気になるUS賃貸系スタートアップ: 5社

2016年以降に資金調達したUSの賃貸系スタートアップ 5社を紹介したいと思います。

1. ミレニアル向け、Co-Livingを提供する Common

アパートを一棟借りして、Co-Livingスペースとしてアパート丸ごとシェアハウスとして運営しているのがCommon。個人向けWeWorkとも言えますでしょうか。個室のベッドルーム以外、リビング/キッチン/バスルームなどを大人数でシェアするモデル。ガス、光熱費、Wifi、毎週のホテルのルームサービスのような室内掃除、コーヒー代、フィットネスルーム利用、ヨガクラス、Happy Hourなどコミュニティイベントへの参加など全て費用コミコミで、近隣の賃貸物件を1人で借りるより低い賃貸料を設定。各物件にCommunity Managerも配置しており、Communityに沿ったプログラムを作成します。主にNYなど大都市で展開しており、数千人以上の入居待ちになっている物件も多いようです。サンフランシスコのベイエリアなど、FacebookやGoogleなどテック系企業やチャイナマネーの影響で家賃が年間10%以上上昇する地域では、元々その地に生まれ育ったローカルが住めなくなっている問題が深刻化しています。低い賃貸料設定は1つのアピールポイントですが、それよりもAirBnbやUberの利用に慣れ親しみ、写真やモノなどなんでもシェアする、今までの世代とは異なる価値観を持つミレニアル世代に対して、今後Commonの様なコミュニティーベースの住宅サービスが浸透していきそうです。

創業: 2015年
本社: New York, NY
累計調達額: $23.4Mn (Series B, $16M, 2016/6)
投資家: 8VC, Maveron, Lowercase Capital

2. ミレニアル向け、ルームメートを探せる Roomi

アメリカ人口の1/3、9,200万人を占めるミレニアル世代。学生ローンの返済額は過去最高、ミレニアル親の世代もITショックやリーマンショックなどから安定的な収入を得られなかった世代です。また、32歳までの既婚率は25%で、アメリカでも晩婚化は進んでいます。そんなミレニアル世代をターゲットにしているのがRoomi。上昇し続ける家賃に対して自分の収入が上がらない時に、手軽に家賃をシェアできるルームメートを探せるのがRoomi。自分にあったルームメートの募集から審査までを任せることができます。

創業: 2013年
本社: New York, NY
累計調達額: $5.9Mn (Seed, $4M, 2016/7)
投資家: DCM Ventures, Great Oaks Venture Capital, Wasabi Ventures

3. アパートの内見予約をリアルタイムに可能にする Oliver

貸し手であるアパートの物件オーナーや管理会社から、直接空室の物件情報を仕入れて、借り手がリアルタイムに内見予約を可能にするサービスを提供するのが Oliverです。物件オーナーは、不動産エージェントを通じて借り手を見つけると、例えば、年間家賃収入が300万だった場合、15%の45万円をマージンとしてエージェントへ支払う必要があります。Oliverで貸し出すと、エージェントへの支払いは発生しません。Zillow、Trulia、Streeteasy、RentHop、Naked Apartmentsなど不動産エージェント向けにLead Generationを提供するスタートアップが多い中、Oliverは物件オーナーへ直接アプローチし、客付けしてくれるサービスを提供しています。

創業: 2015年
本社: New York, NY
累計調達額: $1.53Mn (Convertible Note, $500K, 2016/7/1)
投資家: Undisclosed

4. 賃貸物件のサブリースを支援する Flip

賃貸契約を結ぶ際、貸し手と借り手が結ぶ契約期間は大抵12–24ヶ月です。12ヶ月契約で、6ヶ月目に契約解除する場合は、契約書に定められた契約途中解約金を支払うケースがほとんどだと思います。そんな時に、賃貸物件をサブリースできるのがFlipです。サブリースしたい物件を他サイトに掲載して集客支援をしてくれたり、借り手の事前審査、借り手と交わすサブリース契約書の準備 など、リース保有者のサブリース契約に至るまでのプロセスを一任できるのがFlipです。

創業: 2015年
本社: New York, NY
累計調達額: $3.4Mn (Seed, $2.2M, 2017/6/27)
投資家: Union Square Ventures、BBG Ventures、Techstars Ventures、Collaborative Fund、MetaProp NYC

5.賃貸物件を1年間$100,000(1,100万円)まで借り上げてくれる Rezi

もし、あなたが賃貸物件のオーナーだったら、空室期間は収入が入らない期間なので、物件の空室期間をいかに無くすかは永遠の課題でしょう。Reziはそんなオーナー物件の課題を、1年間借り上げて、物件オーナーが得たであろう年間家賃収入を前金で$100,000まで支払うことで解決します。そして、借り上げた物件を長期間借りてくる顧客を自社で客付けしてサブリースするサービスです。驚きは支払いまでのスピードで、物件オーナーがいくつかの情報をフォームに登録すると、Reziが現地調査や登記情報の確認を実施し、現調の翌日には物件オーナーに前金が支払われる仕組みのようです。

創業: 2016年
本社: New York, NY
累計調達額: Undisclosed(Seed, 2017/3)
投資家: Y Combinator

Fin

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