語では使えないんじゃないかと思います。Echo Showは液晶付きで、画面表示が必要になることを考えるとスピーカだけのEchoやEcho Dotより日本語対応の手間がかかるので、その点からも現時点での日本語対応の見込みは薄そうです。実際のところどうなのかEcho Showを私は持っていないのでわからないので、Echo Showユーザからの情報をお待ちしております。

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