活動レポートVol.21: オタクコイン構想についてのFAQをアップデート

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Otaku Coin
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11 min readMay 15, 2018

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2018年5月9日に開催いたしました「オタクコイン構想発表会」での発表を受け、みなさまから多くのフィードバックをいただきました。今回の発表とみなさまからのご意見を元に、以前掲載したQ&Aを更新しましたのでぜひご覧ください。

Q. オタクコインのネーミングがイマイチです。なぜオタクコインというネーミングなのですか?海外を意識していますか?

A. はい、海外ファンを意識したネーミングです。ただし、ネーミングは今後変更する可能性もあります。

私たちがこのネーミングに込めた願いは、「オタク」という言葉を世界中でポジティブなイメージに変えたいと考えているからです。

かつて、「オタク」というキーワードは現在よりももっともっとネガティブな言葉として使われていました。そのため、アニメ/漫画/ゲームなどをしていることは人に話しづらいことであり、親や先生、友人に隠れてこそこそ楽しんだものです。

最近は、「オタク」という言葉がネガティブではなくむしろポジティブに使われることが多くなってきました。私たちは「オタク」という言葉の意味を、『好きをとことん追求でき楽しめる(こと/人)』という定義をしています。”好きなことを楽しむ”ことは、とても素敵なことです。私たちは「オタク」という言葉をもっとポジティブで良い意味として、世の中に使われていって欲しいと願っています。

また、「Otaku(オタク)」は、世界中に知られる数少ない日本語の言葉の一つですが、それがもっとポジティブな意味として世界中に伝わっていくことを望みます。そのためにも、(私たち含め)みんなで、ポジティブな意味としての「オタク」という言葉を口にする機会を増やしたいと考え、現時点ではこのネーミングにさせていただいています。

正直な話、このネーミングについてはオタクコイン準備委員会内でも、「本当にこれで良いのか」という議論が白熱しました。そして、少なからずこうしたご批判を受けることも覚悟をしておりました。ただ、今回、こうした「オタクコイン」のオタクというキーワードについて議論が湧き上がったことによって、少しでもこの言葉の意味や印象について考えるキッカケになったとしたら、それは有意義であると考えています。

Q. オタクコインは誰のための仮想通貨ですか?

A. オタクコインは仮想通貨という表現から、世界中のアニメ/漫画/ゲームなどポップカルチャーを愛するファンと、そのクリエイターのためのコミュニティを支援するという理念の元、「コミュニティ通貨」という表現を使うことといたしました。

ファンにとっては、日々のオタク活動を楽しんだり、友だちに普及したり、グッズを購入したりする過程でオタクコインが使用されたり、また投票を通じてクリエイターを支援できるようになります。

また、現在オタクグッズを販売する越境ECでは、決済手数料が少なからず掛かり続けています。国単位ではなく、同じ価値観で形成されたコミュニティ圏内でひとつの仮想通貨になれば、こうした”中抜き”は最小限になり、より多くの流通が促進されます。手数料としてこれまでかかっていたお金を、ファンが別の作品や商品、次回作などに使えるため、アニメクリエーターやコンテンツ業界にお金が還元され、より未来の作品が生まれていく流れを作れます。ブロックチェーンに基づく仮想通貨を利用することで、こうしたサイクルがより透明化されて”中間搾取”が行えないような構造になると考えています。

これらの具体的な獲得方法や支援方法は、現在、構想段階にあります。使い道の可能性は無限に広がっており、また私たちオタクコイン準備委員会だけで完結できるものではありません。だからこそ今の検討段階では、たくさんの人の意見をいただきたいと思っています。

今回の構想の目的はひとつ。日本のオタク文化を世界中にもっと広めていき、永続的にコンテンツが生み出され続ける環境を作り、コンテンツを愛するファンとクリエイター相互が盛り上げていくためのひとつの架け橋になっていくことです。

Q. 他の仮想通貨ではだめですか?なぜオタクコインが必要なのですか?

A. 設計思想によって複数の選択肢があると考えています。

現在は、新たに創設されるコミュニティ通貨=オタクコインだからこそ行える設計を前提にしたサービスを検討しています。

2018年5月のオタクコイン構想発表会で発表した、投票プラットフォーム「SPIRIT VOTE(仮称)」は、オタクコインのもっとも特徴的な機能のひとつです。SPIRIT VOTEによって、オタクコインの保有者に投票権(投票トークン)を付与し、オタク文化の発展に資するようなプロジェクトを投票で決定し、プラットフォームから資金提供を行います。

こうした独自の機能やプラットフォームは既存の仮想通貨にはないものです。

世の中にあるそれぞれの仮想通貨には特徴があり、盛り上げたい業界やコミュニティ、流通網によって、設計思想は異なるはずです。さらに、世界中にファンを抱え、かつコンテンツ業界とのつながりもある企業体であるオタクコイン準備委員会が窓口となることで、公式的にクリエイターやアニメ製作委員会などへ資金提供を、契約に則って行えます。

また、新しい仮想通貨を発行することで、想定している構想やプラットフォームの成功によって、仮想通貨の用途や流通範囲が広がっていくような設計もありえ、参画してくれた全員が同じ方向を向いてプロジェクトを進める時に、新しく仮想通貨を創出することが有効に機能すると考えています。

Q. Tokyo Otaku Modeが儲かる仕組みではないですか?

A. オタクコインは当初Tokyo Otaku Mode(以下、TOM)が起案し、構想実現のために第三者を交えたオタクコイン準備委員会(Otaku Coin Preparation Committee、以下、OCPC)を設立しました。現在ではTOMに所属しない有志がすでにメンバーの過半数を占め、利害に縛られず、実現に向けてTOMの意思決定とは独立した形で、OCPC自身が推進しています。

