Vol. 7 なぜ piaScore は無料なのか

よく聞かれる質問の一つに「どうやって売上をあげているんですか?」というのがある。

アプリを通じて売上を上げる仕組みは、大きく分けて3つある。

  • アプリ課金
  • 広告収益
  • 商品販売

プラスアドの場合は、このうち「アプリ課金」と「広告収益」を組み合わせている。

「アプリ課金」は、無料版と有料版を出し、体験して頂いてから納得の上で有料版を購入して頂く仕組み。いわゆるフリーミアムモデルである。

一方「広告収益」は、アプリの中にバナー広告や動画広告を表示し、クリックのたびに収益が上がる仕組みである。

プラスアドのアプリは、piaScore をはじめ無料で出しているアプリが多いのが特徴である。特にメインの piaScore では、自社サービスを除けば広告を出していないため、どうやって会社を続けている=売上を立てているのが不思議に思われている方も多いのだ。

ちなみに、こう書くと更に驚かれる知れないが、既に無理なく利益を出す仕組みも確立している。給料カットして黒字を無理やり出すという話もあるけど、一切そういうことはやっていない。ついでにいえば先月の売上は、過去最高。これは運が良かったこともあるけど、例年12月がその年の最高売上になるため、これは嬉しい予想外だった。

プラスアドの強みの一つは、無料アプリ・サービスを提供しても、プロダクトを磨きあげ、売上を上げ続ける仕組みがあることである。

piaScore は2010年にリリースしたときから、「楽譜版 iTunes」 を意識している。

音楽管理ソフトウェアが、ハードの付属ソフトだったり有料だった時代、Apple は iTunes を無料で配布した。これは、Windows やSony から、Apple への乗り換えを狙ったものだが、その結果は御存知の通り。

使いやすいUI、豊富なコンテンツは大きな強みになるが、それが無料で配布されては、競合は打ち手がなくなる。優れたプラットフォームの条件とは、すべからくそういう要素を持っているものだと思っている。

もし piaScore が有料でリリースされていたら、どうなっていたか?

優れた「ツール」にはなり得たかもしれないが、その延長に優れた「プラットフォーム」の道はない。そう、piaScore はツールではなく、プラットフォームなのだ。

もちろん無料だからといって、趣味レベルのものを出していたのでは、支持はされない。「無料だけど、とんでもなく素晴らしい」という、一見矛盾した要素が重要なのだ。

そして、これは大企業にはできないやりかたなのだ。なぜなら、大企業には、短期的な売上や利益によるしがらみがあるから。おそらく現在の piaScore 同等のアプリを開発し、ユーザの支持を得るためのコストを考えたら億単位になるだろうが、全く利益も出ないのにそれを何年も続けることは普通はできない。

そうそう、「楽譜版 iTunes」と言っときながら、まだツールにすぎない piaScore だけど、まもなくプラットフォーム化の第一歩をお見せできる日が来ると思うので、乞うご期待。