ビジネスマンにも”刺さる”デザインの話

Peaske Kawahara
4 min readMay 14, 2015

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僕個人の活動として”Business Design Salon”と言うSalonを運営していますが、そこでもよくテーマになるのが、デザインの定義と応用の話です。
デザインと言えばその意味は広義で、
車を作ることもプロダクトデザインと言いますし、
WEBサイトを作ったりすることもWEBデザインと言いますし、
僕が一番得意とするグラフィックデザインもデザインですし、
コミュニティを活性化させたり文化形成をすることも”コミュニティデザイン”とか言ったりしますね。

そんな事を言いだしたら、世の中の全てがデザインなんじゃないか?と思えてくるくらいです。
そう思うとデザインと言う概念はただの俯瞰した考え方でしかなく、価値の無いもののように思えてきます。

そんな中で僕はこれまでの経営経験の中で「マネジメントの現場にデザインを取り入れる」と言う”マネジメント×デザイン”の手法を経営の現場に取り入れてきました。

『デザインはアートではないので使われなければ意味がない!!』

僕が18歳の頃から経営に取り入れてきたこの手法は最近では、Design Thinkingとか、Design Sprintとかって呼ばれ始めて注目を集めています。

でもそのほとんどが、Designをただの”視覚的なHow to”として取り入れたものに過ぎず、本来のDesignの価値にフォーカスしていなかったり、現場レベルでの活用からはかけ離れたものがほとんどです。
『デザインはアートではないので使われなければ意味がない!!』
こんな当たり前の考え方さえも度外視されているのが現状です。
そんな中で僕は、”マネジメント×デザイン”と言うスキームをベースに、
・どうすれば効率化をはかれるか?
・どうれすればコミュニケーションが円滑になるか?
・売り上げに直結するDesignとはなにか?
・Designの価値を定量化して、定量的な価値に置き換えることは可能なのか?
と言う研究と実践を、もう何年も続けてきました。

マネジメントデザイン論

Business Design Salonにも投げたマネジメントデザイン論の一部を紹介したいと思います。

※この文章中では、僕はDesignのことを”運動”と定義しています。
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口頭でも話しましたが、最近僕が現場レベルで実践していることは、
マネジメントの文脈でデザインを主に拡散と集約の用途で応用すると言うことをやってます。
「Diffusion design(拡散)」=>「Focus design(フォーカス)」
「Focus design(フォーカス)」=>「Diffusion design(拡散)」
をひたすら繰り返し、その連続運動の中でデザインを組織に浸透させていくと言うモデルです。
「Diffusion design(拡散)」は、議論の拡散であったり、組織の創造性を高める活動です。
具体的には、アイデアを発散しやすいようにファシリテーションしたり、オフィス環境をよりよくしたり、コミュニケーションデザインをしたり、カルチャーデザインをしたりして、組織で働くメンバーのクリエイティビティを拡散させるためのDesignです。
「Focus design(フォーカス)」は、マネジメントのフレームワークを考えたり、Qごとのマイルストーンなどの経営方針をデザイン経営っぽくアレンジするDesignです。
拡散しがちで言語化できないマネジメントや、経営計画をデザイナー視点でフォーカスさせていくと言うDesignです。
あと僕は個人的に「デザインの価値を定量化して、生産的なものにする。」と言うテーマを掲げていて、そういった活動もTECHFUNDの中で実践しています。(スタートアップの定量化なのでニアリーイコールですけど。)

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