2018年5月現在、OCPCの運営メンバーは以下のような業界におけるキャリアや事業立ち上げに精通した人々が、日々の運営においても中心的な役割を担っています。当初起案に携わったメンバー(含TOMメンバー)や、ブロックチェーン/IT/金融他様々な業界から参画したメンバーもおり、多様なバックグラウンドより構成されています。

・アニメ/漫画制作

・ゲーム制作・開発

・漫画コンテスト審査員

・Webサイト/アプリ開発

・ブロックチェーン関連知識(法律、会計、セキュリティ、システム)

・新規事業立ち上げ、株式上場、一部上場会社の経営、ファイナンス、M&Aなど

これを前提として、オタクコインはどこか特定の企業や団体のみで流通する通貨ではなく、同じ目的と価値観を持ったコミュニティ内で流通する通貨を目指しています。決してどこか1社だけが利益を生みだすような構造は作りませんし、そうでなければオタクコインそのものの価値と存在意義が失われると認識しています。

Q. 発行コインの39%がオタクコイン準備委員会のものになるということですか、そんなに必要なのですか?

A. コンセプトペーパーに記載してある「39%相当分を、オタクコイン準備委員会(参画パートナー&アドバイザー/運営メンバーで構成)の運営費などに活用します」という一文は、以下の項目が続きます。

ここで言う「運営費」とは
・ソフトウェア開発費用(トークン自体や投票プラットフォーム、ウォレットなど付帯するアプリケーションを含むすべて/オープンソースソフトウェアを予定)
・マーケティング費用
・後述するプロジェクトのモデルケース作りにかかる費用
・オタクコイン準備委員会構成メンバーの人件費・活動費
・その他、オタクコインの運用やコミュニティの維持・発展に必要なすべての費用
を指しております。

なお補足いたしますと、「後述するプロジェクトのモデルケース」とは投票プラットフォーム「SPIRIT VOTE(仮称)」をスムーズに機能させるための、お手本となるプロジェクトの制作費支援を指します。

つまり、運営費とはオタクコイン自体の維持・発展のために使われるものであり、オタクコイン準備委員会の参画パートナー&アドバイザーや運営メンバーへの利益供与のための資金として使われることはございません。この39%という比率、そしてそれによってプールされるオタクコインは、オタクコインの構想を実現するために時間を掛けて使われるものなのです。アニメをはじめとしたオタク文化の基板が強固なものとなるために、わたしたちがオタクコインを使って支援する行動は、一朝一夕に叶うものではありません。試行錯誤し、様々な段階を経て長い時間の末に実現するものであると考えています。

Q. 1オタクコインは1円なのですか?

A. いいえ。その交換比率は確定しておりません。「オタクコイン構想発表会」において、オタクコインをパートナーサイト(例えば、ネット通販サイトなど)の決済で受け入れていただく場合に限って、利用者のために固定の交換比率を決めていくというように説明させていただきました。

オタクコインの普及と理念を実現するための材料として、Tokyo Otaku Modeをはじめとした参画パートナーがまずオタクコイン決済を受け入れることになります。その交換比率につきましては検討中となります。もし、当初Tokyo Otaku Modeがオタクコイン受け入れることに何らかの疑念が生まれるようなことがあれば、それはオタクコイン普及の妨げともなりますので、当初は参画を控えることも検討いたします。

Q. オタクコイン準備委員会は非中央集権的に運営されているのですか?

A. 私たちはブロックチェーンを用いた仮想通貨の根幹にある非中央集権的思想に全面的に賛同しています。すでに多くの参画パートナーやアドバイザー様にご参画いただき、分散型の運営で進めております。オタクコイン準備委員会自体、オタクコインの目指す世界中のアニメ・漫画・ゲーム好きなファンを繋ぐという理念に共感したTokyo Otaku Modeに所属しない有志がすでに過半数を占め、利害に縛られず実現に向けて意見を交わしています。

今回、私たちが行いたいクリエイターや製作会社へのファン投票を通じての資金提供を実現させるためにも、当初、私たちのような企業体(もしくはそれに類する組織体)が主導する必要があると考えています。ただし、私たちが目指すゴールは、最終的に私たちが存在しなくても、オタクコインの流通が促進されていくことです。それを実現させるための仕組みは、今後検討を進める中で決めていきたいと思います。

Q. オタクコイン準備委員会にオタクはいるんですか?

A. アニメ/マンガ/ゲームなど、それぞれの分野において、私たちよりもオタクであり、「好きをとことん追求」している方はたくさんいると思います。一方で、オタクコイン準備委員会の中には、毎クール40本以上の作品をくまなくチェックしているメンバー、学生時代にオンラインゲーム大会で日本代表となったメンバー、オンラインゲームの世界で5年以上廃人生活をしてしまったメンバー、累計数万冊の漫画を読んできているメンバー、某漫画の年間表彰の審査員を務めているメンバーなど、多種多様な人たちで構成されています。

こちらのQ&Aで、私たちが今回の構想でお伝えたしたかったことがうまく伝わっていれば大変うれしいです。

当ブログは随時アップデートしていきます。

*コンセプトペーパー上では「オタクコイン財団」と表記されていますが、今後設立を予定しているため、ここでは「オタクコイン準備委員会」の呼称を使わせていただいております。

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オタクコイン構想サイト:https://otaku-coin.com/ja/

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