Twitter で、こんなアンケートを取った方がいらっしゃるようです。

子供の頃、嫌いな食べ物を強制的に食べさせられた人は、その後も苦手なままの人が多く、強制的に食べさせられなかった人は、食べられるようになった人が多い、という結果が出ています。

私は回答できなかったのですが、個人的経験からは、非常に納得感のある結果です。
私自身、子供の頃偏食があり、小学生期には先生から、嫌いな野菜を食べるよう、非常に強いプレッシャーを受けていると感じていました。
小学校高学年期から、高校初期くらいまでの間には、無理矢理野菜を胃に詰め込もうとした結果、嘔吐したことが数回あります。
そして、今も野菜はほとんど全て食べることができません。

さて、この Twitter アンケートは、それほど科学的に厳密な調査ではありませんが、実は学術論文でも、概ね同じような結果が示されているものがあります。
それらの論文によると、

  • 嫌いな食べ物を食べるよう子供に強要すると、その食べ物は大人になってからも嫌いなまま、更には摂食関連の精神障害に結びつくこともある
  • 子供の頃の偏食を放置しても、大人になってその食べ物を嫌いなままかどうかは関係がない

とのことです。

タイトル和訳: 頻繁に接触していた食べ物の記憶は、大人になってからの嗜好と関連がある

  • 無理矢理食べさせると、大人になってから嫌いになる
  • 子供の頃に、よく食べていたものが、大人になってからの食べ物の好みに影響する
  • 親が勧めたり、食べて見せたりすること (モデリング) も効果がある

タイトル和訳: 子供の頃、食べるように強要された記憶はヤングアダルト期 (10代後半くらい) の食事の仕方に影響するが、偏食自体は影響しない

  • 子供の頃に、親が嫌いなものを食べるよう強要すると、ヤングアダルト期になってから、非直感的食事 (low Intuitive Eating) や、問題のある摂食行動 (Disordered Eating) を行うようになる。
  • 子供の頃の偏食は、ヤングアダルト期における摂食行動には影響しない。

Intuitive Eating というのは、お腹が空いた時に食べ、満腹になったらやめる、嫌いなものは食べずに、好きなものを食べる、という、自分の好きなように食べることのようで、こういう食べ方をした方が健康的になれるという説があるようです。あまり日本語では検索にヒットしませんでしたが、下記の記事で言及されています。

Disordered Eating は、ポピュラーな和訳はないようですが、英語版 Wikipedia によると、不適切な摂食行動で、摂食障害 (Eating Disorder) とは言い切れないものを指すようです。拒食や過食、自己誘発嘔吐などが主なもので、他に不規則な食事、空腹感や満腹感を無視した摂食、痩せ薬の使用、感情的に食事をする (やけ食いということでしょうか)、夜中の食事、それから食品を混ぜることを隠したがる、などの症状があるようです。

そういえば私も、Disordered Eating には当てはまる気がします。最近イライラした際には、大量のカロリーを摂取して収めようとすることが多いので、「感情的な食事」をしていることになりますし、最近は体重維持・減量のため、朝700kCal、昼500kCal、夜300kCal、というパターンを守っていますが、これは空腹感を無視しています。後者は intuitive でない食事でもあるでしょう。

やはり、嫌いなものを無理矢理食べさせることは、好き嫌いを悪化させるようです。

専門外の英語論文なので、誤りなどありましたらコメント又は Twitter などでご指摘下さい。

Photo by francois karm, licensed under CC BY 2.0

Jumpei Ogawa

Fullstack JavaScript Engineer

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