転職活動ログ(フリーランス→LINE 2018/11)

Potato4d
6 min readNov 30, 2018

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Medium やブログは emo を発散するものであるという認識が自分の中であるため、実際の具体的な転職活動の話を書くのはイヤだった。

とはいえ自分の中に「界隈に対して影響がある人間の異動については、ある程度フェアな情報を開示したほうが全体の益になる」という考えがあるので、可能な限り公開したい。

転職活動を始めたきっかけについて

感情的な部分は別のエントリでちょうどいま書いているところだし、人によって違うところだと思うので、そういった部分を差し引くと、大体以下のような理由があった。

  1. まともに活動すると 2019 年に法人化する必要がでてくる
    (売上の都合上税制面で個人事業主が損になるし、規模や責任としても)
  2. 法人化すると SaaS をやりたくなってしまう気持ちもあり、従業員ルートに戻るコストが高くなってしまう
  3. このまま突っ走って会社やっていくルートもなしではないが、自分の中で必要とする要素を集めきってない

……とまぁ、要するに法人化するのはまだ早いからそれなら一旦従業員ルートに戻って、自分が得たいスキルやキャリアを拾っていきますかといった具合です

求めるモノとか

ざっくりと以下。

  • フリーランスやスタートアップ経験が多いのでもう少しワークしてる(→手探りでない)組織感で仕事してみたい
  • 当面は FE の仕事がメインとなりそうなので仕事としてもある程度親和性のある会社が良い(ドメインで合致しても仕事内容が合わないと微妙なのは経験則としてあるため)
  • 個人事業で引き続きやりたいことがあるので 5 * 10–19 みたいな仕事のしかたをすると破綻するのでそれ以外にしたい
  • 週4にできたら最高、条件を多少妥協してでもアリ
  • 仕事中にコミュニティのこととか PR のレビューとかやっちゃうから怒られないところが良い
  • 雰囲気がマッチしそうなところが良い

最終的に一番下はどうしても妥協できないのでフィーリングになるだろうなぁとは思いつつ目安としてこれらを考えつつすすめた。

転職活動の開始

Twitter でどばーっと流しちゃう形で進めた。週4or5年俸700〜と多少控えめの条件で、 4=700 / 5=700*1.25 or higher が開始ラインですよと言ってるような状態。

ちゃんとした数を数えられていないけれど何十件も大量にきたのでその中から選別していくような形で進めた。とはいえ正直 IT 系の採用はリファラルに近いほうが幸福度が高いという持論があるので、そっちを中心に。

いわゆる「メガベンチャー」からは一通りきたり、スタートアップなどからも割ときたけれど、最終じっくり話したのは1ケタ。

企業選定

第1段階として、スプレッドシートに候補としてあり得る企業を全部書いて、自分の重要指標ベースでスコアリングしてソートした。

もちろん詳しくはかけないけれど、ざっくり以下のような形の定量的な評価(段階ベース・数値ベース)と備考で判断。

モチベーションが高いところだけ話をすすめていった。

選考メモの取り方とか

話しても良いリストが完成してからは、自分の気持ちも含めて管理したいので「転職大作戦2018」という Scrapbox のプロジェクトを作ってそっちで管理しだした。

Scrapbox は要はスキーマレスなところに利点があると思っているので、ひとまずはスキーマを何も考えず思ったことを書き、あとから整合性をとるという NoSQL 型データベース + バッチ処理みたいな運用をした。

Scrapbox はリンク機能が優秀なので、とりあえず企業の属性とか自分の中でのカテゴリがあれば適当にタグなりをつけておくと良い。そうすると、自分の中でも見えてなかったものが見えてきたりする。

面接・面談時に聞くようにしたこと

企業の中身的な部分は推し量るには全部が全部生の声が出てくるわけじゃないと思うので柔軟に質問を変えて欲しい回答がでてくるようにしたけれど、それとは別にマッチング率を高めるためにも必ず行った質問があった。

「客観的にみてこの組織に入った場合に自分に生じる課題がなにか」という質問。

これを聞くと技術領域の話がでたら技術領域でマッチしていない部分があることがわかるし、チーム運用の話で出たらチームに対する考え方の相違がわかるし、思考パターンの話が出たら、その領域のブレ感がわかる。

他は柔軟に進めたけれど、これだけは必ず聞くようにした。実際この質問によってマッチ度合いを測りなおすことができたこともあったので、有用だったと思う。

最終的な決定

と、まぁ上記のように考えて、なんやかんやで今の自分には技術セットや組織の規模感、あと UIT 室(フロントエンド)で仕事をしている人や友人の話から良いなーと思って LINE に決定した。

条件面や金銭面が選択に大きな影響を与えることは多くあるけれど、はじめのツイート条件を最低ラインとして捉えてくれる企業さんに恵まれた結果、十分な条件のもと、そこがダイレクトな理由にはなりづらい形で転職活動を進めることができた。

決定した LINE をはじめとして、専門業務型裁量労働制を採用している企業も非常に多く、「時間専有されそうでちょっと……」という断りかたもなかったのは嬉しい。評価は所要時間ではなく、成果によって判断されるべきだという会社が増えているのは本当に良いことだと思う。

なのでなんやかんやで最終的な決定はフィーリング。強いて言えることがあるとすれば、「 LINE は Vue.js / Nuxt.js の知見がある会社なのでうちとしてもバリューをどこよりも発揮できそうで良いですよ」くらい。

ちょうど昨日「#LINEのエンジニア ってツチノコ並に居ないのでは?」と皮肉の効いた発言を公式アカウントが言っていたくらい見えないかもしれないんですが、少なくともうちは技術面で十分惹かれる要素があった。

実際今回の選択がどうだったかというのはまだわからないけれど、まぁ多分十分に満足のいく形になるでしょうと思っている。個人事業が否定されなければ、従業員になること自体には抵抗のないタイプなので。

……詳しい自分の気持ちの話は今書いている転職エントリ自体に書くとして、事実が中心の転職ログはこの辺りで。

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