FileMaker 界隈で DDR という単語が出てくることがある。
Database Design Report の略で、FileMaker ファイルの詳細な情報が載ったXML ファイルのことである。( FileMaker Pro Advanced → ツール → データベースデザインレポート…から出力することができる。Advancedならではの機能である。Pro では出力できない。)
開発者はこのファイルを解析して、フィールドやテーブルオカレンス ( TO ) などを整理したり、おかしなところがないのか確認したりしている。
このファイルだけでは迅速に把握することは困難。そこで開発者は様々なツールを用いて問題を見つけたりしている。
下記にいくつかのツールを紹介する。いずれも体験版が用意されているので、どれが自分好みなのか検討できる。
フィールドやスクリプト等を削除する前に、これらのツールを使って、「本当に消して良いかどうか」判断してほしい。
どのツールも Diff ( 新旧ファイルの比較 ) 機能を備えている。英語版だけど、日本語のファイルもちゃんと扱える。
BaseElements
FileMaker そのもので作られている解析ツール。プラグインを入れることで使用できる外部関数もパワフルで私の周りにも愛用者が多い。比較的歴史のあるツール ( 2006年12月12日〜 ) 。日本では株式会社スプラッシュさんが取り扱っていたりして、日本語化もされている。
(プラグイン自体は New BSD License なのが嬉しいところ。このプラグインでフォルダを作ったり、圧縮したりと色々なことができる。)
InspectorPro
FileMaker そのもので作られている解析ツール。バージョンを上がるにつれ、解析速度が増してきている。
体験版をダウンロードする際、名前とメールアドレスを求められる。ここで日本語で入力するとうまくダウンロードできないので注意。
FMPerception
現在 ( 2017年3月24日 ) 、私が愛用している解析ツール。比較的解析が早い。比較的最近のツール ( 2016年5月25日 〜 ) である。
日本では株式会社スプラッシュさんが取り扱っていたりする。
私が気に入っているのは、Call Chain Diagram 。スクリプト同士の関係性が一目でわかるのである。